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お知らせ

医学教育シンポジウム「医療におけるアートとは? ~人への”構え”の視点から」を開催します!

終了しました。

“The practice of medicine is an art, based on science.” 
医療はサイエンスにもとづくアートである

 

近代医学の父と呼ばれるオスラーのこの言葉はたびたび書物に引用されています。現在、科学的データの蓄積が進みつつある新型コロナウイルス感染症の拡大と向き合うために、今こそ医療におけるアート(わざ・技法)が求められているのではないでしょうか。

本シンポジウムでは、医療におけるartを考えるための概念として、医療と同じく人に相対するための“技”(対人技法)である武術から「構え」というキーワードを借りて思考を巡らせることにしました。

「推手」という太極拳の練習法では向かい合った二人がお互いの腕に触れあわせた状態で、一定の速度で決められた動作を組み合わせて動き続けます。ゆっくりとした動きの中で触れ合った自分と相手の力の質、方向・スピード・どこを使って力を出しているかをよく見極めることで、相手が力で押してきても容易には倒されません。逆に変に力が入ってしまうと簡単に体勢を崩されてしまいます。

真の武術の「構え」は「構えてしまわないこと」です。人と向きあい、相手の心身の状態、変化に即応していく能力が医療者にも求められます。

医療のアートを武術に結びつけるという本企画のために、医療者教育に深い実践経験を持つ方々と、武術における身体技法とその習得について社会学の立場から研究されている方が、それぞれ自由に発想を膨らませ、医療のアートに新しい視座を提供するべく議論します。

ぜひ皆様、この貴重な機会をお見逃しなく!

日時: 2021 年 7 月 10 日(土)13~16 時
プラットフォーム:  Zoom ミーティング
形式:  パネルディスカッション 定員:80 名
参加費:  1000 円
※Peatix にてチケットを購入した時点で申し込みが完了します。
申込先:https://art-in-medicine.peatix.com/view
お問合せ:https://www.dipex-j.org/contact