投稿者「dipex-j」のアーカイブ

大腸がん検診の語り

下痢が40日続いたことがあり、かかりつけ医を受診したが何も検査は行われなかった。その後、黒い血の塊のような便が出たので受診をしたところ、初めて検査をしてもらった

それまでは、あのー、普通の、あのー、開業医にかかっておりまして、1年半という日にちが過ぎましたんですけれども、えー、あのー、…便通が、あまりにも、あったりなかったりということもあったんですけども。先生のところへ通ってからは、下痢が40日続いたことがあるんですね、1年半通っている間に。それでも、あのー、検便も何もしていただけなかったということと、下痢が止まらない、下痢止めをもらっても止まらないっていうことで、えー、少々、自分でも不安になりまして。で、まあ、それから、ちょっと考えまして、えー、体がずいぶん、衰弱していっているのを自分で分かりました。
で、まあ、それから、ちょっと考えまして、えー、体がずいぶん、衰弱していっているのを自分で分かりました。えー、夫と舅、姑がいるうちで、えー、普通のうちと違って、えー、いろんな人も出入りをするお仕事をしておりましたから、えー、このまま、自分の体が疲弊していくのは、あー、とてもたまらないと思いまして。えー、…A市(居住している市)内にある、うー、病院、検査だけをされるっていう病院を知りまして、そこへ参りました。
で、まあ、いろいろお話を聞いていただいて、えー、1カ月の間、あ、いろんなことを調べてくださったんですけども、検査というのはなさいませんで、それで「大丈夫だ、大丈夫だ」っておっしゃっているんですけども、私自体の体は、全然大丈夫じゃなくって、どんどん疲弊していくのが自分で分かりました。
と、ある夜、えー、もう便が出るような、状態でないのに、急にもよおしたので、えー、トイレットへ行きましたら、あー、まっ黒の血の塊がおりまして、えー、そうですね、親指ぐらいのが二つおりましたですね。それで、…もしやと思って、それを、紙にとって、えー、そして、ビニールに納めて(冷蔵庫に入れて)、翌日、朝、早くにお医者さまに持って行って調べてもらおうという気持ちになりましてね。結局、そのことが、わたしの命を救った元になったんだと今は思います。えー、先生もそれを見て、えー、「昨日から食べていないんだったら、すぐに検査をしてあげる」と言われまして。で、初めて、1カ月以上経っていたのに、初めて、腸の、大腸の検査を、していただいた。

大腸がん検診の語り

突然、お腹の中で何か動いているのではないかと思うほどの痛みがあり、タクシーで病院に向かった

―― じゃ、最初、おなかが痛いときは、こういう病気かなとか、何かどういう病気なんだろうっていうことは考えましたか。

あんまり考えなかった、病気のことは。

―― もう、とりあえず痛いって。

ただおなかが痛かって、だからね、おなかが痛くて、かって言われてね、30分ぐらいたったら、便秘してるから痛いんじゃないかなっていうあれが、普通思うでしょう。でも、こう、歩けなくなるほどいた、ぐうーっとね、痛かった。それでタクシーに乗ってすぐ行ったからね。

―― 便秘がちっていうことでしたけど、何日に一遍ぐらい便は出てたんですか。

うーん、そのころは、手術する前は、までは、1週間にね、2回ぐらいしかなかった。今は毎日あります。

―― それは、えっと、今は下剤とか飲まずに、普通に。

うん、ええ。ちゃんと出る。だから、今は必ず1日に一度は必ず便があります。

―― えっと、じゃあ、その、便秘がちで1週間に二度ぐらいしか便がない状態で、最初におなかが痛くなったときは、ちょっと便秘で痛くなったのかなと思うような、似たような最初痛みが。

まあそん、そんな気分だったですよね。

―― でも、それがどんどん強くなってきた。

それが、その、だから、急激にね、急激にもう我慢ができないっていうぐらいになったんですよね。だから、おなかが何かこう動いてるようなかん、物がね、動いてるように痛くてね、あれだったですよね。だから、こっから、あの、病院までタクシー乗っていくのもつらかったですよ、じーっと押さえてね、我慢してね、あのー、行ったんですけどね。……だから、それからはね、今はちょっとぐあいが悪いっていったらね、タクシー乗ってぱっと行っちゃうけどね。今のとこ何にもないもんね、そういうあれもね。

大腸がん検診の語り

便潜血検査で陽性になったが、子どもが受験を控えていたこともあり、落ち着いてから精密検査を受ければいいと思っていた

―― まあ、あの、まあ、大腸がんは結構、お年召した方多いんですけれども、まだきっとそのときは子育て中ですよね。

そうですね。はい。

―― そのときどう思われましたか?

