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高密度焦点式超音波療法(High Intensity Focused Ultrasound)
高密度焦点式超音波療法(HIFU)は米粒程度の大きさの狭い範囲にエネルギーを発生させることで効果を得るものです。前立腺の内部でエネルギーを発散させることで、組織に熱を生じさせます。この温度変化が、前立腺の細胞とその領域にある、あらゆる癌化の恐れのある細胞を破壊します。注意深く前立腺内部の狭い治療範囲を特定して、前立腺の周囲にある傷つきやすい臓器を避けるようにします。
HIFUは2000年頃から始まった実験的な治療です。臨床研究によればHIFUによる治療は初期の前立腺がんに対しては他の治療法と同じ程度には安全で、むしろ副作用は少ないと考えられます。そして前立腺がんをコントロールするのにも効果があると考えられますが、このような研究結果が確認されたのは、比較的最近のことです。
最も治療の効果が期待できるのは、“低リスク”の限局性の前立腺がんです。前立腺の体積が比較的小さく(40cc未満)、石灰化があまり起きていないとことが条件となります。このような条件を満たす患者さんはあまり多くありません。
家に誰か面倒をみてくれる人がいて、適切な交通手段が確保できるなら、患者さんは治療を受けて数時間後には帰宅することができますが、そうでない場合は病院に1泊か2泊することになります。私たちは5週間前にこの新しいHIFU治療を受けたという男性に話を聞くことができました。彼はこの治療法の有効性を評価するための臨床試験に参加していました。
この語りがあくまでHIFUについてのたった1人の経験に過ぎず、この治療法の害と効果について正しく評価するためには更なる研究が必要である、ということにご注意ください。
