PSA検査

ここでは患者さんたちがPSA検査について語っています。

ほとんどの患者さんが、診断の補助か治療効果の確認のために、PSA検査を受けたことがありました。 その多くは泌尿器の自覚症状があってかかりつけ医を受診した時に検査を受けた人でしたが、 治験やスクリーニングの臨床試験の一環として検査を受けたという人も2名いました。 さらに職場の健診システムの一部でPSA検査を受けたという人が1人、一時的に海外で暮らしていたときに 定期健診で受けた人が4人いたほか、全身倦怠感、深部静脈血栓症、糖尿病などの理由でかかりつけ医を受診した際に、 一般的な血液検査の一部としてPSA検査を受けた人もいました。

多くの人は医者にかかるまでは、前立腺について殆ど何の知識も持っていませんでした。さらに事前にPSA検査やPSA値異常の意味についての説明を受けたという人はほんのわずかでした。

しかし、一部のかかりつけ医はPSA検査の信頼性が低いことを患者に事前に知らせていましたし、かかりつけ医が検査の実施や症状の原因究明にあまり積極的でなかったと話す患者さんもいます。ひょっとすると、これらのかかりつけ医はPSA検査の結果が偽陽性(本当はがんではないのに、がんであるという結果になること)である可能性もある一方で、治療が重大な副作用をもたらすこともあることを懸念したのかもしれません。

大多数の患者さんはPSA検査を受けてよかったと思っており、その多くが50才以上のすべての男性がこの検査を受けるべきだと思っていました(Talking about のPSAスクリーニングとオンデマンド検査(患者からの求めがあったときに行う検査)についての考えに関する項を参照)。PSA検査をくりかえし受けて、治療の効果が上がっていることを確認しているという人もいました。ある患者さんは、今のところはがんの存在は確認されていないけれども、定期的にPSA検査を受けて、自分の体調を監視できるのはありがたいことだと述べていました。

その一方で、PSA検査を受けなければ良かったと思っている人も2人いました。PSA検査値の異常が不安感を呼び起こすことになったのを後悔しているのです。このうちの1人は、その後生検(バイオプシー:組織の一部を切り取ってがん細胞がないかどうかを調べる検査)を受けてがんではないと診断されましたが、たとえがんだと診断されても、いろいろな副作用の可能性を考えると、手術もその他の治療も受けるつもりはなかったと言っています。74才になる別の患者さんも、治療がかならずしも寿命を延ばすとはかぎらず、むしろ彼が恐れているインポテンス(勃起障害)(注釈2)や尿失禁を引き起こす可能性があることを考え、2人の専門医師に相談した末、何らかの治療法を受けるよりも、監視的待機(watchful waiting)をすることを選択したのでした。

さらに詳細な情報はDIPExのPSA検査のモジュールをご覧ください。