年別アーカイブ: 2021年

お知らせ

「新型コロナウイルス感染症の語り」パイロット版を公開しました!

本日「健康と病いの語り」8つ目のデータベースとして「新型コロナウイルス感染症の語り」ウェブページ(パイロット版)を公開しました。

これは「新型コロナウイルス感染症の語りデータベース」構築に向けた予備調査として、2021年1月~3月に行われた10名の患者さんとご家族へのインタビューにもとづいて作られた「パイロット版」データベースです。

通常ディペックス・ジャパンでは一つの疾患について35~50名のインタビューをご紹介していますが、現在このパンデミックが私たちの日常に与えている大きな影響を考えると、早く結果を共有すべきと判断し、10名分のパイロット版を公開することにしました。詳しい経緯については、「新型コロナウイルス感染症の語り(パイロット版)開設にあたって」をご覧ください。

このパイロット版では、2020年3月から2021年1月までの間で、新型コロナウイルスに感染された患者8名(男女各4名)と患者家族2名(男女各1名)にインタビューした内容を分析し、自分や身近な人が感染したら、どういうことが起こるのか、これまであまりメディア等で報道されていない話題にも注目して、7つのテーマをピックアップしてご紹介しています。

感染の経路
症状の始まり
急性期の主たる症状
感染者の不安と苦悩
仕事・職場への影響
幼い子どもとコロナ感染
感染後の人生観・世界観

本調査は現在も進行中です。さらに30名程度のインタビューを追加して、フルスケールのデータベースを来年春に公開することをめざしています。インタビュー協力者を募集中です。インタビューに協力していただける方はこちらからどうぞ

お知らせ

「認知症の語り」ウェブページを更新しました!

2013年7月に最初に公開された「認知症の語り」は、これまでも何度か情報を追加更新してきましたが、このたび新たなトピックとして「前頭側頭型認知症に特徴的な症状:常同行動・無関心/無気力・脱抑制など」を追加したほか、既存のトピックにおける言葉使いについて、認知症の人の尊厳を傷つけるような表現がないかどうかという観点から見直しを行いました。
例えば、「徘徊」は“ひとり歩きや散歩”と表現を言い換えています。「不穏」は“不安等で落着かない様子”に、「暴力」は“乱暴な振舞い”と言い換えました。
さらに「認知症患者」「家族介護者」という表現も、家族の中に「病人」と「介護者」という役割を固定化させることにつながることから、表現を改めました。
また、度々変更される制度についての補足や、最新の制度が理解できるようにリンク先の確認も行いました。

お知らせ

ビデオ「災害から認知症の人を守れるまちづくりを考えよう」をアップしました

2019年秋に相次いで千葉県・長南町を襲った風水害の体験を振り返り、認知症の人を含む災害弱者を守るために住民主体でできることを考えるきっかけ作りにしようと作られたビデオです。

2020年8月には「災害から認知症の人を守れるまちづくりを考える『みんなの語り場』」と銘打って、長南町の方々14名とDIPEx-Japanのメンバー5名がオンラインで一堂に会し、このビデオを視聴しながらディスカッションを行い、当時の自分たちの行動を振り返ったり、今後に向けての意見を交わしたりしました。

この1年は人々の関心が新型コロナウイルス感染症に向かってしまいがちでしたが、そんな中でも台風や集中豪雨による自然災害は待ってくれず、昨年も各地で被害が出ました。そして今年も災害の季節が近づいてきました。貴重な語りをより多くの方々と共有して、他の地域の皆さんにも、次の災害に備える手がかりにしていただければと、こちらに公開することにいたしました。

ビデオは3部構成になっています。第1部は「かぜ台風」と呼ばれた台風15号の体験で、長引く停電が認知症の方にどのような影響を及ぼすかについての語りが紹介されています。第2部は東日本全体に甚大な被害を及ぼした台風19号の体験です。この時町は初めての避難勧告を出しましたが、多くの人はどこに、どういうタイミングで避難すればいいか迷ったことについて話しています。さらに第3部では町民2名の人命を奪った、10月25日の房総豪雨で被災した介護施設の方の体験談です。

