プロフィール

インタビュー34

診断時:49歳
インタビュー時:67歳
1983年に乳がんの診断。乳房切除術。

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語りの内容(テキストのみ)

当時はまだ乳腺腫瘤摘出術(温存術)はあまり一般的ではありませんでした。 手術をしてから後で乳がんについての本を薦められて読んだのですが、それには乳房切除術をすると告げられたら、セカンド・オピニオンを求めるよう書いてありました。
 これを読んだ時には既に手術をしてしまった後だったのでびっくりしました。でも、他の治療法にしようなどとは思いませんでした。担当の先生や外科医を信頼していましたし、ほかの治療法があるなんてちっとも知らなかったのです。でも、外科医の先生から、切除した乳房を調べてみたらしこりは乳首のすぐ側にあったと教えてもらいました。いずれにせよ、しこりがそこにあった場合、乳腺腫瘤摘出術より乳房切除術の方が選択されるようです。
 それを知ってほっとしました。「私の治療は間違っていなかった」と思ったのです。それに私は感謝でいっぱいでした。だって、手術のおかげで命が助かったのですもの。ですから、先生は誤った治療法を選択したなんて全く思いませんでした。
 この頃では患者が「どの治療にしますか?」と尋ねられたりするようですが、選択は大変だと思います。とても重い責任を負うことになるのです。医者はいろいろと説明してくれますが、普通の人は医者が提案してくれた方がいいと、多くの場合感じていると思います。
 今日では実際それもひとつの選択肢です。例えば私の行っていたクリニックでは、患者は、乳房を全て切除するか、乳腺腫瘤摘出術を望むか、あるいは何が最善の治療か考えるのは医者にまかせる、という中から選択できるのです。
 あの時の私も、もしこのような選択肢があったとしたら、きっと最善の治療について考えるのは医者におまかせしていたことでしょう。

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