大腸がん検診の語り

インタビュー08:プロフィール

関東地方在住。栗原さん(仮名)は会社員の夫と息子の3人暮らしで、短大を卒業してしばらく絵の勉強をした後、出版関連の会社に勤務している。以前の会社に5,6年ほど勤めた後、現在の職場(小規模な編集デザイン会社)に移った。以前勤めていた出版社では定期健康診断を実施していたが、現在の職場では入社以来18年ほど定期健診は行われてこなかった。もともとフリーランスの人々が集まって作った会社だったこともあり、健康診断等は社員の自己責任とみなされてきたが、近年になって経営体制が変わったのを機に、ようやく会社主体で実施するようになった。
数年前に乳がんに罹患した経験がある。その際は検診で見つけたのではなく、自分で気づいて病院に行った。現在は治療も済み、転移することもなく、3ヶ月に1度の通院だけでほとんど通常通りの生活に戻ることができている。もともとがん家系ではないため、乳がんもたまたま発症したのではないかと思っている。
大腸がんの検診に関しては、健康診断のときに便潜血検査のための採取用キットが送られてくるので、提出してなくてはいけないと思って一応やっているが、自ら進んで受けようとは思わない。会社に労務管理の専任者がいるわけでもなく、通知される再検査への応答は自己責任となっているので。栗原さん自身も再検査の通知を受け取ったが、病院に行かずに1年が経過する。単に「踏ん張りすぎた」ために血が出たのではないかと自己判断した。「要再検査」と言われてそのままにしていて、次の年の検査では何ともなかったという人も会社にいるので、自分も一緒だろうと思っている。以前出産時に痔になったことがあるが、やはりおしりのことになると恥ずかしいので、目をつぶっているようなところがある。また採取キットに関しても、便が出る日と出ない日があるので、検診の日に合わせて採取することが難しい。もっと手軽に検査ができる、簡単なキットがあればいいと感じている。