インタビュー時:88歳(2021年4月) 
診断時:87歳 
診断名:急性心筋梗塞
首都圏に妻と2人暮らし。(インタビュー家族02の父)

2020年10月通院途中、病院の近くで急性心筋梗塞を起こし、すぐにカテーテル治療(ステント挿入)を受けた。
これまで心臓が悪いと言われたことがなかったが、少し前から動悸などの症状を感じることがあった。退院後、医師からは順調に回復していると言われるが、以前と比べ歩くのが遅くなり、足の筋肉も減って、その実感がない。
回復に向けてできるだけ体を動かすようにしていきたいと思う。

プロフィール詳細

首都圏に妻と2人暮らし。これまで20年近く降圧薬と血液サラサラの薬を飲んでいたが、心臓が悪いと指摘されたことはなかった。2019年10月中旬、人が暑いというときでも、非常に寒く感じたことがあり、おかしいと思い、近くの医院で診察を受けた。そこでBNP(心不全のマーカー)が98と言われ、大学病院の循環器内科を紹介された。しかし、大学病院では特に心配ないと言われた。

2020年7月、朝起きたら急に動悸(どうき)がした。苦しいわけではないが、これはちょっと異常だと思い、娘に電話をして、近くの病院に連れていってもらい診察を受けた。心電図や心エコーなど一通りの検査をしたが、特に異常はなく、「元気な心臓だよ」と言われたので、安心して普通に生活していた。

それから3カ月ほど経った2020年10月、白内障手術打ち合わせのため、都内の大きい病院の眼科に向かっていた。あと少しで病院に着くところで、胸の重いような気持ち悪さを感じた。何とか歩いて病院に行き、すぐに採血や心電図、心エコーなどの検査が行われることになった。最初は、車いすで検査の迎えが来て、深刻な気持ちではなかったが、途中からストレッシャーに乗せられ、集中治療室のような部屋に搬送された。だんだん周りの様子からこれは何か起きているなと感じ取った。そして、カテーテル治療(ステント挿入*¹)が行われ、入院となった。医師から「実は急性心筋梗塞だった」と聞いて、改めてこれはえらいことになったと感じた。

翌日には普通の病室に移り、一度、心房細動が起きて点滴で治療を受けたが、その他は順調に回復して、3泊4日で退院となった。入院中、病気のことや生活上の留意点などをまとめたDVDを視聴して、理解度をチェックする簡単なテストを受けた。今は内容をよく思い出せないが、病気の理解に役に立ったと記憶している。

トイレは自分で歩いていっていたが、退院が近づくと看護師が付いて病棟内を歩く練習をした。食事は完食していたが、減塩食で味がないのには参った。退院時には主治医と看護師から脈の測り方や不整脈への対応の仕方、内服薬のことや減塩食の工夫、注意する症状などについて詳しく説明を受けた。

今は3カ月おきに診察を受けており、いろいろな検査結果を見る限り、順調に回復しているそうだ。しかし、自分としてはその実感がないので、困っている。病気の回復と老化のせめぎ合いで中々よくなっている感覚がつかめないのかもしれない。早く歩くとすぐに息切れや動悸を感じてしまい、以前のような速さでは歩けない。2-3日休むとふくらはぎの筋肉が衰えてしまい、次に歩くときに違和感を覚えることもある。足腰が弱ってしまうことを避けたいので、なるべく毎日続けて散歩に出かけるようにし、できるだけ体を動かして持久力をつけたいと思っている。コロナ禍で出歩けないので、通院のため、電車に乗って都内へ行くことが楽しみの一つになっている。

*¹ステント挿入:手首や足の付け根からカテーテルと呼ばれる細い管を血管内に挿入し、狭くなった心臓の血管(冠動脈)を風船(バルーン)で押し広げ、ステントと呼ばれる金属でできた網目状の筒を留め置き血管を広げる治療。


私は: です。

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