インタビュー時年齢:47歳(2015年2月)・女性
がんのワクチン療法の有償治験*(比較対照試験ではない)に2010年から参加中。
東北地方在住。2010年に乳がんが見つかり、抗がん剤治療を受けていたが、それだけでは納得できず、ワクチンの治験に参加。がんを治したいと強く思っており、経済的な面で苦しかったときもあったが、ワクチンを打った方が調子がよいと感じているので続けている。これだけ実績あるワクチンがなぜ国に認められないのか疑問に感じている。将来的にはこの治験が無償で行われるようになればよいと思う。

*これは特定の治験薬(丸山ワクチン)だけを対象とした仕組みで、1997年に定められた「医薬品の臨床試験の実施の基準(新GCP)」に基づく、今日の一般的な治験の枠組みから外れた例外的な試験です。

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プロフィール詳細

渡辺さん(仮名)は、5年前に乳がんと診断され、抗がん剤治療後に手術、放射線治療も受けたが、病気に負けたくないという気持ちが強く、それだけでは納得できなかった。以前から本などで知っていた、がんに有効とされるワクチンの治験を受けたいと強く希望し、いろいろと調べた。自分ががんになる3年前に父親ががんで亡くなっていたこともあり、そのころからがんを治す方法について情報収集していた。40年も前からあり、実績もあるこのワクチンにかけてみようと、夜行列車で東京の大学病院までワクチンを取りに行った。

このワクチンは、「有償治験」と呼ばれる枠組みで受けることができる。初回は東京の大学病院に自分で取りに行かなければならないが、その後は地域の提携病院にワクチンを送ってもらって打ってもらう。ワクチン代は自己負担で、ワクチンを受ける条件のひとつとして、血液データの定期的な提出が求められている。費用もかかるし、治験ということで不安もあったが、これで治せるのであればぜひやりたいと思っていた。夫も治すためなら試せばよい、と応援してくれた。今は提携病院から処方される漢方とワクチンを併用している。途中、経済的な面で苦しかったときもあったが、ワクチンを打っていて調子がよいと感じているので、すでに丸5年この治験を続けている。

毎回提出している血液データの分析は東京の大学病院でやっていると思うが、そこでわかったことが患者に知らされたことはない。本当の効果などを聞いてみたいとも思うが、それは医師同士のやりとりだと思うので、患者はそこまで入りづらい。
将来的には、この治験が無償で行われればいいと思う。これだけ実績があるワクチンがなぜ認められないのか疑問に感じている。厚生労働省に電話をかけて聞いてみたこともあるが、納得いく答えは得られなかった。国はもっとがん患者の声、現場の声を聞いてほしい。

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