投稿者「dipex-j」のアーカイブ

英国人の乳がんの語り

がんの骨転移の発見に繋がった症状について話している

そして突然なんですが、体中に痛みを感じるようになったんです。本当に奇妙で、両肩から腕にかけてと、脚も痛くて、なんだかおかしな具合でした。でも、1ヵ月くらいしたらなんとなく落着いてきて、両脚の付け根だけに痛みが残ったんです。それで、骨シンチ(註:微量の放射性物質を使って骨病変を探し出す方法)と、胸部X線と、肝臓の超音波検査を一日で受けました。他にも検査を受けて、1ヵ月後の予約で腫瘍科を受診した時には、結果が出ていました。そこで言われたのは、骨にがんがあり、下部脊椎と、骨盤と両脚の上部に見られるということでした。とてもショックだったと思うんですけど、(そのときは)それをどう思ったのか、よくわかりません。多分、大したことに思わなかったのかもしれません。本当に、これから自分がどうなっていくということなのか、まったくわからなかったのです。でも、次第にそのことを、つまりがんが骨に転移したっていうことを、もっと考えるようになって、会話の中にもそれが治らないものだということが出てくるようになりました。考えてみたら当たり前ですよね、胸のしこりを切り取るようには、骨からしこりを切り取ることはできないのですから。でも、今はがんが広がらないように抑える薬を使っていて、確かに効いているという実感がありますね。

英国人の乳がんの語り

術後の検診で、がんではなかった反対側の乳房に前がん病変が見つかった

そして秋になって、初めてマンモグラフィを受けたの。丁度クリスマス前。そしたら、異常細胞と石灰化が見つかったわ。医者は生検を受けなければと言ったの。私はひどく落ち込んでしまった。
 前から、三週間半の休暇を取る予定だったので、その前に受けることにしたの。それで、12月22日に生検を受けて、とても痛かったわ、前にはそれほどでもなかったのに、どうしてでしょうね。休暇を終えて戻ってくると、もう一方のほうに前ガン状態の病変があると言われたの。とても小さいものだけど。
私は、打ちのめされたわ。今まで受けてきた抗ガン剤治療やタモキシフェンが信じられなくなったの。別のガンがそれをすり抜けてあらわれるなんて。まるで、最後のよりどころをなくしたみたいに感じたわ。医者に説明を求めると、こう言うの。「非常に成長のおそいガンで、今は前ガン状態にあって、転移によるものではなく原発性のガンです。体の中を伝わってきたものじゃないということです。もう一方の乳房に自然発生した別のガンで、ごく初期の小さなものです。(あなたは以前に浸潤性の乳がんになったわけだけれど)、もしそのような既往がなかったとしたら、今回のがんは摘出手術もしなかったでしょうし、もちろん放射線治療もきっと行っていなかったでしょうね。自然治癒したかもしれません。」

英国人の乳がんの語り

乳首が陥没していることで病気の存在に気づいた

最初に疑いを持ったのは、乳房にしこりがあると気付いてからですが、私はいつも生理の時には乳房にしこりがありました。だから最初の月は全く気にしませんでした。「あれ、きっと気のせいね」くらいに。そして翌月の半ばを過ぎた頃に、「うーん、まだしこりが残っているわ」と思いましたが、「多分また生理がくるのね」と、また気にしませんでした。ある朝、シャワーを浴びていた時に、乳首が少しだけ陥没していることに気付きました。日頃、乳癌なら小さな豆粒大のしこりを感じるはず、と言われてきたので自分のは絶対に違うと思いました。でも、乳首の形が少しでも変わった時はすぐに調べてもらったほうがいい、とも聞いていました。

英国人の乳がんの語り

乳房の痛みと乳首の痒みが乳がんの診断につながった

去年の夏、ある日曜日の夕方のことでした。私は机の上にあるペンをとろうと腕を伸ばして、右の乳房にひどい痛みを感じたのです。その前に、乳首がとてもむずがゆい感じがあったのですが、乳首のむずがゆさは、特に疑いを持ちませんでした。しかし、痛みとしこりを感じたとき、私はすぐいやな予感と不安に襲われ、どうしたらいいかわからなくなりました。病院では検査の連続でした。針による吸引では決定的な確証は得られず、翌朝もう一度吸引がなされて疑わしい所見があると出ました。それで私は一時間後に生検の予定だと言われ、ちょっとしたパニックが私の中をかけめぐるのを感じました。そのころ、私の乳房は炎症で腫れあがり、本当に赤くなっていて、とても、とても痛かったのです。生検が行われたときも、このうえなく痛かったです。マンモグラムもとても痛かったです。健全な乳房でさえうんざりするほど痛いのです。炎症をともなう病気にかかっていればなおのこと、たいへんに痛みました。生検の結果を待っている間、行き先のないピンと張ったロープの上を歩いているような気分でした。とても恐ろしかったです。それは、実際に医師と対面して悪い知らせを受けたときよりも、もっと悪い気分でした。

英国人の乳がんの語り

定期健診のマンモグラフィで乳がんが発見され、細胞診で診断が確定した

それは18ヶ月ほど前のことでした。
実際に、それは新しい世紀への本当に恐ろしい幕開けでした。というのは、1999年の12月に私はマンモグラフィの定期健診を受診したのですが、検査結果がでるのはクリスマス明けになると言われたのです。
その次に診察してくれたのはとても親切な女医さんで、細胞診検査をしましょうと言われました。
それでどうしたかというと、先生たちはその場で診断を下せるのに十分な細胞を採取できるようにと、麻酔なしで吸引をしたのです。
女医さんはマンモグラフィをシャウカステン(レントゲンフィルムを読影観察するための蛍光板)に掲げて、そこにある黒い斑点のようなものについて話してくれました。すると私たちの一人が尋ねました「それは悪性のものなのですか?」女医さんは答えました「そうです」
私は「嘘でしょう!」とか何か言いましたね(笑い)
その場には看護師さんもいました。

