ベリテ
インタビュー時:61歳
性別:女性
診断時:54歳
経歴:ジャーナリスト
国籍:イギリス人(白人)

短縮版:ベリテは2005年、54歳のときに乳がんと診断された。彼女は乳腺腫瘤摘出術、放射線療法、タモキシフェン投与を受けた。タモキシフェンで重い副作用があったので、アリミデックスに変更した。その後、アロマシンに切り替えた。

語りの内容

私はずっと、少し体調が悪かったのですが、ある朝目覚め、ふと思ったのです。「何が問題なのか分かったわ。私は、がんになったのよ」と。そこで、どこで診てもらうかという選択に迫られました。国民保健サービスの担当医に診てもらおうかしら。でも、その担当医に会うには、少なくとも2週間は待たなければならないとわかっていました。それとも、お金を払って、かかりつけ開業医に診てもらおうかしら。そこの秘書なら、私にこう言うでしょう。「まあ、かわいそうに。すぐに来てください」と。

それで、かかりつけ開業医に診てもらったところ、医師は「何も見つからない」と言うのです。彼はとても徹底した検査をしてくれましたが、こう言いました。「私はいつも女性患者を信頼している。彼女たちは自分の体のどこが悪いのかを知っているからね。そこで、お願いしたいのだが、マンモグラフィを受けてきてもらえませんか」。私は、それをすてきな言い方だと思いました。それで、全く心配しませんでした。

私は自分ががんだと分かっていました。それで、マンモグラフィ検査を受けに行き、それから戻ってきて、組織検査やら何やらの検査をしました。そして最後に、結果を聞きに行きました。私はすぐに、自分ががんだと分かりました。なぜなら、「あちらでお待ち下さい」とは言われないで、「コリンズ様、○○看護師があなたのお世話をします」と言われたからです。だから、すぐに、自分ががんになったと分かったのです。診察室に入って、医師から検査結果を聞きました。医師はとても驚いていたと思います。なぜなら、彼はティッシュの箱を準備して座っていたのですが、私がまったく泣き崩れなかったからです。そして、私は彼に言いました。「いつ手術を受けましょうか」と。

あなたには疲労感はありました。でも、何かの症状、たとえば、乳がんか何かだと感じたことはありましたか?

いいえ、何も症状はありませんでした。自分で胸を触って確かめてみましたが、何も感じませんでした。それと、全身の皮膚をくまなく調べて、自分が皮膚がんかどうかも確かめました。でも、頭のどこかで何かが「あなたはがんになっている」と言っていました。マンモグラフィの結果が戻ってきた時、それは小さな、とても小さながんでした。放射線技師は、これを見つけるのは相当難しかっただろうと言いました。もしも私ががんだと言い張らなかったなら、医師たちはこれを見過ごすことすらあったかもしれない。だが、がんは大きくなっていっただろう、と。

私は: です。

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