診断時:58歳
インタビュー時:59歳

2000年に乳がんの診断。乳房切除術、化学療法、放射線療法、タモキシフェン投与。

語りの内容

女性の中には、同じような心の作用をもつ人もいれば、違う作用をもつひともいます。たとえば、ある女性はいつもいらいらと思い悩んでばかりいて、私は思索にふけっていました。そこで彼女は私に、どうして不満や愚痴をいわないのかと尋ねたんです。
私は、「私は自分なりの理論をもっているんですよ。今日一日のことだけを考えて、思う存分に生きよう。そして過ぎてしまった日やこれからのことで悩むのはやめよう。過去や未来は今ここにないのだから。今日という日だけが今ここにあって、それだけを考えればいいんだと思っているんですよ。」と答えました。彼女は、「なるほど」と言いましたよ。
そして翌月、治療で彼女と再び一緒になった時、彼女の夫がやって来て「ありがとうございました」と言ったんです。 私は何のことかわからなくて、「何のことですか?」と聞きました。 すると彼女の夫は、「私の妻に、今日1日のことだけを考えて、その1日を生きればいいんだと言って下さったことです。前回の治療から帰ってきて以来、彼女は、ほら見てください。以前より元気が出てきたようにみえるでしょう?」と言ったんですよ。
それを聞いてとても嬉しくて。拍手したいくらいでしたよ。

私は: です。

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