診断時:74歳
インタビュー時:77歳(2008年9月)
九州地方在住で、妻と死別し、息子と2人暮らし。10年ほど前に定年退職した。2006年11月、頻尿で夜5~6回もトイレに行くようになったため、かかりつけ医に相談したところ、大学病院に紹介され、そこで血液検査を受けて前立腺がんと診断された。年齢から考えて手術は避けた方がいいという医師の勧めに従って、小線源療法を受けた。PSAの値はその後順調に下がって、術後1年半で0.5になっている。

この人の語りを見る

プロフィール詳細

かつて服飾関係の仕事についていたT.Mさんは、10年ほど前に退職して、植木を楽しむ生活をしていた。年齢とともに頻尿に悩まされるようになってきて、2006年秋頃には昼間12~3回、夜も5~6回トイレに行くようになり、放尿するときの力も弱っているということで、かかりつけ医に相談したところ、大学病院を紹介された。検査の結果、「天皇陛下と同じ前立腺がんで、余命5年です」と言われ、まったくがんのことは想定していなかったので、頭の中が真っ白になってしまった。数年前に妻を亡くしているので、詳しい検査結果と治療法の説明のときには、きょうだいやいとこまで親戚全員が集まってくれて、心強かった。

治療法は手術とホルモン療法と放射線があるが、手術は年齢的に身体に負担が大きいと説明された。ホルモン療法の副作用も説明され、自分の従兄弟が抗がん剤など薬の副作用で苦しんだのを見てきたので、同じ5年間なら放射線のほうが痛みもなくていいと思った。外から当てる放射線療法は、きれいな細胞まで痛めてしまうことがあるというので、主治医からは小線源療法を勧められた。ただ、長崎の原爆のこともあり、説明の際に「1年間はどこで死んでも警察と大学病院に届け出なくてはならない」と言われたこともあって、放射線で大丈夫かなあ、と少し不安になったが、主治医を信頼して小線源療法を受けることにした。

ベッドの空きがなかったので1ヵ月ほど待ったが、入院して10日ほどいろいろと検査をした後、小線源を埋め込む手術を受け、3日後には退院した。手術自体は全身麻酔だったので、痛くもかゆくもなかったが、その前の検査期間がずっと尿道に管をつけたままで、ベッドに寝ているしかなく、腰が痛くて大変だった。家に帰ってからは2日ほど血尿があっただけで、その後はまったく何も問題がなかった。排尿の回数も以前よりは少なくなり、PSAの値も順調に下がって、前回測ったときは0.5で、もう安心していいよ、といわれた。今はこのまま元気でいられたらいいなと思っている。

「語ってくれてありがとう!」と思ったらこちらをクリック →

あなたのひと言をどうぞ → ひと言