月別アーカイブ: 2016年9月

お知らせ

『認知症の語り』 出版記念トークイベントの講演録を公開します

イヴ・ジネストさんが飛び入り!トークイベント「当事者の目線から認知症について語ろう」講演録

2016年6月25日(土)、日本看護協会出版会から刊行された「認知症の語り~本人と家族による200のエピソード」の出版記念トークイベントが八重洲ブックセンターで開催されました(詳細はこちら)。

このトークイベントでは、この本を作るのにかかわった人たちに加え、外部からの視点をということで、フランス生まれのケアの手法「ユマニチュード」を日本に紹介された本田美和子先生(内科医)をお招きしていましたが、なんと!ユマニチュードの本家本元、考案者であるイヴ・ジネストさんが飛び入りしてくださいました。

今も介護の真っ最中の長沼由紀子さんや青津彰さんが、ご自身のお母様や奥様への対応についての反省について語られるところでは、聴衆の中にも共感して涙する姿が見られましたし、当事者としてレビー小体型認知症の啓発活動に関わっている樋口直美さんが率直に「病気の進行については人前で話すことがためらわれる」と話されたときには、「認知症」を受け入れられても「認知症の進行」を受け入れることの難しさを多くの参加者が感じられたことと思います。

本田さんはまるでプロの通訳のように、ジネストさんに登壇者の話を伝えて、またジネストさんの感想を訳してくださり、さらにご自身の思いも語ってくださるという八面六臂のご活躍ぶり。ユマニチュードを通じて、治療やケアがそれを施す側の一方的な行為ではなく、患者さんからも贈り物を受け取る双方向的な行為であることを感じる、という本田さんのお話は、日本の認知症のおじいさんやおばあさんがジネストさんとの対話のあとには必ずハグしてほっぺにキスをしてくれる、というエピソードと共鳴して、「認知症は現代社会への贈り物」というジネストさんの言葉が心に残りました。

残念ながら当日参加できなかった方々にも、ぜひこの素晴らしいトーク(語り)に触れていただきたく、登壇者の皆様のお許しを得て、こちらにご紹介します

 

お知らせ

ブログ「事務局だより」を開設しました!

Facebookの内容と連動したブログ「事務局だより」開設のお知らせ

これまでFacebookに流れていたDIPの活動情報を、FBを使わない方々にもお届けするため、ブログ「事務局だより」を開設しました。

topページの「お知らせ」欄のすぐ下にあります。ぜひご覧ください。

お知らせ

10/22開催 第4回教育ワークショップ「患者の語り(ナラティブ)が医療者教育を変える」 参加申し込み受付中!

第4回教育ワークショップ「患者の語り(ナラティブ)が医療者教育を変える」のご案内

2013年より患者の語り(ナラティブ)から学ぶことの意味を掘り下げ、よりよい医療の実現に向けて、教育現場で何ができるのかを検討することを目的に教育ワークショップを開催してきました。

第4回は、波平恵美子先生(文化人類学者、お茶の水女子大学名誉教授)を講師としてお迎えし、医療者教育における患者の語り(ナラティブ)の意義について学びます。さらに、新たに教材として編集した語りを視聴し、ナラティブを教育に活用する上で大切なことは何か、教員として配慮すべき原則や準備が必要なことは何か、参加者の皆様とともに考えたいと思います。

ぜひお誘いあわせの上、ご参加くださいますようよろしくお願いいたします。

プログラム

1.基調講演「医療者教育におけるナラティブの意義」
  波平恵美子先生(文化人類学者、お茶の水女子大学名誉教授)
2.医療者教育への活用を意図して編集した語りの視聴とグループディスカッション
3.全体討議

日時

2016年10月22日(土)13:00-17:00

場所

東京工科大学蒲田キャンパス(京浜東北線JR蒲田駅 徒歩3分)
 

対象

医療者教育に携わっている方、ナラティブを教育に活用したいと思っている方、学生、患者・介護経験者など医療者教育に関心のある方はどなたでも参加できます。

参加費

正会員 1000円、非会員 2000円、学生1000円 (当日入会申込可)

お申込み方法

edu-forum@dipex-j.orgまでメールでお申し込みください。
なお、メールの タイトルは、「10/22 ワークショップ参加希望」とし、本文にお名前、ご所属もしくはお立場、ワークショップに期待することなどを記してください。

主催

認定特定非営利活動法人 健康と病いの語り ディペックス・ジャパン

共催

平成28年度科学研究費 基盤C 代表者:森田夏実(東京工科大学)
平成28年度科学研究費 基盤C 代表者:竹内登美子(富山大学)
4ws