診断時:65歳
インタビュー時:66歳(2008年9月)
首都圏在住。定年退職後の夫と2人暮らしの専業主婦。息子と娘がいる。 2007年夏、検診で異常が見つかり、精密検査の結果、右乳がんと診断された。乳房温存手術+リンパ節郭清を受け、術後は化学療法、放射線療法を行った。現在は経過観察中。

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プロフィール詳細

DAさん(仮名)はこれまでに子宮筋腫、卵巣のう腫、胆石で3度の手術経験がある。また、出産時を含め2度の輸血歴があり、40代後半にC型肝炎に罹患していることがわかった。そのため2005年から72週のインターフェロン療法を受けており、それがよく効いて、半年ほど経ち、やっと副作用が落ち着いたと思っていたころ、自治体の乳がん検診を受けた。そして、マンモグラフィで異常がみつかり、大学病院を紹介され、マンモトーム生検*1の結果、右乳房の浸潤がんであることがわかった。

2007年9月、乳房温存手術+リンパ節郭清を受け、病理検査の結果、病期はⅡa、組織学的異型度はグレード3、HER2、ホルモン感受性がともにマイナスのトリプルネガティブ*2だと説明され、術後は化学療法(AC4回、ウィークリーパクリタキセル12回)を受けた。ACでは、吐き気、便秘、脱毛、爪の変化、口内炎という副作用があり、白血球は最低500まで下がり、白血球を上げるためノイアップの注射を受けながら、何とか治療を終了することができた。ウィークリーパクリタキセルでは、白血球の低下が引き続き見られ、その他しびれとむくみが出たが、吐き気は軽くなり、ACのときよりはだいぶ楽に感じた。その後放射線療法(エックス線50グレイ+電子線10グレイ)を受けたが、副作用は皮膚が軽いやけどのような変化を起こした程度で無事終了した。

すべての治療を終了し、あらためてトリプルネガティブであることの意味を本やインターネットで調べていくと、あまり明るい情報はなく、多少不安を感じている。今後は無治療となるが、2005年に始めたインターフェロン療法からほぼ引き続いた形で、乳がんの治療が続いたので、これで治療が終了することはうれしく思った。

手術後、1年が経ち、ほぼ体力も元に戻り、趣味だった水泳を再開している。最初はふらついたが、すぐに1km泳げるようになった。水着は以前のものを着用しており、手術した部分は多少凹んでいるが、気にならない。また、腕のフォームも左右違いはなく、術後のよいリハビリになったと感じている。

現在、残っている症状は、しびれとむくみ、関節の痛みで、特にしびれは指先に力が入りにくく、包丁や熱い鍋を持つ時など、細心の注意が必要である。定年退職した夫と二人暮らしであり、家事は夫がサポートしてくれている。しかし、体がつらいときには小さなことで口論になることもあり、互いにストレスを感じることがあった。今後は海外旅行を予定するなど、目標を持って生活を楽しみたいと考えている。乳がんの闘病には、これまでの病気の体験が活かされたと思っている。

*1マンモトーム生検:マンモグラフィの画像で位置を確認しながら行う生検のこと
*2トリプルネガティブ:エストロゲン受容体、プロゲステロン受容体、HER2がすべて陰性のこと

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