インタビュー内容テキスト

私は最初に診察を受けた外科医のところに戻り、言いました。「いいですか。先生の診断が唯一のものであることは分かりました。でも、最初に化学療法を受けることはできないでしょうか?」化学療法が時としてしこりを小さくするということが私の心によぎっていたからです。もし十分にしこりが小さくなれば、乳房の全摘出をしなくてもよいかもしれないと思ったのです。外科医は私を見つめて言いました。「そうですね。それは標準治療ではありませんね。私の普段のやり方ではないですね。でも、やってみましょう。何も変わりがないかもしれませんが、あなたが望むなら先に化学療法を行いましょう。」

こうして、私は翌週から化学療法を始めました。化学療法を行うのはある意味本当にいやな経験でした。治療がいやだったのではなく、自分自身のことがいやだったのです。私はなんどもテレビに出ていたので、良く知られた顔だということがわかっていました。だから、大勢の人が診察や治療を待っている広い待合部屋に行くのが恥ずかしかったし、人にじろじろ見られたくありませんでした。私のことは知ってほしくなかったし、私の治療の過程を知られたくありませんでした。友だちには癌のことを話しているという事実があるにも関わらず。

だから、治療をすることについてはとても積極的にはなれませんでした。
それが最初の治療を受けた後だったか、それとも何回か受けた後だったか、はっきり覚えていませんが、病院での検診の時看護師が私のしこりの寸法を測ったのです。驚いたことに、しこりは小さくなっていたのです。

たった一回の治療で、ですか?

覚えている限りでは、最初の治療セッションの後です。このセッションの数週間後でした。看護師は驚いていました。5.2センチあったしこりが、3.6センチまで小さくなっていたのですから。看護師は言いました。「なんということでしょう。こんなのは見たことがないわ。」私は心の中で言っていました。「やった。結果がでたわ。」と。看護師はまた言いました。「目印をつけておいた方がいいわね。治療を6回続けたら、しこりは消えてしまうかもしれないから。どこにしこりがあったか分からなくなってしまうかもしれないから。」そこで私は目印のマーカーを挿入することになったのです。

治療中のいつこのことが起きたのかはっきり覚えていませんが、化学療法を始める前の私のしこりはとても目立ち、私の乳房の形を変えてしまっているほどだったのはよく覚えています。乳首がしこりのせいでずれていました。そしてこのずれは日に日にひどくなっていきました。

化学療法の後に、ですか?

いいえ、化学療法を行う前です。どんどん大きくなっていきました。でも、化学療法の後で変化が見て取れたのです。乳房の形が少しずつながら日に日に戻ってきたのです。

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