インタビュー内容テキスト

で、私も「インターネットで調べたら、これってがんになってるけど、がんなんでしょうね」って言ったら、先生も、「まあ多分そうだけど、もう一度全部調べ直すから」って言われて、もうその時点では、もう完全に、ああ、私はがん患者になってしまったんだなっていうふうに思っただけで。まあ、私はあんまりそんなふうにね、なんか深刻に考えないほうで、「あ、じゃ、今度は治療しなくっちゃ」っていうふうに。「ああ、じゃ、病気だから治さなきゃ」っていう、いっつも前向きにしか。でも、みんなね、大体誰でもそうだけど、私たちの年齢になってくると、「もう言っとってもしようがないよね」っていう感じで、「もう笑っとるしかしようがない」とか(笑)、「治していくしか、まあ、前向かなしようがない」とか、そういう人たちが多いのね。うん。だから、親の介護してる人でも、本当にたまに電話すると、「おじいさん、元気」とか言うと、「まだ元気よ」みたいな(笑)。「いろいろあってね」って言っても、「もう笑っとるしかないんだわ」っていう。それと一緒で、うん、人間というのは、そんなにね、何か、案外他人のことの方がかわいそうだとか気の毒だなって思うけど、何でも当事者となるとそんなに何か、悲しんでるとか、落ち込んでるとか、そんな暇はないのね、やっぱり。どっちかっていうと、「ああ、じゃ、家の片付けしておかなくっちゃ」とか、「お金の計算もしとかなきゃいけない」とか、それから、もし、本当にね、自分が早く死んじゃったら、「見られちゃいけないものはとにかく処分しなくっちゃ」とか。うん、それから、だから、整理整頓しなくっちゃみたいな。そういうほうが先に入って、あと、子どもたちには、ちゃんと、何とかやれるようになるかなというのを心配というのか。

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