健康と病いの語り

心不全の語り

研究代表者:射場典子(理事、山梨大学大学院総合研究部医学研究員)

共同研究者:谷口珠実(山梨大学大学院総合研究部准教授)
隈本邦彦(監事、江戸川大学メディアコミュニケーション学部教授)
水野篤(聖路加国際大学看護学研究科臨床准教授)
鷹田佳典(運営委員、日本赤十字看護大学)
研究協力者:佐藤(佐久間)りか(理事)、廣野優子(理事)秋元るみ子(理事)花岡隆夫(理事)

心不全の語りプロジェクトについて

心不全とは、心臓に影響する何らかの病気(心筋梗塞、弁膜症、心筋症、高血圧など)が原因で、心臓のポンプ機能が低下して、全身に血液を十分に送り出せない状態をいいます。現在の患者数は120万人で人口の高齢化に伴い、増加の一途をたどっています。2030年には患者数は130万人を超えると推計されています。慢性的な心不全の患者さんは、生活の中で呼吸困難、痛み、倦怠感、不安などの症状を体験しています。これらの主観的な症状はさまざまな状況によって影響を受けるため、患者さん自身に勝る情報源はありません。
このプロジェクトでは、心不全に罹患している患者さんとそのご家族へのインタビューを通して、さまざまな知恵や工夫を共有できるデータベースを作り、症状や生活の制限に日々向き合いつつ暮らす患者さんやご家族が主体的に生活の質の維持や向上に取り組めるよう計画されました。医療者にとっては、データベースに含まれる豊かな語りの中から患者主体の医療について考えを深め、よりよい医療を提供することにつながってほしいと考えています。

プロジェクトの進捗状況 2019年8月現在

このプロジェクトは次の2つの研究助成金によって実施されています。
・平成29年度AMED(日本医療研究開発機構)の「循環器疾患患者に関する質の高い客観的指標分析(予後予測モデル)を基にした終末期緩和ケアの質評価および教育プログラムの構築」(研究代表者:聖路加国際病院循環器内科水野篤医師、課題番号18ek0210072h0003)の委託事業
・平成30-32年度科学研究費補助金(基盤C)「患者参画による心不全患者と家族のQOL向上を目指したナラティブ教材の作成」(研究代表者:山梨大学射場典子、JP18K10308)の助成

AMEDによる委託事業で、2019年3月までに4人のインタビューが終わっています。8月からは科学研究費補助金によるインタビューにご協力いただける心不全の患者さん(20歳以上)を募集しています。ご協力いただける方は、こちらからご連絡ください。

他のプロジェクトの進行状況