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事務局だより

【ナースプレスがアップされました。:第47回 治療の決め手になるもの】

【ナースプレスがアップされました。:第47回 治療の決め手になるもの】

こんにちは、DIPEx-Japan運営委員瀬戸山です。今回のナースプレス、はい、担当はワタクシ。テーマは、「治療の決め手になるもの」です。

皆さんが医療を受けるとします。
その時、治療の選択肢が2つ以上あるとすると、何を決め手に治療を選ぶでしょうか。また、治療の選択肢がたとえ1つしかなくても、「治療をしない」という選択肢を入れると、選択肢は2つ以上になりますね。その時はどうやって治療を受けるかどうかを選んでいくでしょうか。
 

医療者はついつい、(もちろん相手である患者さんに良かれと思って)「治療効果が高い」治療を勧めがちです。しかし、実際には治療効果に関するエビデンスがはっきりしない医療もたくさんあります。また、患者さん自身やその家族には「譲れないもの」があって、高い効果がある治療を理解していたとしても、その治療法とは別の選択肢を選ぶことがあるかもしれません。
 

今回のナースプレスの話は、そんな、「治療の決め手となるもの」についてです。実際、治療選択を行ったお二人が、何を思ってどう選択したのか、ぜひご覧ください♪

 

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事務局だより

ナースプレス更新されました:「認知症の人を介護する家族の体験:葛藤からの自己変容」

こんにちは。運営委員瀬戸山です。今日もナースプレスが更新されました。
今回の担当は、富山大学で老年看護学を専門にされている竹内登美子さん。テーマは、「認知症の人を介護する家族の体験:葛藤からの自己変容」です。

今回取り上げられているのは、認知症のご家族の介護をされているお二人の語りです。今回竹内さんが最初のところで、「認知症人口が増加する今、大変さばかりに焦点があてられる認知症の介護ですが、本当に辛く大変なことばかりなのでしょうか?」という問いかけをしています。その答えが、まさにお二人の語りの中にありました。

本当に押しつぶされるくらい大変な時があっても、それを経て、良かったところ、変わったところに目を向けることができる、それをカメラに向かって話すことができる、、、、今回の語りからは、そんな人の強さを感じました。(こういってしまうとなんだか薄っぺらいですね。ごめんなさい、それは私の語彙力のなさです…。とにかく見てみてください。) 
  

 
 
そして今回の記事ですが、私は最初、お二人の語りを「テキスト」だけで読みました。で、そのあと、やっぱり動画を視聴してみようと思って、もう内容が分かっているはずの動画を再生してみたんです。すると、テキストを読んだときには普通に読めたのに、動画を視聴したら思わず涙・・でした。
 

映像の持つ力…を感じた瞬間でした。みなさまもぜひ、この記事を読んでお二人が話されている動画を視聴してみてください。

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ナースプレス第45回:「障がいを持っている人が感じる検診/検査のハードル」

今日も、更新されました。ナースプレス!今日の担当は、大腸がん検診モジュールのリサーチャーで電気通信大学の菅野摂子さん。テーマは、「障がいを持っている人が感じる検診/検査のハードル」です。

障害がある人は、それを理由に医療機関から足が遠のいてしまうことがあります。検診もそのひとつです。

中で語ってくださっているお一人目の方は、ご自身の病気のため、がん検診を受検しにくいということを話されています。また別の方は、検査の際に介助者や家族が付き添えず、無理な姿勢でいなくてはいけないことがつらかったとのこと。

その一方で、障害を持っているからこそ自分で異常を発見しにくいことがあり、検診を受けたほうがいいと考えている方もいらっしゃいました。

 

医療者は、(もちろん悪意はないのですが、)つい、自分の専門以外は「見なくてもいい」「分からなくて当たり前」という姿勢になっていないでしょうか?

医療の高度化や専門分化が進み、効率化のために分業も進むと、例えば検診のときに、「診断に必要な検体が採取できればいい」、「診断に必要な画像が撮れればいい」…と、目的を達成することに集中しすぎてしまっていないでしょうか?
 

「健診を受ける」「医療機関にかかる」ということは、その人の生活の一部でしかありません。実は他に障害をかかえていたり、他に病気がある場合もあるでしょう。それと同じく、介護や子育てなどで制約がある場合もあります。当たり前ですが、すべて含めて一人の人なのに、医療者は、目当ての病気(目当ての検査)のことだけを見がちです。
 

検診や医療機関への受診を勧める場合、検診や受診目的になっている疾患とは別に、それを阻むような要因がないか。検診や受診を促すために何か特別な配慮が必要ではないか。

医療職の方々、今までこのような経験がなかったでしょうか。また、その場合はどうしたらよかったでしょうか。ぜひこの記事を通じて考えてみてください。

ナースプレスの記事はこちらから閲覧できます。

 

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ナースプレス44回:「患者の意外(?)な思い込み」がアップされました

突然ですが、これを見てくださっている皆さん(特にナースの方々)、意思決定には「バイアス(つまり、「ゆがみ」ですね)」が生じる可能性があるということは、ご存知ですか??

