診断時:46歳
インタビュー時:49歳(2008年6月)
九州地方在住。2004年、右乳がんと診断され、術前化学療法、乳房切除術+リンパ節郭清、術後別の抗がん剤による化学療法を行った。現在、ホルモン療法中。 自分の両親と夫、小学生の子ども2人の6人家族。仕事は団体職員としてフルタイムで続けている。

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プロフィール詳細

2004年、MSさん(仮名)は入浴中に自分でしこりを発見し、「これは普通のしこりじゃない、がんかもしれない」と感じたが、「がん」という診断を下されることが怖く、なかなか受診できずにいた。数ヶ月経って、テレビで見た女医のいる乳腺専門のクリニックに受診すると、「なぜこんなになるまで放っておいたの」と叱るような口調で言われ、がんであることが告げられた。

治療には、クリニックから紹介された3つの病院のうち、自宅から一番通いやすい病院を選んだ。全身の検査を行い、幸い、転移はなかったが、がんが大きいので、先に抗がん剤治療をして小さくしましょうということだった。それで手術前に5FU+ファルモルビシン+エンドキサンの3種類の抗がん剤を3週間おきに4回行い、その後に乳房切除術+リンパ節郭清を受けた。治療は主治医を信頼して勧められたとおりに行うことにした。また、手術後はリンパ節の転移があったので、別の抗がん剤を6回したのち、ホルモン療法を開始し、現在に至る。

当時、自分の両親と夫、子ども二人の6人家族で、仕事は高卒後から団体職員としてフルタイムで続けてきた。抗がん剤治療中は、脱毛と体がむくむくらいで吐き気はほとんどなく、点滴したあと数日お休みするだけで、手術を受けたあとも退院してほどなく仕事に復帰することができた。職場の上司や同僚には事情を伝え、協力してもらい、仕事を続けられたことに感謝している。

がんだと診断されたとき覚悟はしていたが、やはりショックを受けた。そして、同居している両親に心配をかけるのが辛くて、いつどう切り出すか悩んだ。結局、診断を受けてから2週間ほどして、抗がん剤治療が始まる直前に伝えた。案の定、ショックを受けていたが、その姿を見るのも辛かった。夫は、病気の話はあまりしないが、家事を手伝うなど、助けてくれた。子どもには病気の詳しい話はしていない。当時、子どもたちはまだ小学生だったが、手術を機に一緒にお風呂に入ることをやめてしまい、もう少しスキンシップをしたかったと心残りがある。

3年経ったが、いまだに痛みがあったりすると転移の不安がよぎることもある。しかし、あまり考えすぎず、上手に病気と付き合って、子どもたちに母親らしいことをしたり、仕事も続けながら、生活していきたいと思っている。

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