英国人の乳がんの語り

若い女性のしこりが悪性であることは稀だといわれたが、しこりがなくならないので病院に紹介された

多分お風呂から出るときだったかと思うけど、何度か自分でチェックしてみたことはありました。特に定期的とか、特にまじめにとか言うわけではなかったけど。2週間毎にすれば慣れてくると言われていたのだけれど。
初めてしこりを見つけたとき、“あら、どうしよう。何でもないのよ.私はまだ若いし、大したものではないわ。”、と思ってかかりつけの診察所へ行ったんです。するとそこの女医さんに、「あなたの歳なら心配すべきことではないわ」と言われました。私はそのとき19、いえ、18歳でした。8月に19歳になる所だったはずです。
18歳が、どうして自分が乳がんだなんて想像できたでしょう。誰にもできないはずです。女医には、若い女性ホルモンの分泌の問題かもしれない、2週間後にまた来るようにと言われました。けれども2週間後に診察を受けたときにもまだしこりは消えておらず、そこで彼女は、これが普通のホルモン分泌の異常などでは無い可能性を考えて地域病院の乳房クリニックへ紹介してくれました。
私はその病院の予約をとり、医師の検査を受けました。彼もまた、“私の年齢がまだ若いし、まったく大した物ではないでしょう、小さな嚢胞で排液の必要があるかな”と言いました。彼は“乳ガンは若い人たちには出来ないからマンモグラフィーでの検査をする理由はない、と言いました。“可能な検査をしてくれないなんて不公平だ”と思いました。それで医師は“針を使った生体組織検査と超音波検査をしましょう“と約束してくれました。

英国人の乳がんの語り

妊娠中に胸にしこりを発見した

妊娠5ヶ月目くらいに、左の乳房にとても小さなしこりがあるのに気付きましたが、ガンの心配は全くしていませんでした。家族のなかに、やはり胸のしこりを経験した人がいたからです。母は、30代のはじめに痛みを伴う複数のしこりが乳房に見つかって、両側の乳房切除術を受けたのですが、姉2人も、ひとりは4歳上、もうひとりは7歳上なのですが、2人とも私と同じようなしこりがありました。私が見つけたしこりは、そのときは本当にとても小さくて、私は全然心配しなかったんです。その夜かかりつけの医者に行くと、すぐに診てくれて、しこりを調べてくれましたが、やはりそんなに心配いらないといわれました。 妊娠7ヵ月半で、そのしこりが前より大きくなってきたのでもう一度診てもらって、近くの病院の乳がん専門外来に紹介されました。針生検を受けて、結果通知のために呼ばれたとき、そのしこりが乳ガンであると告げられて非常にショックを受けました。それまでずっと、自信をもって、何の心配もいらないと思い込んでいたのです。

英国人の乳がんの語り

しこりが見つかった乳房は以前からもう一方より大きかった

私は病院へ行き、私の主治医は忙しかったのでそこにいた代診医の診察を受けました。その女医さんは私の両方の乳房をみて、触診したあとで、こう言ったのです。
「あなたの乳房は左のほうがいつも大きいのですか?左右不揃いなことをご存じでした?」
これまでの同様な診察の場面では、誰もが「左右の乳房の大きさが違うのを知っていますか」と聞いていましたし、実際に自分でもそう認めていたことでした。正直なところ私は乳房の形、サイズについて疑問に感じたことはないのです。今振りかえってみても、私の左乳房はどんどん大きくなって来ましたが、気にも留めていませんでしたから。ピルの使用とか、月経とか、そういうことが関係しているんじゃないか、考えていましたから。

英国人の乳がんの語り

これまであったしこりとは違ったしこりを見つけたが、その後それは悪性であると判明した

しこりを見つけたのは、その時だったと思います。
もっとも、以前から気になってはいたのです。胸に肥厚のようなものがあることに気付いていました。4ヵ月ほど前だったと思います。それが何なのかはわかりませんでした。そして、「来月もう一度チェックしよう」と思いました。
ショックでした。気付いた時には、以前よりずっと大きくなっていましたから。もっと早く、3~4ヵ月も前に見つけていたはずなのに、と思いました。
私の胸には以前から小さなしこりがありました。線維腺腫があったのです。けれども、今回のしこりは、それとは全く違いました。これは癌じゃないかと思いました。ショックだけれど、信じたくもないようなことです。ありとあらゆる検査を受けました。マンモグラフィー、超音波検査、穿刺吸引生検、そしてトゥルーカット針(生検を行うための二重管構造の針)による従来の生検。生検の結果、癌だとわかりました。

英国人の乳がんの語り

がんが診断されるまでに受けた検査について話している

初めに左の胸にシコリを見つけました。これがただのシコリなのか、それとも何か私の想像しているようなものなのか、私は2週間、ためらって決めかねていました。でも、仕事の休みが1週間とれたので、お医者さんのところに行くことにしたんです。先生は病院を紹介してくれました。それから2週間以内に病院に行って、生検とスキャンをしました。
そう、針生検を、シコリのところに針を刺して組織をとって調べる検査を受けたんです。それとマンモグラフィを受けました。ちょっと心地悪いけど、それほど痛くはありませんでした。それから超音波スキャンも受けました。同じ日に、大体1時間ぐらいでこの3つの検査を受けました。

――針生検でしたね?

えぇ、針生検でした。

――それから超音波も受けましたね?

そうそう。

――そのことについてもうチョット話してもらえます?

おっぱいにほんの少しゼリーを塗って、シコリの上でカメラを動かして、内側に何があるか写真を撮ってみる、それだけのことです。