診断時:70歳
インタビュー時:73歳

1997年に診断を受け、外照射とホルモン療法を選択

語りの内容

一週間後にレントゲン技師に会った場所に行きました。 そこでは台の上に寝かされたんですけど、技師はスキャンを見ながら小さな針を取り出して「今からすることなんですけど、一生残る刺青を入れますね、だけど、本当に小さなものですから」と言って、太腿の外側と反対側に一つずつ、もう一つはちょうどペニスの上の、陰毛の部分に刺青を入れました・・・・見えないと思いますけどね(笑い)、でも、まぁ、はっきりと分かるようにマークしました。その後 「はい、終わり、これで放射線治療のための準備は終わりました。治療は毎週月曜から金曜まで六週間行います。土日は休診のため治療をしませんのでお休みとなります」と技師から言われました。それから放射線治療を受けましたが、それ以外はとりたててお話することはありません。

――治療について何かお話してくださいますか?

はい、もちろんです。そこは放射線科で実に大きな医療機器がある部屋に通されます。 部屋の前に座っていると名前を呼ばれて部屋に入っていきます。 部屋には三人ほどの看護師さんたちがいて、「ズボンを少し下ろして、架台というんですかねぇ、まあ、そこの上に乗るように」と言われました。もう少しズボンを下ろすように言われ、青い布がかけられました。 「2、3分かかりますが、私たちは部屋の中に居れませんので外に居りますが中の様子は見ております」と看護師に言われました。それから「三回長いブザーが鳴ります」と言われて、そのあと、治療用の機械が私のところに移動して来て左から右へ回り始め、先日マーキングした大腿部に到達するとブザーがなりました。音だけで光線や放射線らしきものは見えませんでした。音だけです。それが 私の体の真ん中辺りで上下して、その次にまた一方で音がして、それからまた反対側でもう一回音がしました。3回の放射線は前立腺の腫瘍がある1点に集中するのだということでした。

――どのようにして看護師さんたちは あなたに 動かないように指示したのですか?ただ動かないで横になって下さいとか言われただけですか?

はい、動かないでじっとしていてくださいと言われただけで、何かに縛られたりはしてません。手を体の両側の下に置いて横になって“イギリス国家”のことなどを考えたりしてました。(笑い)

私は: です。

(アンケート結果の扱いについては個人情報の取り扱いについてをご覧ください。)

認定 NPO 法人「健康と病いの語りディペックス・ジャパン」では、一緒に活動をしてくださる方
寄付という形で活動をご支援くださる方を常時大募集しています。

ご支援
ご協力ください

モジュール一覧