あ、そう。で、下の子の中学受験が2年後だ……、あ、違う、違う、違う。下の子の中学受験が終わったので行ってみましょうと思って行ったんです。それで見つかったんですね。

―― あ、じゃあその肛門科も、あのー、まあ、便潜血検査で陽性、えーと、陽性になってから2年たってますけれども、やはり、お子さんの受験……

うん。終わってから、落ち着いてからでいいわと思いつつ、ビオラクミンだったりビオフェルミンを飲んだりしていました。

大腸がん検診の語り

精密検査を受けたくなかったのは、病気の心配よりも嫌だという気持ちの方が強かった。男性の医師をイメージしていたので、女性の医師を探して受診した

―― じゃあ、最初の便潜血が陽性のときっていうのは、もうほんとに気にしなかったんですか?

そうです、ほんとに。あの「あ、切れちゃったのかな」ぐらいな気持ちで。

―― 普段から、痔とかありました?

そうですね、はい。

―― じゃあ、その、便潜血検査で陽性でも、まあ、……

まあ、そうかなっていう。

―― で、まあ、1回目の後に、その、ちょっと刺激物で下痢をするようになった。じゃあ、2回目の便潜血でプラスになったときっていうのは、どういうふうに。やっぱりビオラクミン(整腸剤)に(頼って)?

そうですね(笑)。そうです。あの、やっぱりちょっと敷居が高いですよね。あの、2次検査を受けに行くのは、ちょっと、嫌だなっていう気持ちのほうが強かったので、心配よりも嫌だなっていうのが強かったですね。

―― でも、がんかもしれないっていうよりも、その、検査を受けるのが。

そうですね。

―― それ、どうしてそう思われました? 誰かから、こう、こんな苦しかったんだよって聞いたとか。

あ、それはなかったんですが……、あ、やっぱり何か、あの、お医者様っていうと男性をイメージしてたので、で、よくよく行くことになったのも、ネットで女医さんを探して行きましたから。

―― それは、えーと、肛門科?

そうです、そうです。

―― 肛門科で女医さんを探された。

はい、はい。

―― 近所にいましたか?

いました。いらっしゃいました。

大腸がん検診の語り

便が細くなってすっきり出ないため、外出前には何度もトイレに行っていたが、妻からは精神的なものだと言われ、自分でも納得していた

うん。家内には、まあ、そばにいますからね。毎日何回もトイレに行くのは家内も分かってますし、で、家内、これも、まあ、怒ったらなあかんやけどね、家内いわく「あんた、それ精神的なもんや」と。今から出かけて行ったらもう外ではまあ、トイレ行けませんからね。家でしとかな、今から出かけなあかん、「それは精神的なものや」言うて。「お父さんそれあかん。精神的やで」って言われて、自分でも納得してね。毎日2~3回。で、だから行ったらね、もう、すぐ行きたいんですよ、全部出てないから。あの、やらかくて、もうほんまにこんなやつがちょろん、まあ長さも短いですからね。こんなのがチョロチョロチョロチョロって出るだけですからね。で、便所から出てきたらもうすぐ行きたいんですわ。だから、朝も私、大体、えー、朝ごはん食べて、ちょっと、30分ぐらいしてから行くんかな。だからその後20~30分の間に2回から3回行ってるんですよ。で、それでも、どうもすっきり感はないんですけども、もう「あ、便出たな」。おなかすっきりしたってすっきり感ないけども、もう仕事出ていかなあかんから、もう何べんもそれ以上便所行けせんからね。毎日そんな状態で行ってました。はい。

大腸がん検診の語り

便潜血検査は毎年陽性だったが、痔による出血だと思っていた。別にがんが怖いということではなく、まさか自分ががんになるとは思っていなかった

―― じゃあ、ちょっとあの、検診の最初のところに戻りますけれども、えーと、まあ、年に2回受けられてたというのは、えーと、職場の人間……

人間ドックと、事業所検診っていうんでしょうかね。

―― 事業所検診、検診、事業所検診は、と、がんだけじゃなくて他にも?

