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前立腺がんの語り

インタビュー53

診断時:50歳
インタビュー時:51歳(2019年2月)

関西地方在住。住宅メーカー営業職。2017年12月に高リスクがんと診断され、翌年5月ロボットによる全摘除術を受けた。術後の尿漏れが想像以上につらく、「ペニクランプ」を含む試行錯誤を重ねて、術後2ヵ月で回復した。その頃「取り残し」によるPSA再発を伝えられる。丸山ワクチンやマイクロ波なども試したが中断、11月に救済的放射線療法を受け経過を観察中。二人の子どもはすでに自立し、妻と二人暮らし。

前立腺がんの語り

インタビュー52

診断時:75歳
インタビュー時:79歳(2016年3月)

甲信越地方在住。退職前は公務員として勤務。定期健康診断でPSAの上昇を指摘され、娘に勧められて近隣病院で生検を受け、がんが見つかった。全摘手術を選択し、経過は順調だったが、術後後遺症の尿漏れがひどく、2年間改善のための様々な工夫を試みたが、居合道の稽古や入浴など生活に大きな支障が出て、半分ノイローゼのような状態に。そんな折、2012年春に保険適用になった人工尿道括約筋手術を紹介された。術後は尿漏れが完全になくなった訳ではないが、自分なりに工夫して、尿漏れに煩わされることはほとんどなくなった。前立腺がんの経過も安定している。

前立腺がんの語り

インタビュー51

診断時:72歳
インタビュー時:73歳(2015年1月)

甲信越地方在住、専業農家。子供3人は自立し、妻と二人暮らし。自治体補助が受けられる1日人間ドックを毎年受けていた。2014年にPSAが4.0を超えていると伝えられ近隣病院で生検、19本中3本にがんが見つかった。知人で同じく前立腺がんで全摘手術を受けた人がいて、その人が90歳を超えてもなお元気な様子だったので、自分もそうありたいと手術を希望。担当医からロボット手術を勧められ、即決した。9月の手術まで4か月近く待つ必要があった。手術直後は、痛みはなかったものの尿漏れがひどかったが11月にはすっかり良くなった。現在のPSAは0.003。

前立腺がんの語り

インタビュー50

診断時:65歳
インタビュー時:68歳(2014年1月)

首都圏で妻と二人暮らし。長く銀行員として勤め、現在は企業コンサルタントとして、様々な会社で役員や相談役を務めている。50代から前立腺肥大の治療を始めたが、PSA値が下がらない状態が続いていたため、定期的に検査を受けていた。細胞診を2度受けたが、がんは見つからず、そのまま8年ほど経過。一度ちゃんと調べたいと思い、遠縁の医師を頼って採取本数を増やした3度目の細胞診を受け、その結果がんが見つかった。医療コンサルタントの友人に相談し、セカンドオピニオンを希望。その病院が、たまたまロボット手術を先駆的に行っていて、出血のリスクが低いという説明を聞き、当時は先進医療で高額ではあったが、即決。術直後の痛みと苦しみはひどかったが数日で回復し、術後2年が経過した今では尿漏れもほとんどなく、PSA値もゼロのまま、半年に1回のフォローを受けながら、普通の生活を送っている。

前立腺がんの語り

インタビュー12

診断時:83歳
インタビュー時:85歳(2008年6月)

首都圏在住の医師。70歳前後に前立腺肥大で経膀胱的前立腺切除術を受けた後、80代に入って肺がんと大腸がんが見つかったが切除術を受けて完治。2006年に前立腺がんの診断を受けたときも、高齢のため経過観察か保存療法を勧められたが、がん細胞が残っているのはイヤなので手術を選択。術後は尿漏れの心配からおむつを着用しているが、特に困ったことはなく、今も透析クリニックの院長として多忙な日々を過ごしている。

前立腺がんの語り

インタビュー47

診断時:70歳
インタビュー時:72歳(2009年2月)

診断を受けたときには、近畿地方在住で、妻と2人暮らし。2006年秋、健診でPSAが5.6と出たので、近隣の公立病院で精密検査を受け、がんと診断された。この病院では手術を勧められたが、小線源療法を希望して受診した大学病院では、様子を見るよう勧められた。迷ったが、大学病院の医師に信頼を感じて、待機療法を選択。現在は1ヵ月半に1回通院しながら経過を見ている。子どもたちが孫とともに近くに住んでいる。

前立腺がんの語り

インタビュー39

診断時:71歳
インタビュー時:80歳(2008年12月)

首都圏在住。75歳で引退するまで50年余り教職にあった。1999年、定期健診を契機に前立腺がんが判明して、ホルモン療法を開始。PSA値が思うように下がらないことから、前立腺全摘除術を受けたところ、術後、排便・排尿のコントロールがうまく行かなくなり、うつ状態に陥った。当時まだ現役でもあり、これではいけないと40日間山ごもりをして般若心経を唱えることで立ち直ることができた。妻、娘家族との6人暮らし。

前立腺がんの語り

インタビュー37

診断時:70歳
インタビュー時:72歳(2008年11月)

東海地方在住で、妻と2人暮らし。トイレが近くなったのをきっかけに受診し、定期的なPSA検査を勧められるが十分な説明がなかったため中断。その後、市の健康診断で値が6.5に上がっていると分かり、生検を受け2006年11月に診断された。手術は絶対に嫌だったのでインターネットで隣県の施設で行っているHIFU(高密度焦点式超音波療法)を探して受け、経過は順調。妻もがんを患い、夫婦で代替療法を取り入れている。

前立腺がんの語り

インタビュー35

診断時:71歳
インタビュー時:77歳(2008年11月)

北海道在住で、妻と娘の3人暮らし。糖尿病で長く通院していて、ついでにPSA検査を受けるようになり、2002年にがんと診断された。放射線治療を希望し大学病院を受診したが、経過観察で10年は大丈夫、との医師の言葉を受け、待機療法を選択。以後6年間、値は7.5前後で落ち着いている。定期的に通院していたからこそ早期発見できたのだと思い、PSA検査を勧めてくれた医師に心から感謝している。

前立腺がんの語り

インタビュー32

診断時:73歳
インタビュー時:79歳(2008年10月)

経験の概要:首都圏在住。2000年に膀胱がんの手術を受け、その後経過を観察していたPSA値が10を超え、2003年2月にB期の前立腺がんと診断された。通常の放射線治療も勧められたが、自ら希望して、当時はまだ臨床試験段階だった重粒子線治療を受けた。早期に発見できたこともあり、他に狭心症などの持病もあるので、がんだからといって特別な思いはない。病院通いをしながらも、日々趣味に交友に忙しく過ごしている。