TOP > 「がん患者の語り」英国版 > 前立腺がんについて語る > がんは本人にどんな影響をもたらすか
がんは本人にどんな影響をもたらすか
誰かに向かってがんの告知をするのに楽な方法はどこにもありません。がんの知らせは思いやりを持って優しく伝えられたと言う患者さんもいますが、診断の伝え方がひどくぶっきらぼうだったと感じている患者さんもいて、中には電話で診断を伝えられて、すっかり打ちのめされたという男性もいました。優しく穏やかに知らせを伝えようとする一部の医師の努力にもかかわらず、殆どの患者さんたちはその度合いこそ違ってはいるものの、やはりショックを受け、何かの間違いだろうという思いが沸き起こったと語っています。
一部の患者さんはかなり前から自分のPSAの測定値が高い事を知っていましたが、やがて来るその診断については何も心の準備が出来ていなかったと言います。ある患者さんは、他人には自分の気持ちなど分かってもらえないだろうと思って疎外感を抱いていたと述べ、別の患者さんはがんの宣告を受けて、当初は一番いい治療法は何かと捜し求めて狂ったように行動したが、時間が経つにつれて次第に鬱に陥っていったと語っています。何人かの男性は、妻や家族のことをとても心配して、特にこの診断が家計に与える影響について懸念していました。
ある患者さんはがんの宣告を受けた時、自分ががんである事を受け入れられず、最初の2〜3週間はそれを知りながら生きていくなんて耐えられないと思ったそうです。しかし、別の患者さんは最初にがんだと診断された時、すぐに完治するものだろうと考えて、楽観的だったと話しています。はっきりと診断を伝えられたほうが、いつまでもわからないままでいるよりはいいと言う意見もあります。何年も前からPSAの値が高いことを知っていたある患者さんは、最終的に診断を受けた時、落ち着いてその状況を受けとめることができたと述べ、別の人は自分の信仰が「死」と向き合う上で助けになったと語っています。