じゃなくて、普通の、まあまあ、健康診査みたいなもので、あのー、血液検査から、胸のレントゲンと、あと何するのかな。今の、便の潜血検査とか、それからエコーとか、そんなん、あの、村の診療所で全部ですけどね。はい、はい。

―― それとは別に、えー、「人間ドックも受けてくださいね」と言われてるわけですか?

人間ドックは、職場から案内が来まして、で、「どうですか?」っていって。で、これは受ける人も受けない人もいます。で、人間ドック受けない人は、別個に何か、その、共済組合のほうから何か検診車が来まして、あの、簡単な検査されるみたいですわ。私はもうずっと人間ドック行ってましたんで。

―― ああ、そうですか。

はい、はい。

―― 人間ドックは、その検診ではやってない検査なんかもやってくれるんですか?

そうですね。もう、あのー、まあ一般的やと思うんですけども、まあ、上からいくと眼底検査、それから何するんかな、まあ、当然胸のレントゲン、胃は、そこ、、あの、透視なんですけどね。バリウム飲んで、胃から。だから、先生見てくれるし、あの、「ふー」って肺の呼吸検査とか、いろいろ。はい、はい。

―― じゃあ、人間ドックのほうが詳しい。

そうですね。

―― 検査ですよね。

そうですね、はい。

―― が、あったんで、えーと、検便というか、便潜血検査がたまたま両方に入っていた。

両方。そう、両方で必ず、必ずしてて、必ず出しますし、出したら必ず引っ掛かってました。はい(笑)。ほんで、それはもう先生に、「先生、これは前にしてあるから痔なんですよ」って。で、私、今止まってすけどね、その当時、鼻血も良く出てたんですよ。ほんで、「先生、私、鼻血も出るし、鼻の血もやっぱりこれをずっと入っていったら、結局便に入るんと違いますの」言って、自分でも先生に、自分が診断してたんですわ。はい。

―― でも……

あの……

―― はい。

はい、はい。鼻血も出るし、もう、で、あの、痔の血やから言って。で、便に巻くのも痔のせいやと思ってますからね、もう、痔や、痔がちょっとひどいなと思って、「今日はちょっと痔ひどいな」とか、やっぱり波があったんですよ。あの、血の出るのはね。もうこれも自分で、自分で判断して、勝手に。別にがんが怖いからとかそういうことじゃなかったんですわ。で、あ、ただ1つ、あの、自分で思うのは、思い込みですね。自分、自分の親もがんになってるし、兄弟もがんになってるのに、私はがんになるはずがないと。それはもうずっと思ってました。まさか私はがんになるはずがないと。で、最近、その、2人に1人はがんになるとか、そのうち3人に1人は亡くなるとかっていうの、もう全然気にしてませんからね。そんなことも知りませんでした。大腸がんが増えてるとか、そんなことは、まあ、聞いてたけども、私はそんながんにはなりません言うて。痔ですって思ってましたので。はい。

大腸がん検診の語り

これまで便潜血検査を何度か受けたことがあるが、プラスになることもあればマイナスになることもあった。がんなら絶対マイナスになることはないと思っていた

今、現在にいたって、あのー、肉、お肉を食べると、やっぱし、大腸がんになる、なりやすい。まあ、野菜中心の生活になったんですけどね。まあ、血液検査で、がんがある程度分かるっていうんですけども、あのー、今までに、がんの、大腸がんの検便検査をやったことがあるんです…。プラスになったときは、痔のせいにしていたんです。次の年は、マイナスになっちゃうんですね…。その、僕の今回のこのがん手術に対するがんは、先生は、「7年もんだ」って言われた。7年おなかの中に入れていたって。この大きさから言うと。その、なな、7年の間に、何回か検便によるがん検査は、していたんです。プラスのときもあるしマイナスのときもある。結局、自分で、素人判断で、これは痔だと思ってほっていたんですね。がんなら絶対マイナスになることないって。マイナスのときもあったんですね。

