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大腸がん検診の語り

前に勤めていた会社では、再検査の通知があっても行く/行かないは自己判断という感覚だった。大きい会社になればなるほど健康のことについて話は出ないように思う

だから、前の会社っていうのも、全国にある、それなりの会社なんですけども、はっきり言って、その健康診断とか、そういうがんの検診等は何も指示はなかったですね。受けろとも、何も、ええ。だから、各営業所っていうところに、ただ、任せているだけ。だから、会社…からは何も指示ない、ええ。で、例えば、今回みたいに再検査って来ても誰も分からないし、誰も、要するに行く/行かないは自己判断っていう感覚でしかないもんでね、ええ。だから、そういう部分では、やはり、個人企業っていうか、周りを、とね、いろんなことやっているほうが、そういう話は出ますよね、ええ。大きい会社になればなるほど、そこまでの話、要するに健康のことについての話は、はっきり言って何もでないですね、ええ。

大腸がん検診の語り

数年前に自分が社長になって定期健康診断を始めた。社員から検査項目を増やしてほしいという要望はあるが、今は便潜血検査も含まれていた基本のコースを実施している(音声のみ)

―― あとは、その、身の回り、同じようなお仕事されてる方たちの中では、やっぱりこう、受けない人が多いっていう感じですか。

うーん、えーとですね、まあ、ここにいる人たちは、自分ではあんまり検診には行ってないと思うんですけど、会社に、あの、「健康診断のときは、あの項目とこの項目とを増やして」とかは、あの、言われたりしますけどね。うん。

―― その辺はどういうふうに。あの、例えば、その、社員に受けさせるっていうことについてとかはどういうふうに思ってらっしゃいますか。

とですね、まず最初に、自分が、えーと、まあ、年に1回は健康診断は受けたほうがいいんじゃないかなと思って健康診断は始めたんですけど、で、まあ、簡単なものでもいいかなと思って、一番簡単なものをお願いしてたら、まあ、皆さんの要求は、いろいろなものをやりたいとは言われてます。今。

―― 今、その、会社ではどこまでを負担するんですか、会社が。

何か一番ベーシックぐらいなもの、これとこれが、…、検診できますよという案内が来て、だから、たぶん、何ていうんですか、子宮の検査とかそれになるとプラス幾らかかりますよっていうのがあるので、一番まあベーシックなものだけは、会社でやったほうがいいかなと思って、そのぐらいはやってますけど。うん。

―― さっきおっしゃってた胃がんなんかは、それは、どっか、大腸がん検診、それはお金払わなくても受けられる感じ?

そうですね、ええ、ええ。年齢、年齢がたぶん、年齢で切ってると思うので、それの年齢に達した人には、この検診が付いてきますっていって、入ってますね。はい。

大腸がん検診の語り

定年で退職してからもそれまでと同じ病院で人間ドックを継続している。別途料金はかかるが、以前がんに罹ったため検査項目を追加している(音声のみ)

はい。実は、毎年、年1回、人間ドックを受けておりまして。、総合病院で受けておるんですけども。、そこで、検便で引っ掛かりまして。…大腸の検査も受けまして。それで、あの、大腸ガンということが、まぁ、判明したわけですけども。、まぁ、あの、今、もう、リタイアしてるんですけども、会社の補助がございまして。、まぁ、定期的に、女房と一緒に、人間ドックを受けてると。まぁ、そういうことで、良かったかなと思っております。

―― あ、はい。会社には、じゃ、入社されてから、ずっと、これまで同じ場所で受けてらっしゃったんですか?

ちょっと転勤が多うございまして。35歳から60歳までは、色々な場所で、定期健診を受けてましたけども。まぁ、リタイア後は、もう、こちらで、年1回、同じ、総合病院で受けております。

―― はい。そこは、人間ドックの項目とかで、大体、満足されてますか?それとも、ああ、もっとこういう風にしてもらったほうがいいなとかいうことありますか?

ちょっと足りない項目がございまして。特に、私、大腸ガンもそうですけど、胃ガンも、受け…あのー、手術しましたんで。そういう血液検査等ですね、項目を増やしまして、やっております。

―― あ、それは、じゃ、ご自分のほうから、こういった検査も足してくださいという風に。

はい。そうです。ですから、最近は、その、ピロリ菌も見たり…もらったりしますけど、あとは、その、前立腺とかですね。そういうのをやっております。

―― それは、奥様もご自分で、足されてたりしてるんですか?

