インタビュー41

インタビュー時年齢:69歳(2015年5月)
びまん性大細胞型B細胞リンパ腫の補助療法の治験(第3相・プラセボ対照試験)に参加したが、再発して中止。

九州地方在住。2007年にびまん性大細胞型B細胞リンパ腫と診断され、抗がん剤治療を受けて一旦寛解状態になった。その後の補助療法を検討する中で主治医から医薬品の治験を紹介されて参加したが、試験期間中に再発し中止。再発時には「プラセボだったか」ととも考えたが、後悔は全く無かった。今後もできることがあれば最大限協力したいと思っている。

インタビュー39

インタビュー時年齢:29歳(2015年4月)
にきびの治療薬の治験(詳細不明)に参加したが、自己都合で中止。

北陸地方在住。2005年頃、顔面のあざ(太田母斑)の治療を受けていた皮膚科で、にきびの塗り薬の治験を紹介され、既存の薬とは別のものを試したいと思い参加したが、進学に伴う生活の変化で続けられなくなり同意撤回した。参加中はCRCといろいろな話ができ、気分転換になった。後日、にきびの治療薬を処方された際、主治医から治験のときの薬だと知らされた。

インタビュー32

インタビュー時年齢:79歳(2015年4月)
C型肝炎の治療薬の治験(詳細不明)に参加したが、副作用が出て中止。

北海道在住。C型肝炎でインターフェロン治療を受けていたが、2000年ごろ、主治医から治験参加を勧められた。娘や友人にも反対されたが、当たり前のように飲んでいる薬も誰かが治験をやったものなのだから、自分で役に立つのならと受けることに決めた。しかし、試験期間の半ばほどで、副作用と思われるサルコイドーシス(「肉芽腫」という結節が皮膚や目、肺など、全身の臓器にできる病気)になり、中止となった。

インタビュー24

インタビュー時年齢:80歳(2015年2月)
肝臓がんの治療薬の治験(第何相かは不明・プラセボ対照試験)に参加したが、再発のため中止。

首都圏在住。2009年にC型肝臓がんが見つかる。人の役に立てると考え、主治医から紹介された治験に2012年頃から2年間参加した。経済的に余裕がなかったこともあり、治験に参加することで検査や薬の費用免除があったことはとても助かった。再発したため治験参加は中断した。費用面の援助がなくなったことは非常に残念だが、人の役に少しでも立つことができてよかったと思っている。

インタビュー23

インタビュー時年齢:72歳(2015年1月)
2型糖尿病の治療薬の治験(詳細不明)に参加したが、4カ月で中止。

九州地方在住。25~6年前に糖尿病と診断されたが、2013年ごろ「治験に参加しませんか」と通院先の病院から電話がかかってきた。病院で説明を受けた際、負担軽減費が支給されると聞き、それも参加の決め手のひとつになった。しかし、参加同意後に自分でインスリンを打たなければならないとわかり、少し嫌だなと思ったが、一度同意したからやめられないと思った。途中で条件に合わなくなり中止になったが、採血も注射も嫌いだったのでそれでよかったなと思っている。

インタビュー21

インタビュー時年齢:81歳(2014年8月)・女性
頻尿の治療薬の適応拡大のための臨床試験(詳細不明・実薬対照試験)に参加したが、副作用と思われる症状が出て中止。

関西地方在住。2013年に腎臓摘出手術後、定期検診の際に夜中にトイレに起きると主治医に話したところ、男性の頻尿を抑える薬を女性にも使えるようにするための試験に協力してほしいと言われ、その場で同意した。初めて薬を飲んだ直後に血圧が下がって具合が悪くなり、自分から中止を申し出た。

インタビュー20

インタビュー時年齢:46歳(2014年8月)
線維筋痛症の治療薬の治験(詳細不明)に2回参加を希望したが、2回とも参加できなかった。

九州地方在住。小学生のころから全身の痛みに悩まされ続け、2000年になって線維筋痛症と診断された。 【1】2009年ごろ、新聞チラシで線維筋痛症の治験があることを知り、事前検査まで受けたところで選択基準に外れているため参加できないと言われた。【2】2013年ごろ、また線維筋痛症の治験を新聞チラシで知り、申し込んだところ、電話口で選択基準に外れていると断られ、参加できなかった。

インタビュー18

インタビュー時年齢:28歳(2014年4月)
全身性エリテマトーデスの治療薬(内服薬)の治験(詳細不明)に参加したが、終了間際に中止。

首都圏在住。14歳で発病、発熱や紅斑、疲れやすさなどの症状と付き合いながら、日常生活を送ってきた。2012年末に、紅斑や脱毛などの症状が強く出て、ステロイドを増やしても効かなくなり、主治医に相談。同じ病院の別の診療科でやっている治験を紹介された。その治験薬は、ステロイドを増やすよりはリスクは少なく、今の症状に合っていると説明を受け、参加することにした。1年の治験期間終了間際で条件に当てはまっていないことがわかって中止した。

インタビュー15

インタビュー時年齢:43歳(2014年3月)/男性(患者の息子)
母親(インタビュー時77歳)がすい臓がん治療のため、【1】がんペプチドワクチンの治験(第3相・プラセボ対照)と【2】漢方薬の治験(第2相)に参加したが、いずれも効果が見られず中止。

首都圏在住。母親がすい臓がんで、薬が効かなくなってきたところ、2013年に主治医から治験【1】を紹介された。母親の病状から時間的余裕もなく、ほぼ即決して、週1回注射を受けるために通院したが、効果が見られず1ヶ月で中止。母親ともども落胆したが、さらに治験【2】を紹介されて参加した。治験【2】でも効果がみられなかったがあきらめきれず、インターネットで他の治験を探し、別の治験に参加準備中。

インタビュー13

インタビュー時年齢:40歳(2014年1月)/女性
腎臓がん治療の【1】経口薬の治験(詳細不明)に参加したが、副作用で中止。その後、【2】点滴薬の治験(詳細不明)にも参加したが効果が得られず中止。

東北地方在住。2006年に腎臓がんと診断され、右の腎臓を摘出。その後、肝臓と肺に転移が見つかり、点滴薬で治療していた。手術ができる状態ではなかったため、他の治療法を探していたところ、セカンドオピニオンのために受診した病院の医師から、治験【1】の話を聞いた。2008年から約3年間、治験に参加したが、副作用が出たため中止。自分に合っている薬だったので非常にショックだった。2013年に点滴薬の治験【2】に参加したが、効果が見られず数ヶ月で中止になった。2012年に治験【1】の経口薬が承認されていたので、現在はその薬を飲んでいる。

インタビュー12

インタビュー時年齢:49歳(2013年12月)・女性
肺高血圧症の【1】経口薬の治験に参加した後、【2】吸入薬の治験(いずれも詳細不明)に参加したが途中で中止

首都圏在住。2008年ごろ主治医から経口薬の治験【1】を紹介され、約半年間参加。副作用や補償体制が心配だったが、既に海外で発売されている薬で安全性がある程度確立されていて、辛くなったらいつでも止められると説明されたので安心した。記録などが少し面倒であったが、最後まで続けられた。つい最近(2013年)受けた二回目の治験【2】は吸入薬で機器を扱うので大変だった。途中、適格基準から外れていることが判明し、参加中止。