それぞれのセクションが終わるところで、キューになるような質問が出されますので、そこでいったんビデオを止めて、自分だったらどうするか、自分のまちではどんなところが危ないと思うか、などディスカッションする、といった使い方が可能です。

無償でお使いいただけますが、教育機関や地域の勉強会、ワークショップなど公の場でお使いになる場合は、その旨をひと言こちらからご連絡いただけましたら幸いです。

なお、このビデオは「認知症まちづくり基金」よりbe Orange2019年採択プロジェクトとして助成を受けて作成されました。プロジェクト全体(準備段階から実際の「語り場」の実施に至るまで)についての報告書はこちらになります。

お知らせ

医学教育シンポジウム「医療におけるアートとは? ~人への”構え”の視点から」を開催します!

終了しました。

“The practice of medicine is an art, based on science.” 
医療はサイエンスにもとづくアートである

 

近代医学の父と呼ばれるオスラーのこの言葉はたびたび書物に引用されています。現在、科学的データの蓄積が進みつつある新型コロナウイルス感染症の拡大と向き合うために、今こそ医療におけるアート(わざ・技法)が求められているのではないでしょうか。

本シンポジウムでは、医療におけるartを考えるための概念として、医療と同じく人に相対するための“技”(対人技法)である武術から「構え」というキーワードを借りて思考を巡らせることにしました。

「推手」という太極拳の練習法では向かい合った二人がお互いの腕に触れあわせた状態で、一定の速度で決められた動作を組み合わせて動き続けます。ゆっくりとした動きの中で触れ合った自分と相手の力の質、方向・スピード・どこを使って力を出しているかをよく見極めることで、相手が力で押してきても容易には倒されません。逆に変に力が入ってしまうと簡単に体勢を崩されてしまいます。

真の武術の「構え」は「構えてしまわないこと」です。人と向きあい、相手の心身の状態、変化に即応していく能力が医療者にも求められます。

医療のアートを武術に結びつけるという本企画のために、医療者教育に深い実践経験を持つ方々と、武術における身体技法とその習得について社会学の立場から研究されている方が、それぞれ自由に発想を膨らませ、医療のアートに新しい視座を提供するべく議論します。

ぜひ皆様、この貴重な機会をお見逃しなく!

日時: 2021 年 7 月 10 日(土)13~16 時
プラットフォーム:  Zoom ミーティング
形式:  パネルディスカッション 定員:80 名
参加費:  1000 円
※Peatix にてチケットを購入した時点で申し込みが完了します。
申込先:https://art-in-medicine.peatix.com/view
お問合せ:https://www.dipex-j.org/contact

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クローン病モジュールに新たなトピック「クローン病とコロナ禍」を追加しました

クローン病モジュールに新たなトピック「クローン病とコロナ禍」を追加しました。
当初のクローン病の語りで協力して頂いた方の内11名の方に2020年8月から11月にかけて再度インタビューを行いました。
インタビューの前半は、最初のインタビューの後、現在までに起こった症状の変化、治療法の変化などについて伺いました。これらは既存のトピック(異常の発見から診断まで、薬物療法、手術、ストーマ)の中に新たに合計10個のクリップとして追加しました。
後半はコロナの拡大がクローン病の人にどのような影響を及ぼしているかを伺いました。それらを新しいトピックとして19個のクリップにまとめ紹介しています。このトピックではクローン病の人にとってのコロナ禍が健康な人にとってのそれとどう違うのか、感染症対策や治療への影響、生活面における変化などを通して明らかにしています。また、クローン病患者としてコロナ禍について思うことなどについてのお話なども紹介しています。

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「障害学生の語り」が毎日新聞夕刊1面で紹介されました!

