インタビュー37

インタビュー時年齢:29歳(2021年8月)
障害の内容:内部障害(卒業後に線維筋痛症と診断された)
学校と専攻:大学・文学部(2012年度入学)

関東地方出身の女性。入学当初は元気だったが、1年生の秋から体に痛みが出始め、様々な医療機関にかかるも2年生で徐々に症状が悪化して、3年生で休学した。休学3年目に大学と相談してオンライン授業で復学し、一時は通学もしたがやはり体力的に難しく、再度の休学を挟んで2020年3月に卒業した。卒業後に、病名が分からない人を診ている医療機関で線維筋痛症と診断された。

インタビュー34

インタビュー時年齢:29歳(2020年11月)
障害の内容:聴覚障害(難聴)・内部障害(慢性腎不全)
学校と専攻:大学・看護学(2012年度入学)

関東地方出身の女性。中3の時に鼻咽頭がんになり、化学療法の副作用で難聴と慢性腎不全になった。通信制の高校で学びながら腹膜透析の治療を5年ほど続けて、腎移植を受けた。入院中、気にかけてくれた看護師のことが印象的で、自分の経験を役に立てたいとも思って、高校卒業後に3年間の療養期間を経て、看護系の大学に進学し、その後看護師として就職して現在4年目になる。

インタビュー30

インタビュー時年齢:30歳(2019年9月)
障害の内容:内部障害(クローン病)
学校と専攻:大学・看護(2008年度入学)、大学院・看護(2018年度入学)

関西地方在住の男性。16歳でクローン病と診断された。自分が入院した病院で看護師をしたいと思って看護学部に進学し、在学中は体調管理に注意しながら周囲と同じように学生生活を送った。卒後は希望通り自分が入院していた病棟に就職をして、6年間働いた後、慢性疾患看護専門看護師(CNS)の資格が取れる大学院に進学した。現在、大学院2年目に在籍中。

インタビュー28

インタビュー時年齢:36歳(2019年8月)
障害の内容:内部障害(下垂体機能低下症、特発性過眠症)
学校と専攻:大学・心身障害学(2001年度入学)、大学院修士・障害児教育(2005年度入学)、大学院博士・障害科学(2008年度入学)

関東地方在住の女性。おそらく生まれた時から病気はあったが、「体が弱い」というだけで明確な診断なく育った。自分を理解したいという思いから、大学は障害を持つ人の心理や教育を中心に学び、もう少し知りたくて、その後大学院に進学した。大学院博士課程在学中の25歳の時に「下垂体機能低下症」、32歳の時に「特発性過眠症」と診断された。現在は、大学で教員をしている。

インタビュー13

インタビュー時年齢:28歳(2019年3月)
障害の内容:内部障害(小腸機能障害による短腸症候群)
学校と専攻:大学・社会福祉(2008年度入学)

中部地方在住の男性。生後3日で中腸軸捻転のため小腸を17センチ残して切除し、それ以降ずっと、夜間に栄養点滴を行う生活をしている。社会福祉を専攻した大学ではサークル活動にのめり込み、とても楽しんだ。就職は、体力や福利厚生の面から公務員を選択し、現在は小学校の事務員として働いている。美味しいものを食べることが趣味。

インタビュー05

インタビュー時年齢:41歳(2019年1月)
障害の内容:内部障害(逆流性腎症による慢性腎不全、人工透析治療を受けていた)
学校と専攻:短期大学・看護学(1995年度入学)、大学院・看護学

近畿地方在住の男性。両親、兄の4人家族で育った。0歳で腎疾患の診断をされて、15歳から人工透析を開始した。透析をしながら働く看護師の言葉に励まされ、看護師を志す。大学では、周囲からサポートされながら生活した。就職活動は難航したが、理解ある医療者と出会い、働く場を得た。その後、慢性疾患看護専門看護師(CNS)になった。数年前に腎移植を受けている。