インタビュー内容テキスト

私は警察官に”体には大きな損傷があるのでしょうか?” と尋ねました。彼が、”見た目はそれほどでもないですよ”と言うので、娘の遺体と対面できるかどうかを尋ねました。その警察官と病院のスタッフが私をこの、確か蘇生室と書かれていた部屋のほうへ連れて行ってくれました。部屋の外には既にロレンの母親がいたので、二人一緒にその部屋へ入りました。そこには、遺体安置台の上でしたが、白い布で覆われた遺体がありました。その時までずっと、何かの間違いでロレンだと身元が判明されているだけで、本当は娘ではないだろうと言う希望を持っていたのですが、頭部の白い布が取り去られてみると、そこにはロレンがいました。

お悔やみ申し上げます。

有り難うございます。外傷はひどくはありませんでした。頭のこの辺りに2インチほどの深い傷があり、頭蓋骨が露出していましたが、その他はまだ生きているように見えました。私が足に触れてみると、まだ痙攣していたんです。

息子さんも対面したのですか?

いいえ。息子は病院では娘に会いませんでした。ずっとその部屋の外に居ました。それで良かったんだと思います。その日はそれでなくてもひどいショックを受けていたのですから。でも検死が終わって二日後にロレンの遺体が家へ戻ってきた時には、彼もロレンと対面して、最後の時間を過ごしていました。

娘さんを家に連れてきてもらったんですよね。

ええ、そうです。娘の遺体が家へ戻ってくるということにある種、不思議な気持ちの高ぶりがありました。始めの何日か、いや、何週間かはこの人が永遠に居なくなってしまったという事実を受け入れることができないものなんです。それで、木曜日の朝だったと思うのですが、待ってください、事故は火曜日に起こったのですから、そうです、木曜日の朝にですね、葬儀屋の人がロレンの遺体を家へ運ぶと言った時、なぜだか急にそんなに悪くないことのように思えたんです。ロレンを家の彼女の部屋に迎れられたのは良いことでした。ただ葬儀の時になって、再びロレン別れを告げることになると思うと、気が進みませんでした。
それでも金曜日に葬儀が執り行われました。良く覚えています。葬儀に先立って2、3、些細なですが、不愉快なことがありました。何にしてもぎこちない状況だった訳ですが。一つ目は、これは2005年の夏だったのですが、棺は蓋を開けたままでしたから、葬儀の日の朝にはロレンの部屋には死臭が漂っていました。心地よい匂いではありません。親戚の中にはその部屋にロレンに会いに行った者も居ましたが、行かない者も居ました。それはそれでいいんです。

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