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インタビュー時:66歳(2019年11月)
診断時:66歳 
診断名:先天性大動脈弁閉鎖不全症、心不全
首都圏在住の女性。看護師。

咳込んで眠れない夜が続き、階段を上っただけで息切れするようになり、循環器科を受診。
大動脈弁閉鎖不全で心不全を起こしているとわかり、生体弁への置換術を受けた。
心臓手術ということで一度は死を覚悟し、術前に家族や職場の人に今後のことを頼んだ。
術後ICUの経験はとにかく苦しいものだった。
患者の経験から医療者の対応や看護についていろいろと気づかされ、今後に活かしていきたいと思った。

語りの内容

気が付いたら、まあ、目覚めたっていうこともありますし、生かされたんだなって思って。
ただ、そのときに、あの手術、その当日は18日10時半から、まあ多分4時半ぐらいにICUに戻ったんですね。
多分7時ぐらいに、「今、7時だよ」って言ったときに私は多分覚醒してたんですよ。
両手は抑制されていて挿管されていたので、声も出ないんですね。
だから、これはさっきの、ちょっと批判になってしまうんですけれども、そこで、私は、暑くて、背中も暑くて息もできなくて。
痰も絡んでいそうだったので、咳をするにしても、胸を両手で押さえて、咳をしてくださいっていう(術前)オリエンテーション*だったので、咳が出そうで苦しい。
とにかく背中に汗びっしょりなので声を出して、言いたいんだけれども伝えられるような状況じゃなかったんです。
だから、もう、そのときに私の頭の中に、伏魔殿みたいだなと思って。
そこでしゃべっている先生とかスタッフの声が耳に入ってくるんだけれども、声が出ないので助けてとも言えない。
私、眠らせてもらいたいなって思うか、もう、これじゃあ、死んでたほうがましじゃないと思うぐらいの、その長時間、苦しい。
多分その日2件手術があって、その先生は。10時半から4時までの1件と、その後、夜中の1時ぐらいまで、もう1件かかるって言ってたんですね。
そんなにかかるのかなって。まあ、早く終わることも予想、あったのかもしれないんですけど。

だから、それが終わるまで、あの先生が私を助けに来てくれるまでは、誰も来てくれないのかなって。
そこにいるじゃないって思っても声が出ないっていう辛さと、これって同じナースという職業ではあるけれども、こういうことって、自分が経験する羽目になったっていうことで、どうなっているのかなっていうふうに、本当にそのときは思いました。

*術前オリエンテーション:ここでは心臓手術後に痰がたまりやすくなるため、傷を手で押さえて痛みを和らげながら咳をして痰を出す方法について説明を受けたことについて話している

私は: です。

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