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診断時:45歳
インタビュー時:47歳(2008年1月)

首都圏在住。2006年に乳がん(非浸潤がん)と診断され、左乳房切除術を受けた。現在外来にて経過観察中。夫と2人の子どもがおり、専業主婦。乳がんの治療を受ける前に子宮筋腫を患っていた。

語りの内容

そのとき(手術前日)に先生が一言、まあ私がもうすごい悩んでいたもんで、同じ病室の人たちも、何かハラハラして見てたような感じの、とにかく悩んでいたものですから、で、先生が「あなたが80歳になったときに後悔しないほうを選びなさい」って言われたんです。それまで、事実を事実としてしゃべるだけ、質問したことに的確に答えてくれるっていう、そういうこう無駄口を利かない先生だったんですけども、最後に一言「80(歳)になったときに」っていう言葉を、まあ無駄、先生がしゃべった無駄口らしい無駄口ってそのぐらいしか私は記憶してないんですけれども、それがすごーく頭の中に残って。だから、その当時46歳ですから、80になった自分を想像できないんですよね。
で、80になるまでには、もちろん50代の自分、60代の自分って考えていって、60代ぐらいになったら、温泉に行って、友達ととか、まあ家族ととか、そんな楽しみも持ちたいなって、やっぱり思ったときに、全摘したら、その楽しみを満喫できるのかなって思って、で、80までこう10年ぐらいずつ、こう段階を追って、自分で想像してみたんですけども、やっぱり一番気になるのは、その旅行に行ったときに楽しめるのかなっていうことだったんですけども、でも、反対に言えば、そのぐらいだったんですよね、気になることが。
だから、てことは、私は別に全摘することに対しての違和感はないんだなって自分に確認して、だから、ほかの人に見られることが嫌なだけなんだなっていうことが分かって、で、80になったときに、もしほかの人に見られることが嫌だっていう後悔だけだったら、今、ここで全摘してもきっと大丈夫だろうと思ったんです。

私は: です。

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