2021年3月13日付毎日新聞の夕刊1面で、DIPEx-Japanの「障害学生の語り」の取り組みが紹介されました。
「できるかできないかではなく、やりたいかが大事」といった当事者の語りと、プロジェクト責任者の瀬戸山陽子さんの熱い思いが紹介されています。
毎日新聞のウェブサイトからも見られますが、そちらは有料記事になります。

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公開シンポジウム「障害学生の語りが、学びを変える、社会を変える」の記録ビデオを公開しました

2021年1月23日に開催された公開シンポジウム「障害学生の語りが、学びを変える、社会を変える」の記録ビデオです。

私たちは、2018年からインタビューをはじめ、障害をもちながら高等教育機関で学んだ体験を持つ方々のさまざまな生の声を伺いました。

障害学生の語り

シンポジウムでは、「障害学生の語り」のウェブページのご紹介や、障害学生支援の現状とともに、実際の障害学生の語りをご紹介しながら、障害学生をとりまく課題や、今後の学びの在り方について考える機会としました。本ページに、シンポジウムの様子を記録したビデオを公開しています。

日時 2021年1月23日(土)13時00分~16時00分
方法 zoom ウェビナー
主催 2017年度トヨタ財団助成研究「障害学生のエンパワメントを促す当事者の「語りの映像アーカイブ」の構築」研究班(代表・瀬戸山陽子)
共催 認定NPO法人健康と病いの語りディペックス・ジャパン

プログラム 詳細PDF

第1部:「障害学生の語り」ウェブページのご紹介

瀬戸山陽子(東京医科大学/「障害学生の語り」プロジェクト責任者)

第2部:講演「高等教育機関における障害のある学生を取り巻く現状」

中津真美(東京大学バリアフリー支援室・特任助教)

第3部:座談会「障害学生の語りが学びを変える、社会を変える」

司会:瀬戸山陽子
  パネリスト(50音順):川尻浩史(社会福祉学専攻・肢体障害)、殿岡翼(全国障害学生支援センター・代表)、
  中津真美(東京大学バリアフリー支援室・特任助教)、皆川愛(看護学専攻・聴覚障害)、矢野愛(外国語学専攻・視覚障害)

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「新型コロナウイルス感染症の語り」が共同通信配信記事で紹介されました!

このたび全国の52新聞社と共同通信のニュースを束ねたウェブサイト「47(よんなな)ニュース」でディペックス・ジャパンの「新型コロナウイルス感染症の語り」プロジェクトが紹介されました。
文化人類学者の磯野真穂さんがコメントしてくださってます。

47NEWS「コロナ感染者、その知恵の生かし方~東京都とNPO、体験談を募集」

現在インタビュー協力者募集中です。ご自身やご家族が感染した経験から「withコロナ」の新しい時代に向き合うための知恵と勇気をお貸しください。

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週刊医学界新聞で「健康と病いの語り」データベースを紹介しました

昨秋日本医学ジャーナリスト協会賞を受賞したのがきっかけとなって、このほど週刊医学界新聞に寄稿する機会をいただきました。

「患者の語りから医療者は何を学ぶのか~「健康と病いの語りデータベース」を,対話を通じた意思決定支援に生かす」というタイトルです。

関心を持っていただけるようでしたら、上記リンクでご一読いただけましたら幸いです。

DIPEx-Japan事務局 佐藤(佐久間)りか

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「障害学生の語り」ウェブページを公開しました!

本日「健康と病いの語り」8つ目のデータベースとして「障害学生の語り」ウェブページを公開しました。

これまでの語りのデータベースと違って、「病い」の体験ではなく、「学び」の体験に焦点を当てたデータベースです。障害や病いをもちながら、大学などの高等教育機関で学び、学生生活を送った方々に、その経験を語っていただきました。これから障害をもちながら進学することを考えている方や、いま在籍している方、また、障害学生を支援する立場にある方たちに、多くのヒントが提供されています。

さらに様々な立場の人が共生するインクルーシブ社会の創造を考えるうえでも貴重な社会資源です。ぜひ多くの方々にご覧いただきたいと思います。