そうですね。2、3、私よりか少ないですけど、(笑)あの、足して、加えて、やっておりますね。

―― その分は、お値段のほうも。

そうですね。追加料金がきます…ありますけども、まぁ、必要なものは、やっぱり、必要かなと思いまして。で、一回の血液検査で済みますもんですからね。えー、腫瘍マーカーなんかも、色々やっております。

大腸がん検診の語り

現役の頃、健康診断(人間ドック)は最初全額会社持ちだったが途中から持ち出しが出てきた。それでも毎年1回、予防という意味で必ず受けていた(音声のみ)

あのー、35歳のときからですから、もう20年以上ですが、毎年、人間ドックとしての、人間ドックとしての一環の中で、あの、検診が入ってたということになりますよね。それで毎年1年に1回、少なくとも自分の誕生日、とりあえず1年をたたないうちに、そのー、人間ドックをというふうにしていたので、例えば自分の誕生日が7月だとしたら、7月だから1週間前までにはとにかく受けようというそういう形で、前、少しずつ前倒しにしてやってきましたので、1年以上離れての健診ということはなかったですね。少なくともだから1年に2回、それも1年もたたないうちに受けるという、えー、間隔でもう過去毎年やってきました。

―― 会社の中で何か補助が出るとか。

ええ。最初のうちは全面的に会社持ちだったんですけれども、やっぱり、この、世情というか、健保も割と予算がなくなってきている会社、あ、会社的ってどこの健保もそうだと思うんですけども、たまたま私の場合は、最初のほうは会社が全部を出してくれましたけれども、過去10年ぐらいは、最後の10年ぐらいは、ある程度というか、女性の婦人科検診も含めて、額も言っていいのかしら。

―― あ、はい。かまいません。

4万5千円か、4万5千円強出してくれてたと思うんですね。で、そのー、自分で選んで、病院は選んでいいので、私の場合はたまたまちょっと高いところだったので、持ち出しが、そう2万5千円ぐらいかかってしまいましたけれども、一応、あの、保険に入っ、全然入っていないので、やはりそれを自分としてはやっておかなくてはいけない、あの、予防という意味で毎年受けていました。

大腸がん検診の語り

ステージⅢbの診断を受けたが、3年前に受けていればステージIIくらいで見つけられ、5年生存率も上がっただろうと思う(音声のみ)

やっぱり3年、育つのにだいたい5年くらいかかりますから、えー、3年前に受けとけば、たぶんステージはもう少し、えー、2くらいだったと思いますんでね、うん。あのー、進行度でいっても、ま、脈管侵襲はなかったり、リンパ節も1個、2個ぐらいで済んだっていうことになれば、えー、まあ、2のクラスでおさまれば、えー、再発率としては、逆に言うと、えー、5年生存率が、逆の70パーセントくらいは、まあ5年生存率上がりますからね。今は逆の30パーセントに入ってますんで(※)、えー、5年以上生きるっていうのは、たぶん…、あんまり…、今時点ではあの、ま、だめだろうなと思ってはいるんですよ、うん。…3bで、まあ僕の知り合いとかはそういう症例も見てますけど、3bで同じ時期にオペして、5人オペしてますけど、えー、3人死んでますんでね、1年半のうちにね、うん。うん。まあ、でも、がんが再発するのは、だいたい抗がん剤治療をして、えー、まあ、ある程度、1クールやって少し期間を置きますから、1年から、えー、1年半、ま、1年から2年の間に、えー、再発するときはまあ、しちゃいますんで、えー、ちょうど今その辺、時期なんで、どうかなとは思ってはいるんですけどね、うん。なかなか、あの…、微妙ですけどね、うん。ただ、そうやってこう、どっかでこう、ま、けじめというかそこんとこをつけとかないと、なかなか、あのー、平穏にというか、普通の状態で仕事はできないんで、うん。ま、幸い仕事が忙しいんで、そっちで、まあ少し紛らわせてるっていうところもありますけどね、うん。で、やっぱり3年前受けときゃ、たぶん早期がんで済んでるんで、えー、もうちょっと展開が、まあ長く生きるのがいいか悪いかまた別なんですけどね、うん。

