インタビュー内容テキスト

以前お話ししたように、運転していたのは19歳の若者でした。警察官は、彼が飲酒運転の制限値の2.5倍以上もの飲酒をしていたと言っていました。あの道路で法定速度(時速30マイル)の2倍以上もスピードを出していたのです。そのとき私たちはちょうど家に向かって歩いていました。よく晴れた1月の夜で、私たちは反対車線の縁石から数歩離れたところにいました。
突然、その車が私たちに向かって突っ込んできました。目撃者の証言によると私の弟は勢い良くはじき飛ばされ地面にたたきつけられたそうです。義理の弟は車と接触したにもかかわらず、幸運なことに軽傷でした。
そして私はボンネットからフロントガラスを突き破り、ルーフに向かって投げ飛ばされました。彼が車のブレーキを掛けたために、私は地面の上に転がり落ちました。
腕に刺さったフロントガラスを抜き取るのに大体1週間かかりました。
その夜、私は2回も蘇生術を受けました。ひどい怪我だったために脚の大部分を失いました。事故から3年も経つのに、今でもあのときのことをはっきりと覚えています。
あのとき思ったのは、今がそうなんだ、これから自分は死んで行くんだ。こういうふうに死んで行くんだなぁと思ったのです。意識は朦朧としていていました。私が覚えているのは病院に向かう救急車の中で、サイレンの音が聞こえていたことでした。
そして次に覚えているのは、廊下を通って運ばれていたことです。自分がどこにいるのかを確認するために、時々目を開けていたのだと思います。CT検査をされ、私を取り囲んでいた医者達が私の脚をまっすぐにするために添え木をつけようとしていました。
彼らは私の脚をまっすぐにしようとしていました。そしてそれから何時間かたって、8時間くらい後だったと思いますが、弟が死んだことを告げられました。

恐ろしい瞬間だったのではないですか。

そうですね。実際には超現実的でした。痛み止めのせいで意識が朦朧としていたからだと思います。夢見心地でした。前にもお話したように、私は何が起こったか全て知っていました。ひどい事故に巻き込まれたのだ、と。でも、弟が死んだと言われたことは悪い夢か何かだろうと思っていたのです。

誰があなたに弟さんのことを伝えたのですか?

家族全員です。私が覚醒したのは日曜の朝9時半ごろでした。目を開けると夢を見ているように感じました。足先から頭までぐるりと家族が私を取り囲んでいたからです。私は無言で、皆の顔の中から弟を探しました。
やはり弟はいませんでした。母と甥が私の横に立っていたので、弟のことを尋ねました。母は憔悴しきった顔だったので、悪いことが起こったのだと気づきました。
母は甥に事実を伝えさせました。厳密には弟は地面にたたきつけられた時点で死んでおり、生命維持装置で命をつないでいる、と。
家族が見つけた時には弟は脳死状態だったそうです。

そのことを伝えられたときどのように感じましたか?

信じられませんでした。

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