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前立腺がんと共に生きる
多くの患者さんにとって、前立腺がんという診断は大打撃となります(Talking-about の「がんは本人にどんな影響をもたらすか」の項を参照)。しかしながら、最初のショックと感情的なトラウマが過ぎれば、多くの人が比較的普通の生活に戻る事ができています。治療を受けながら、仕事を続けることができる人も多いのですが、病状が悪化したり、ストレスの多い職業についていたりして、退職せざるを得なかった人もいました。疲労感や治療の為に起きる副作用のために、早期退職する人もいます(Talking-aboutの副作用編を参照)。根治的前立腺切除術を受ける為に一時的に仕事を休んでも、術後回復してからは仕事に復帰している人もいます。また、スポーツや旅行などを含めた色々な活動を、これまでどおり楽しんでいるという人もいます。しかしながら、すべての人がそうであるとは限りません。
“ 治療後4ヵ月で驚くほど快復した ”
“ 今も活動的な日常生活を送っている ”
前立腺がんの診断は、患者さんに自分の「死」について見つめ直させる契機となります。肉体的にも精神的にも健やかであるためには、今まで通りの普通の生活を続ける事が大切だと言う人がいる一方、自分の人生を見つめ直した結果、これまでとはかなり違ったことを大事にして生きることにした、と話す人もいます。たとえ、十分な休みを取らなくてはならなかったり、症状によって妨げられたりして、これまでどおりに活動を継続することができなくなったとしても、行動的であり続け、毎日を十全に生ききることが大切だ、と多くの人が語っています。支援グループに参加して活発に活動している人も多く、活動を通して新しい交友関係を広げています(Talking-aboutの支援グループの項を参照)。より長く生きながらえるということより、生きて行く上での生活の質のほうが大切だと考え、監視的待機(watchful waiting)を選んだある男性は、年金の心配をしないですむと思ったら、少し気が楽になったそうです。