大腸がん検診の語り

肛門のかゆみや倦怠感などがあったが、恥ずかしくて病院に行くことがためらわれた。親に相談しても、「嫁入り前の娘が行くところではない」と反対された(テキストのみ)

それで、私は最初その痒いとかそういうことは、あの、「痔かな」と思っていたので、それにしてもなんか、まあ、場所が場所だけに、ちょっと自分も若かったものですから、その、病院に行って見せるっていうことが、結構、ちゅうちょというか恥ずかしさもあって、それで、まあ、先延ばしにしていたようなところがあったんですね。それで…まあ、親とかに話しても……まあ、「嫁入り前の娘が」(笑)っていうふうで。それ、それで、ええと…まあ、親に相談してもそういうふうで、それで「嫁入り前の娘が行くような病院じゃない」っていうようなことを言われて、それで「診察するのにも、痔の診察ってどういうふうか知ってるの?」みたいな感じで言われて、それで、だけど、自分はすごい痒みが苦痛だし、それになんかこう、いつも身体が熱っぽいような感じもあって、それで…もう本当にその当時、まあ、夜勤もやってたんですけど、もう疲れちゃって疲れちゃって、寝てばっかりっていうような。まあ、仕事してない時は寝てることが多かったような感じで(笑)、そんなふうに過ごしてて。

大腸がん検診の語り

女性にお尻を見せてもいいけど、男性には見せてはいけないという家訓を勝手に作った。それを言い訳にして精密検査を避けてきた部分もある(音声のみ)

――その、内視鏡検査を受けられたと思うんですけれども、 内視鏡検査を受けられるのは今回が初めてで。

あ、初めてです、ええ。まったく初めてですね、下部消化管に関しては。はい。

―― 何かこう、あのー、よく、えーと、痛いとか、怖そうとか。

あ、それはないですね、うん。あのー、10年前、20年前ならいざ知らず、今はファイバースコープがもう、格段に材料が良くなってますから。あの、細くもなってますし、それは全然。あの、ただ…、そうですね、まこれは、こんなこと言うと変ですけど(笑)、えー、ま、自分が勝手に作った家訓で女性におしりの穴を見せてもいいけど、男性には見せちゃいけないと。えー、そういう勝手な家訓を自分で作ってましたんでね、ま、それを言い訳にして避けてましたね、うん。

―― それはやっぱり、ちょっとどっか、こう、恥ずかしいというか。

あ、そうです、もちろんもちろん、うん。やっぱ羞恥心が先に立ちますよね、うん。は、もう、男性、女性限らず、たぶんそうでしょうけど、特に女性の場合は特にそっちのほうが、羞恥心は強いと思いますからね、うん。

―― ま、でも、今回はちょっとそうは言ってられないということで。

そうですね。その、データ自体に、それじゃいけないよっていうデータが前日出てますから、もうすぐにその場でちょっと予約入れて3日目には精密検査して、うん。で、その次の週ですからね、オペしたのが、ええ。シャッシャッシャッとこう、やってもらいましたんで、はい。

大腸がん検診の語り

大腸がんの手術を受ける約3年前から便潜血検査が陽性だったが、忙しい、面倒、ヘモ(痔)だろうという思いこみ、自覚症状のなさなどにより放置していた(音声のみ)

そうですね、ま、大腸がんの検診には、あの、便の潜血検査というのがあるんですけれども、一応、えー、実際の大腸がんのオペをしたのは、去年、一昨年の、ん? ちょっと待ってね、…そうだね、一昨年の9月ですね。えー、2010年ですか、うん。ですけど、その前、えー、3年前から、2008年からですかね、便の潜血検査で一応陽性が出ておりました。で、通常ですと、便の潜血検査で陽性というふうになると、まあ1次検診ですから、2次検診に向けて精密検診ということで、かからなければいけないんですけれども、えー、まあ、ちょっと忙しいということもあるし、めんどくさいということもあるし、まあヘモであろうという、自分の勝手な思い込みもあるし、がんになるはずがないという、えー、自分の希望というか、まあ、思い込みというか、まあそれもありましたし、それ以外については、これといった症状、えー、例えば便通が悪くなるとか、そういうこともありませんでしたので、丸2年半、約3年ですね、えー、放置しておりました。