原因について思いあたること

乳がんの原因はまだ完全には明らかになってはいませんが、ある特定の人たちはがんになる危険性がわずかながら高いと推測されています(詳細はCancerBACKUP'sのウェブサイトを参照)。ここでは、女性たちが自分に思い当たる乳がんの原因について論じています。

ほとんどの女性が乳がんの原因がまだ完全に解明されていないことを知りながらも、診断に対して「なぜ私が?」という共通の反応をしていました。

親類に乳がん患者のいる女性たちは、病気の原因として、遺伝的要因が大きいと話していました。遺伝的要因は小さいと話している女性たちもいました。インタビューに答えた多くの人が乳がんを引き起こすのには、たくさんの異なる要因が関わっているだろうと示唆していました。何人かは、考えられる原因の一つとしてホルモン剤の使用をあげており、具体的に避妊薬とホルモン補充療法について話していました。

02家族の一員に乳がん経験者がいれば、乳がんを発症するリスクが高まると述べている

11乳がんとホルモン補充療法になんらかの関係があると論じている

ある女性は食べ物とがんとの関連の可能性についても話していました。また、インタビューに答えたうちの何人かは病気になった後で食生活を変えていました。西洋的ライフスタイルと食事を、非西欧諸国と比較する人たちもいました。自分は常に健康的な生活をしてきたのに、なぜ乳がんにならなければならなかったのかわからないと話す女性たちもいました。

33食事とがんの間に関係があると考えて、食生活を変えたことについて話している

37食生活と、日本での乳がんの発生率が低いことについて話している

数人の患者は、乳がんは誰彼の区別なく襲うものであり、すべての女性が潜在的な危険にさらされていると話していました。このうち何人かの女性は、危険因子のカテゴリーのいずれにも当てはまらないと言っていました。この中のひとりは、乳がんの原因に関する報道について、証拠が不十分であり、パニックの原因になっていると批判していました。考えられる乳がんの原因として、ストレスを挙げた女性も何人かいました。環境や汚染、化学物質について疑いを持っている人も何人かいました。

13自分は危険因子のカテゴリーのいずれにも当てはまらないと述べ、乳がんの原因についてのメディア報道に批判的である

06ストレスが乳がんの発症に関連しているかもしれないと考える理由について説明している

04乳がんと化学物質の関係について疑っている

あるインタビュー回答者は、もっと乳がんの原因について研究する必要があると強調し、製薬会社の役割に疑問を呈していました。数人の女性たちは、年齢が重要な因子であると考え、乳がん患者の多くが50~65歳であると思っていました。(※1)ある女性はX線の影響があるのではないかと疑っており、別の女性は、乳がん統計の増加には、乳がんの認知度が高まったことや検査技術の向上も貢献しているのかもしれないと語っていました。

07乳がんの原因についてのさらなる研究を深めるべきであると述べ、研究に関わる諸団体の利害関係についても触れている

35乳がんが増えているように見えるのにはさまざまな理由があるのではないかと述べている

2人の女性は、自分が危険因子のいくつかのカテゴリーに当てはまったことが、気持ちの上でいくらか助けになったと語っていました。(※2)

45自分がいくつかの危険因子のカテゴリーに当てはまったことを話している


(※1)英国と異なり、日本では2000年年齢別がん罹患率によると30歳代に罹患率が増加し、40歳代後半にピークがある。(ウェブサイト国立がんセンターがん対策情報センターがん情報サービスより)

(※2)多くの疫学的研究から乳がんの危険因子として、わが国では年齢(40歳以上)、未婚(30歳以上)、高齢初産(30歳以上)、少産、非授乳、低い初潮年齢、高い閉経年齢、肥満、放射線、飲酒、ホルモン補充療法や経口避妊薬の長期服用、乳腺の良性疾患の既往、乳がんの家族歴、乳がんの既往などが報告されています。しかし、このすべてが日本のデータで結論付けられてはいません。インタビュー回答者が甲状腺摘出を危険因子の一つと考えてあげていますが、日本では通常、危険因子にはあげられていません。英国においても同様です。インタビューで語られているのはあくまでも個人の考えであり、必ずしも科学的根拠に基づいた危険因子ではありません。

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