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「この手術による生存率は、90%です。」

「この手術による死亡率は、10%です。」
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この二つ、実は同じことを言っています。なので合理的に考えると、それぞれの情報を提示された時に、手術を選ぶ人の数は、同程度になるはずです。

しかし、「死亡率10%」と言われると手術を受けたくなくなるという傾向が人にはあります。これは、意思決定にかかわるバイアスの一つの、「フレーミング効果」のおかげです。(くわしくは、「フレーミング効果」で調べてみてください。)

 

 

今回の記事は、それぞれの方の意外(?)な思い込みについて書かれています。中にも書かれていますが、この思い込みも、バイアスです。「バイアス」なんて言葉を使われるとなじみが薄いかもしれませんが、記事を読んでいただければ「ああ、あるある、こういうこと」と思われるのではないでしょうか。

今回の担当者は、医療ジャーナリストの北澤京子さん。
北澤さんの分かり易い文章を通じて、ぜひ、意思決定などの行動に影響を及ぼす「バイアス」について、考えてみてください。

https://nursepress.jp/225801
 

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【ナースプレス:第43回 患者さんや家族の経済的な気がかりに目を向けよう!】

こんにちは、瀬戸山です。あっという間に2週間が過ぎてしまいますが、本日もナースプレスの記事がアップされました。

今回の担当は、東京工科大学で成人看護を教えていらっしゃる森田夏実さん。テーマは「第43回 患者さんや家族の経済的な気がかりに目を向けよう!」です。

これを読んでくださっている看護職の皆さんは、これまで患者さんと、治療にかかる費用など、お金の話をした経験がどのくらいあるでしょうか?
 

日本では、医療現場でお金のことを話題にするのはご法度のようになっているのが現実です。患者さん自身は、「この治療にいくらかかりますか?」とは聴けず、医療者も、最初から「この治療は●●円になります」とは、めったに話をしません。そういう文化があるようです。

同時に、医師や看護師などの医療者は、現場でお金をやり取りしているわけではないので、医療にまつわる経済観念に疎いと言ったことも聞かれます。
 

しかし、当然のことながら、治療にはお金がかかります。治療だけでなく介護のための道具や設備を整えることにも、費用が必要です。また、患者さんや家族が経済的に困ることは、ただそれだけでなく、社会的に孤独になったり、精神的に追い詰められることもあるかもしれません。
 
  

今回のおふたりの話しから、当事者の人が、治療や療養にかかる費用についてどのように感じているか、看護職としては何ができるか、どのように声をかけたらよいか、考えるきっかけにしていただければと思います。

https://nursepress.jp/225785

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【ナースプレス:認知症家族介護者の思いに寄り添おう!】

こんにちは、DIPEx-Japan運営委員の瀬戸山です。
お盆も終わり、残暑厳しい今日この頃ですが、そんななか本日もナースプレスの連載記事がアップされました。

今日の記事の担当は、東京理科大薬学部の後藤恵子さん(後藤さんのこのお写真、好きですわー)。テーマは、「認知症家族介護者の思いに寄り添おう!」です。

これを読んでくださっている看護師の皆さん、認知症の方のケアをするとき、介護されている家族の方とも話ができているでしょうか。ご家族の方は日々どんな思いで介護をされているか、耳を傾けられていますか。

認知症は、病気により本当に様々な症状が表れます。そのことは、家族介護者の方も頭では理解していること。しかしそれでも、日常の中で繰り返される介護の日々に、患者さんに優しくできず、ご家族がご自分を責めてしまうことがあるようです。

今回の記事は、いつも通り、看護職向けに書かれた記事です。看護職の方は、家族介護者の率直な思いに触れて、認知症の方のケアをする際には家族にも目を向ける必要があることに、納得して頂けるのではと思います。

しかし同時に今回の記事は、認知症のご家族を介護されている当事者の方にとっても、大事な記事なのではないかと私は思います。認知症の家族に優しくできないのは、自分だけじゃない・・・と、そう思ってちょっとだけホッとできる・・・そんな記事になっているのではないでしょうか。

後藤さんの、分かり易くて優しさが伝わってくる記事、どうぞご覧ください。

https://nursepress.jp/225746

 

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【ナースプレス:「第41回 患者さんの本当の気持ちに寄り添うには、自分を知ることも大切」】

こんにちは、運営委員瀬戸山です。ナースプレスは2週間おきのはずなのですが、こんなに2週間って早く経ってしまうものなのですね。。

今回の担当は、理事で医学教育に携わってこられた中村千賀子さん。通称「お千賀さん」。テーマは「患者さんの本当の気持ちに寄り添うには、自分を知ることも大切」です。

わたし実は、お千賀さんの記事、とても楽しみにしておりました。その理由は、日常の業務に流されているときには気づきにくい、患者医療者関係の間に生じる現象を、とても分かり易く解説してくださるからです。

今回のテーマも、まさにそう。
記事の中では、乳がんを体験された二人の方が、それぞれの場面で相手の態度に対して感じたことを話してくださっています。どちらもこの「相手」の方の態度・言動に不満や辛さを感じてしまっているのですが、どうしてそういうことが起きてしまっているのか。

それが実は、声をかけた側が、自分自身の心の動きに影響されているものであるという解説がされています。

看護師の皆さんは、これを読むと「ある、ある」とうなずけることが多いのではないでしょうか。他意はないのに「焦って」しまって、相手の気持ちを待たずに、「一般的な声かけ」をしてしまう。そして、結果、お互いがすれ違ってしまうこと。

お千賀さんは、「どうしてそういうことが起こってしまったのか」ということに加えて、「どうすれば良かったのか」ということにも触れて話をしてくださっています。ぜひ、この記事を読んで、日々の人とのかかわりを見直すきっかけにしてみてください。

https://nursepress.jp/225711