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診断時:39歳
インタビュー時:44歳(2008年6月)

首都圏在住。2003年、産後8ヶ月で左乳がんを診断され、翌年1月に乳房切除術+リンパ節郭清術、術後は抗がん剤治療と放射線療法を受けた。術後10ヶ月で肝臓と骨に転移。その1年後、卵巣転移で子宮・卵巣摘出術。薬物療法をしながら、現在に至る。 夫とこども1人の3人暮らし。両親は健在。元会社員で妊娠を機に退職し、現在は無職。

語りの内容

で、CEF(*)の6クールが始まりました。最初は入院期間中に1回やったんですけれども、まあ抗がん剤イコール、もう吐き気で死ぬっていうイメージがあったので、ものすごく恐ろしくて。ただ、実際には気持ち悪いっていうのがまあ数時間から1日続いたんですけれども。私の場合は吐くこともなくて、うーって耐えていれば、何となく過ぎ去っていくもの。で、2回目はちょっと吐き気がひどかったんですけれども。それもそうですね、私の場合は、点滴終わってから、どうでしょうね、6時間から10時間の間に気持ち悪くなって。で、その間、もう立つこともできない。気持ち悪くて、気持ち悪くて、もう着替えもできない。ただ、うずくまって嵐の過ぎ去るのを待つという。ただ、それでも吐くまではいかなかった。だから、そんな消耗はしなかったんですね。で、「あと、これが何日続くんだろう。やっぱり辛い」と思っていたら、そうですね、本当に気持ち悪いのは3、4時間で、「あれっ?」と思って。「え、ちょっと楽かな?」、そう思ったら、みるみるうちに楽になって、普通にトイレや洗面所に行ける。で、それで終わってしまいましたね。次の日も、少しちょっと数日間、「あ、気持ち悪いな」っていうのはあったんですけれども、でも、食欲もまあいつもの5割以上はとれたし、で、あとの数日間も普通に、行動も食事も。
 で、2クール。で、3クール目からもうコツが分かるんですよね。「あ、点滴して何時間後に気持ち悪くなるんだったら、それまでにやることやって、もう寝れるだけにしとこう」と。「水だけ置いとこう」と。コツが分かるので、そのとおりやったら、ちょっと気持ち悪くなるスタートがちょっとずれたりして、「あれ、気持ち悪くなる時間なのにならないぞ」。ちょっとずれたりして、あるんですけれども。でも、だんだん何でしょうね、その激しい気持ち悪さっていうのはもうなくなって。で、まあもう6、5クール、そうですね、後半のほうには、そんなに寝込むほどは、ほとんどなかったです。

*CEFとは抗がん剤の多剤併用療法で、エンドキサン[一般名シクロホスファミド(C)]とファルモルビシン[一般名塩酸エピルビシン(E)]と5-FU[一般名フルオロウラシル(F)]の3薬剤の頭文字をとった略称です。

私は: です。

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