英国DIPExのご紹介
英国DIPExとHealthtalkonline(ヘルストークオンライン)について
英国DIPEx
DIPExのウェブサイトを作成・運営しているのは、英国オックスフォード大学プライマリヘルスケア部門とDIPExチャリティという非営利団体です。このウェブサイトは、2001年から公開されています。
Healthtalkonline(ヘルストークオンライン)

2008年10月、英国のDIPExは、Healthtalkonline(ヘルストークオンライン)というウェブサイトにリニューアルされました。Healthtalkonlineへのリニューアルと同時に、若者の語りを集めたYouthhealthtalk(ユースヘルストーク)も、新しくなりました。ここには2000人近くの患者や介護者、スクリーニング検査体験者たちの語りが、映像(もしくは音声)とテキストの形式で公開されています。病気や検査を体験した人々が自分の体験について語っている様子を見たり聴いたりすることができます。(Flash Playerでの再生となります。)
2010年7月現在、Healthtalkonlineが収録している語りは、50以上の項目に上っています。「がん」「心疾患」「神経疾患」という医療機関で診断されるような病名分類に基づいた項目だけではなく、「がん検診」「出生前診断」「障害と共に生きる」「妊娠と子ども」など、閲覧者の視点からみた切り口で健康に関する多くの項目が表示されています。それぞれの項目について、35人から50人の語りが収録されています。 どのような項目が収録されているかは、ヘルストークオンラインに収録されている語りの一覧をご覧ください。
語りを提供している人々は匿名ですが、顔を隠したり映像をぼかしたりはしておらず、体験者はカメラに向って率直に自分の体験について語っています。そのため Healthtalkonlineは、同じ病気を持つ人が共感できる情報源となっています。 (事情があって顔を出したくない人は、音声だけ、あるいはテキストの形で語りを提供しています)
Healthtalkonlineにアクセスすることで、新たに病気であると診断された人は、ほかの患者たちがどのようなことを思い、どうやって治療法を選択したかなどを知ることができます。また、医師・看護師・薬剤師など医療の現場で働く人々は、普段はなかなか聞けない患者の本音に触れて、それをより良い医療に生かすことができます。
DIPEx-Internationalについて

2009年2月、英国のオックスフォード大学で、DIPEx International Alliance Meeting(ディペックス国際会議)が開かれました。各国で「健康と病いの語り」データベースを構築している組織の代表が集まり、目指すべき使命の検討やお互いの交流、今後のノウハウの共有などについて話し合いました。参加国は英国、スペイン、ドイツ、ニュージーランド、イタリア、オーストラリア、そして日本(ディペックス・ジャパン)と、7カ国に上りました。
会議では、各国のデータベース構築の現状が報告されるとともに、国を超えてお互いが協力していくことの意義について話し合われました。さらに国際組織が、市民や患者、専門家(臨床家および研究者)、保健サービス、ケア提供者、介護者のために、すぐれた語りデータベースを構築していくことを目的として活動を行っていくこと、具体的な運営方法や資金調達、研究手法と知的財産権の扱いについて確認しました。
今後は、各国でどの病気や健康課題を優先的に取り上げていくべきか、国際組織での共同研究の可能性、「健康と病いの語り」データベースが社会にどのような影響を及ぼすかということについて話し合いを持つことになりました。このように「健康と病いの語り」データベースの取り組みは、世界規模で進展しつつあります。
参考URL
ドイツDIPExのウェブサイト(ドイツ語)
