インタビュー42

インタビュー時年齢:47歳(2015年9月)
移植後GVHD(移植片対宿主病)治療のための医療機器の治験に参加。

北海道地方在住。2005年ごろに悪性リンパ腫と診断され、造血幹細胞移植を受けてから慢性GVHDとなり、通院療養していた。2014年暮れに主治医から、うまくいけば長年服用しているステロイドの量が減らせるかもしれないと、医療機器の治験に誘われた。患者として役に立てる機会があることが嬉しく、承諾した。参加中、貧血で輸血が必要になることもあったが、半年間の治験スケジュールを完了した。

インタビュー26

インタビュー時年齢:47歳(2015年2月)・女性
がんのワクチン療法の有償治験*(比較対照試験ではない)に2010年から参加中。

東北地方在住。2010年に乳がんが見つかり、抗がん剤治療を受けていたが、それだけでは納得できず、ワクチンの治験に参加。がんを治したいと強く思っており、経済的な面で苦しかったときもあったが、ワクチンを打った方が調子がよいと感じているので続けている。これだけ実績あるワクチンがなぜ国に認められないのか疑問に感じている。将来的にはこの治験が無償で行われるようになればよいと思う。

*これは特定の治験薬(丸山ワクチン)だけを対象とした仕組みで、1997年に定められた「医薬品の臨床試験の実施の基準(新GCP)」に基づく、今日の一般的な治験の枠組みから外れた例外的な試験です。

インタビュー22

インタビュー時年齢:58歳(2014年11月)・女性
線維筋痛症の治療薬の治験(第何相かは不明・プラセボ対照試験)に参加を希望したが、募集定員に達したため参加できなかった。

首都圏在住。2009年ごろ、既存薬の線維筋痛症への適応拡大のための治験に誘われ、参加を希望。プラセボが含まれることや治験中は常用薬が飲めないことなどを不安に感じつつも、治験に向けて準備していた。その後、医師から枠がいっぱいで参加できなくなった旨を知らされ、拍子抜けすると同時に、今まで通り治療を続けられるのですごく残念ということもなかった。

インタビュー18

インタビュー時年齢:28歳(2014年4月)
全身性エリテマトーデスの治療薬(内服薬)の治験(詳細不明)に参加したが、終了間際に中止。

首都圏在住。14歳で発病、発熱や紅斑、疲れやすさなどの症状と付き合いながら、日常生活を送ってきた。2012年末に、紅斑や脱毛などの症状が強く出て、ステロイドを増やしても効かなくなり、主治医に相談。同じ病院の別の診療科でやっている治験を紹介された。その治験薬は、ステロイドを増やすよりはリスクは少なく、今の症状に合っていると説明を受け、参加することにした。1年の治験期間終了間際で条件に当てはまっていないことがわかって中止した。

インタビュー01

インタビュー時年齢:76歳(2012年11月)
関節リウマチ治療薬の治験(第何相試験かは不明・プラセボ対照ではない)に参加。

北関東在住。1987年に関節リウマチと診断され対症療法を受けていたが、次第に悪化。1997年、夫が見つけてきた新薬開発の新聞記事を頼りに、大阪の大学病院を受診。1年半待って1999年に大阪の総合病院で新薬の治験に参加。最初は入院して点滴を受けたが、1か月ほどで痛みや浮腫が消えた。その後は4週間に1回、大阪まで新幹線で通院した。2008年4月に薬が承認され、地元の病院でも治療を受けられるようになった。