※現在はさらに生存率が改善されています。大腸がんの病期別生存率については、「大腸がんとは」のトピックをご参照ください。

大腸がん検診の語り

医師が「もっと早く来たらよかった」といったので、転移して手遅れなのかと思ったがそうではなかった。しかし、自分の不注意で発見が遅れたことで、家族に迷惑をかけた

(先生が)「もっと早う来たら良かったな」と、ぽつっと言われたんですよ。で、「あ、もうこれは」、早う来たら良かったと言われたもんで、「あ、もうこれ手遅れやな」と思って。で、もう、「先生、あれですか」って、あの……、早く、まあ、手術せいと言われましたんで、まあ、こんな病気が、私もびっくりしまして、「先生、こんな手術はやっぱり大きな病院でしたほうがよろしよね」と言ったら、「いや、いや。あの、あの大きい病院は時間かかるから、もうあんたは、とにかくはよせなあかんから、あのー、早く手術できるとこ行け」と言われましたね。
そんで、あのまあ、そういうことも言われるし、で、それから、あのー、もう自分では、もう転移もしてると思いましたんで、で、「先生、あれですか。転移してますか?」って言うたら、先生は「慌てんな、慌てんな。そんな慌てんな」と。「私はあんたの検査をしただけやから、転移してるとかそんなことはここで分からんし、あの、手術してもらう病院行って、検査してもらう…も、してくれるから、ま、慌てんな」ということで、まあ、その日は帰らしてもろうたんですけどね。一番こたえたんが「手遅れ」、あ、ちゃう、手遅れ、「もっと早う来たらよかったね」ってポッと言われたもんで、「もう手遅れやな」とも自分で思い込んでしまうし、で、後でまあ考えたら、ひょっとしたら先生「もっと早う来たら良かったな」というのは、あの、手遅れという意味じゃなくて、「もうちょっと早く来たら、あの、開腹手術せんと内視鏡で取れたのに、お前はちょっと来るの遅れたから腹切らなあかん」て言われたんかなと思いながら、まあ、その、自分を慰めるような感じだったんですけどね。
まあ、とにかく、最初思ったのは、もうこれはえらいことしたと。もう、その、自分が、あの、どうとかこうとかいうのじゃなくて、やっぱりその、周りに、あの、家族にもえらいことしたなと思って、自分でちょっと気付けてたら、もっと、あの、助かったのにという自分の、何ていうんですかね。あの、不注意で、思い込みで、もう命落としたと思って、もう、そんなふうに思いまして。

大腸がん検診の語り

貧血検査の数値も通常の半分で、腹痛もあり、便潜血検査も陽性だったので、ある程度予測はしていた。病名を聞いたときも「ああ、がんか」という受け止め方で済んだ(音声のみ)

―― なんかその、えーと、ご自身で、えー、貧血の検査をされたりとかっていうところで、ま、その数値を見て、ある程度こう予測はしていたというか。

ええ、もう、そうですね、まあ、ハーべー(Hb=ヘモグロビン量、血色素量)が通常の健康な成人の平均の半分ですからね、えー、自分のそのー、腹痛とか、えー、何かの症状、臨床症状なんかも踏まえて、えー、まあ、潜血検査も出てるっていうそれもありましたし、えー、上部、胃を含めた上部は、えー、精密検査、何度も毎年のようにしてますから、そうするともう下部しかないんで、ええ。そうするとやっぱり、ま、ある程度もう、あのー、あの、何ですかね、えー、血液データで、えー、予測というか、あの、はしてましたね、うん。逆にそういう意味ではだから、あのー、「ああ、がんか」っていう形の、えー、受け止め方で済んだんだろうと思うんですけど、うん。

大腸がん検診の語り

病理検査が終わり、ステージ5(*)の大腸がんと診断された。入院するまでの1週間は地獄で、夜布団に入ると涙が出てきた

そしたら、そのときの先生が、もう内視鏡検査を、内視鏡を入れた…すぐに、もう、これ以上、内視鏡が奥へ入らない。あのー、画面を見ると、まあ、自分では分からないんですけれども、肉の塊が一面にあって、その、ほんの鉛筆の穴ぐらいのすきましかないもんで。もう、先生は、これ以上何かあったらここの医院では対応できないから、あのー、自分の出身校、東京の大学病院へ行って診察を受けたほうがいいっていうことで、あのー、その場で紹介状を書いてもらったんです。
まあ、すぐにそれを持って帰って、あのー、次の日その大学病院へ行きまして、あのー、早速、検査を始めました。やっぱし、大腸がんという診察を、診断を受けました。これは、もう、結構、大きいもんで、「ステージ5」って言われました。まあ、…そういう診断を受けてから、あのー、入院するまでの間、1週間通院つうかたちでいろんな検査を受けたんです。ま、自分は、その1週間が地獄でしたね。もう、夜布団入ると、涙が出てきたし。

