インタビュー内容テキスト

家に帰ってみんなに電話したわ。話したかったの。ただみんなに知ってほしかったの。なぜだか分からないけど、「ああ、なんてかわいそうな私。」とかそういう感情は全くなかったわ。ただ、みんなに知ってほしかったの。それにその時が、周りの人たちみんなの感情と対処しなければならない時だったのよ。多分、一度みんなに言ってしまえば、現実に自分と向き合える、自分自身でガンに対処していくスタートを切れるのだと思ったからでしょう。もし、その後の6週間、周りの人たちの感情と向き合わなければならなかったとしたら、もっと大変だったでしょうね。本について言えば、乳がん病棟の女性たちが乳がん体験についての本を出版しているのよ。ある人がそのコピーを貸してくれたので、読み始めたのだけれど、全く共感できなかったの。そこに書いている女性たちは、皆こぞって「ショック」だったとか「恐怖」だったとか言っていたから。読み終わって、私って普通じゃないのかしらと思ったわ。そういった「ショック」とか「恐怖」とかいう感情はなかったの。絶望だとか打ちのめされたとか思ったことは全くないのよ。これは事実だってことは分かっていたけれど、ただ多くの人が予期するような、「ショック」や「恐怖」といった感情を抱かなかったの。

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