※写真をクリックすると、動画の再生が始まります。
インタビュー時:72歳(2022年1 月)
診断時:69歳
診断名:完全房室ブロック
甲信越地方に弟家族と4人暮らし。NPOで相談支援の仕事をしている。
夜中に胃の辺りに強い拍動を感じた。また、途中で休まないと階段を上がれない状況となり、血圧が普段より高かったので、旅行前に念のため受診したところ、完全房室ブロックと診断された。
1週間後に心臓ペースメーカ植込みをした。植込み手術中、電極がつながった瞬間に体が楽になったと感じた。
現在は手術前と同じ仕事をし、支障なく生活できている。
語りの内容
はい、ペースメーカを入れる位置は、まあ、心臓の側の体の鎖骨の下というふうには言われました。ただ、説明をされた時点で私は、その、こういう物が入りますっていう実物を見た記憶がちょっとない。
見せていただいたのかもしれないんですが、記憶がないんです。
ただ、入った後は、あの、すごくよく、自分の体の中にある物ですから、よく分かって、鎖骨の下ですが、やっぱり体に異物が入るっていう、その、抵抗感というものは、大きな物が入ったわけではないんですが、あります。
そして、異物が入って、しかも、そこは切って入れた後なので。
術後6カ月くらいの間は、例えばこうリュックを背負う、あるいは、車に座ってシートベルトを掛けるとその辺りすごく近く、あるいはその上をこう、触っていくんですが、それがすごくちょっとつらいというか、痛いというか、体がうまくそれを受け入れられない。
だからカバーをちょっと、例えば、タオルとか、手ぬぐいのような物を、触る上に置いて、カバーを掛けたほうが体が楽だったということはあります。
基本的に、その、違和感のある物が鎖骨の下に入ったからといって、行動全体が不自由になるということは全然ありませんでした。
ーー少しやっぱり出っ張ってる感じですか。
かなりそれは出ていると感じます。
そして、何気ないときに、その、角に触るというか。
ペースメーカ自体は全体が丸い物ですが、一番出ているところ、斜めに、多分、体の骨格に沿って斜めにちょっと入ってるんだと思うんですが。
きれいに収まってる側とはみ出ているというか、飛び出ている側があって、飛び出ている側に触るところは、何か違和感としては抵抗感は強くあったりします。
ただ、重さとしてはそこに重い物がある感じは全くありません。
それから、言われたように自分の身体機能、つまり心室の本来の機能に変わる物として、ちゃんと自分の心臓のサインを拾ってくれて動いてくれている感じがあるので、そういう意味で運動上に違和感があるっていうことはあまりありません。
ただ、先生のほうの説明で、こういう物は、徐々に、体に慣れていくという、機械でも体に慣れるということがありますと。だからできるなら少し負荷のかかるような、その、すごい運動ではなくて、負荷のかかるような運動をちょっとすることによって、慣らしていく。
「より負荷がかかっても体が楽に付いてこれるように、慣らすというつもりで訓練してやってください、この機械を」そんなふうに言われたと思います。
インタビュー33体験談一覧
- 循環器内科を専門にしている診療所で、速やかに診断してもらい、腕のいい専門医のいる病院に紹介された
- 人の生き辛さに触れる仕事をしている。心臓にストレスを与えながら仕事をしているという意識はないが、負荷はかけているだろう
- 仕事は夜もあり、泊まり込んでいるので、自分の体をメンテナンスする時間を取るのは厳しいが、やれる範囲でやったほうがよい
- 検診で不整脈と指摘され3年経っていた。夜中におかしな拍動を経験し、それからエネルギー切れを感じることがあった
- ペースメーカが必要と言われ、驚いたがほかに道がないならそれでいいと思った。体の一部を機械で補うことに関心を持った
- 半年毎の受診では、ペースメーカの機能、活動の記録、電池の寿命、自分の心臓よりも拍を下げて機能するかなど確認している
- ぺースメーカは大きくないが体の中に異物が入っているという抵抗感はあった。行動全体が不自由になるということは全くなかった
- 自分の体の機能の一部が機械で補われることは、人体をサイボーグ化すると思うとちょっとおかしかった


