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インタビュー時:76歳(2020年1月)
診断時:47歳
診断名:洞不全症候群、心不全、糖尿病、甲状腺機能亢進症、睡眠時無呼吸症候群
首都圏に夫と2人暮らし。
外出後、気分が悪くなることがあった。その後、頻脈を自覚して受診。脈が安定するまで1週間ほど入院した。同様の状況を繰り返したため1994年ペースメーカ植え込みとなった。
2018年心不全で入院中に心室細動となり、心肺蘇生で一命をとりとめた。その後AED機能のあるCRT-Dに交換。
料理好きで患者会活動が張り合いになっている。周りの人に感謝しながら80歳までは元気で頑張りたい。
語りの内容
だけど、あんなに精密な機械っていうか、20世紀の名器っていわれるものだ、なんだろうけども、あれほど精密な機械ないですよね……。
あれで、本当に。普通だったら、もう皆さん亡くなっているわけですよね、その機械がなかったら。あのペースメーカがあるために皆さんね、長生きできているから……。
私なんか、脈がね、少ないとか、やっぱり不整脈だとかあれで、入れますか、どうしますか、ペースメーカ入れたほうが楽になりますよっていうふうにして、どっちでもいいような感じで入れた人と状態が違うから。
ペースメーカに感謝するっていうことは、もう何十倍もありますよね。だから、この仕事もできたんだと思うんです。
皆さんがね、「よくね、もう自分の身を削ってね、やってくれたわね」って言ってくれるけど、私のほうがもっとね、助けられているから、やること自体は何でもなかったんですよね…。
そんなに難しい仕事じゃなかったし、体力さえあればできたから。
ーーじゃあ、あの、自分にとってペースメーカとは…、何て表現しますか、ご自身。
何て表現するんだろ……。一番大事なものですよね。
あの、最初にペースメーカ入れたときに、それで、医療費もないんですよね。
うち、あの、大手の会社へ勤めてたんで、全部、健康保険組合が負担してくれるっていうあれで、払うことはなかったんで、そういうこともあったんで、その後に医療費助成も受けられたし。
それで、お父さんが、ね、病院代かからなかったからっていうのも言い方が悪いんだけど、「指輪でも買ったらどうなんだ」って言うから、私、要らないっつったの。指輪よりも、もっと、もっと高いね、ものをね、胸にもらってるから、これで十分だっつったの…。
それで私、あんまりね、ダイヤモンドとか(笑)、そういうものが欲しいっていうほうじゃないのよ。それだったらパソコン買ったりとかね、何かそういうもの買ってくれたほうがうれしいわけ…。だから、要らないっつったの。
そんな、ダイヤのね、「貯金を下ろして買えよ、そんな安いダイヤ買わないで」って言うから、だったらね、貯金通帳見せたほうがいいっつったら(笑)、「現実的だな」っつってね、笑われたんだけど…。
何にも代え難いですね…。家族とは比較にはならないけど、家族以外で一番大事なものですね。


