診断時:55歳
インタビュー時:55歳(2008年5月)

東海地方在住。2007年11月に健康診断がきっかけで、左乳がんの診断を受け、乳房温存療法+センチネルリンパ節生検、翌年1月より、抗がん剤治療を6クール受けた。今後、放射線療法とホルモン療法の予定。夫と2人暮らし。結婚した娘が2人いる。診断時は無職。

プロフィール詳細

東海地方在住のMEさん(仮名)は、2007年に健康診断でエコーとマンモグラフィを撮り、異常を指摘された。手元に送られてきた健康診断の結果をもとに、インターネットなどで調べて、自分は乳がんだと思っていたので、一刻も早く手術したいと思い、以前甲状腺の良性腫瘍で手術・入院経験のある病院の乳腺外科に受診した。そして、細胞診の結果が出る前に入院予約を済ませた。細胞診の結果、「乳がん」と診断されたが、ある程度予想していたのと、夫が同時期にがんとなり、悲しいとか言っていられる状況ではなかったこともあり、それほどショックは受けなかった。

同年末に乳房温存療法+センチネルリンパ節生検を受けた。リンパ節への転移はなく、術後診断は浸潤性乳管癌(硬癌)、1期、ホルモン感受性は不完全反応性(ER6、PgR0)、HER2依存性なしとのことであった。手術はとても楽で、術後、乳房の形にそれほど大きな変化はなく、下着の中に軽くガーゼをつめるくらいで十分補整できている。傷も気にならないので、温泉にも行こうと思っている。

術後、抗がん剤治療(FEC療法)を6クール行った。毎回、副作用の出方が異なっていて、脱毛、吐き気、皮膚色や爪の色が黒ずむ、体がだるい、味覚が感じにくいといった副作用を経験した。

これから放射線療法とホルモン療法の予定である。温存手術だったので、放射線療法をすることになっているが、ホルモン療法は子宮体がんのリスクが上がるなど副作用も心配なため、やるべきかどうか迷っている。

夫と2人暮らしで、結婚した娘が2人いる。同時期に夫も病気であることが分かり、2人とも入院治療を余儀なくされた。そのため、さまざまなスケジュール調整や娘たちにサポートしてもらう体制を整えるため、大変だった。幼子を抱える娘たちには今後のために介護の経験をすることが大事な機会だと考え、意図的にやってもらうようにしてきた。以前は、保険関係の仕事を委託でしていたが、診断時は無職。退職したあとのいろいろな計画については軌道修正が必要となったが、孫の面倒を見たり、散歩をしたり、という今ののんびりとした生活も悪くないと思っている。

私は: です。

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