*大腸がんの「ステージ」(病期)は0から4の5段階に分けられますが、ここでは病理検査の結果の「グレード」(細胞の悪性度)のことを指していると思われます。

大腸がん検診の語り

痔の痛みがこらえきれなくなって肛門科を受診したところ、「痔ではない」と言われて大学病院を紹介された。悪性腫瘍と言われて目の前が真っ白になってしまった

数年前から、あー、痔…だとずっと思っておったんですね。で、あの、我慢しながらやってきて、で、あの、便が細くなったり、こう、激痛が激しくなったんで、こらえきれなくなって、ま、恥をしのんで、実は、あのー、肛門科へ行ったと。あー、そしたら肛門科の先生に、「痔じゃないよ」と。「あなたはうちでは駄目です」ということで、えー、病院を紹介されて、えー、そこで初めて、えー、大学病院のほうで、えー、……「腫瘍がありますよ」という…ことを言われて。それが初めてですね、ええ。

―― そのー、病院を受診されて、えー、ま、あの、痔ではないと。あの、ご自身は、多分痔だろうと思って受診をされたと。

はい、はい。

―― やっぱり、そのー、痔ではないというふうに言われたときのお気持ちっていうのは。

まだあの、正式にがんと言われてなかったんで、何だろうなと。……で、あの、なかなか、あの、大学病院行っても、先生は、あ、がんだとははっきり言わないですね。ただ、「手術が必要だ」と…いうことを言われてて。えー、「先生、何ですか」ということで、悪性の腫瘍だという…ようなことで、あ、がんなのかな…っていうふうな感じでし、うーん、知ったときにはとにかくびっくりですね。あのー、自分とは縁遠い世界で、あの、いつまでも元気であろうと自分は思った。で、そのがんというか悪性腫瘍って言われたときに、……えー、目の前が、あ、真っ白になっちゃって、えー、僕はどうしたらいいんだろうと……。ということが、あのー、一番最初のショッキングな…ところでしたね。

大腸がん検診の語り

便が薬指くらいの太さになっており、知人がポリープ切除する前は便が細かったというのを聞き、自分もそうかもしれないと思って、内視鏡を受けることにした

で、後から気が付いたんですけど、もう便が自分の薬指ぐらいに、あのー、太さになってまして、でー、軟便っていうんですかね。軟らかい便で、朝、トイレも1回で済まないんですよ。ぽちょぽちょぽちょっちゅうような便が出まして、大体2回ぐらい。で、多いときには、あの、朝3回ぐらい行っていましたんですけども、もうそれは、あの、便が軟らかいのも便も細いのも、もう自分の体質かなということで、もうこれも自分の判断ですわ。自己判断でそういうふうに決め付けてまして、で、今言う、あの、薬飲んでるうちに、あの、あのまあ、職場の先輩っていうんですかね。あの、その方が1月の正月開けに、あの、大腸にポリープが見つかって、で、内視鏡でポリープを取る、あの、まあ、手術というか、内視鏡でポリープを取られたんですよ。で、その人と、あのー、1、えーと、3月かな、にも入ってたんでしょうかね。3月の初めぐらいに、あの、話して、その人は1月にポリープを取ったんですけども、3月の初めぐらいにその人と話をしてましたら、その、便が細いっていうさっきの、便が細いという話をしてたんですよ。したら、その、手術、あの、内視鏡でポリープを取った人は、「私は……」、あの、彼は4つポリープを取ったと。まあ、これはがんではない良質のポリープなんですけども、4つポリープを取ったところ、あのー、その人も便がもともと細かったのが太くなったような気がするんやと。「あ、ほんまに」そしたら、ひょっとしたら僕、わしも、あの、ポリープできてるか分からんし、いっぺん見てもらうっていうことで、で、薬、ちょうどそれからちょっとしたら切れましたんで、あの、3月の初めやったと思うんですけれども、もう1回、あのー…、痔のほうの先生ところに行って、「先生、私、便が最近細いんですけども、これはやっぱり先生、痔のせいですか?」って言うたら、先生はもうケロッとして、「いや、いや。あんたの、あのー、便の細いのは痔のせいちゃう。あんたの痔はそんな痔と違うで」とパッと言われたんですわ。「あ、これはちょっとおかしいな」と思って、で、ちょっと心配になったので、あのー、内視鏡の検査を受けなあかんと思いまして。