診断時:57歳
インタビュー時:66歳

1992年に診断を受け、同年および1998年にTURP、さらに外照射、ホルモン療法、化学療法

語りの内容

ええ、毎月最大量の化学療法を行って、月の半ばの2週間はブースター(化学療法の効果を強めるための促進剤、補助剤)と呼ばれる治療に戻ります。今まったくブースターを受けていません。私の血球細胞、(つまり)白血球数値がかなり良くなくて呼吸困難やいろいろな症状を起こしているからブースターは取りやめになりました。先週には医師たちは(状況が改善しないのが)気に入らず、化学療法、本来の治療、そのものまで中止しました。それで翌週には、追加の血液検査を受けて(化学療法を)続けられるかどうかを調べるために、もう一度入院しなければならなくなりました。

――化学療法とは実際のところどんなものなのでしょうか?

それ自体は何の問題もありません。腕に刺入した(点滴)針に二本のチューブがつながれて、化学療法剤2本分を静注します。看護師さんの仕事です。それから制吐薬が、これまた液体で、注入されて、さらにもう一つ、別な薬が注入されます。ケモ・カクテルとよばれる治療をうけているためで、これらが体内で混ざり合うのです。最後に受けたのはみなさんが知っているような点滴一袋で、1時間ほどかかります。大事な事は、それに5時間もかかりますから、ウォークマンか本や新聞を持って行くことを忘れないことです。

――それはどんな気分でしたか?

私はすぐに読書やラジオを聞くことなどに没頭できるので、化学療法をしている間に心配なこともなかったし、動揺することも全くありませんでした。でもそのあとの副作用は、私の関しては、酷かった。

――もう少し詳しく話していただけませんか?

はい。呼吸が困難になって時々50mしか歩けず、立ち止まらなければならなかった。

――それは化学療法のせいだと思いますか?

医師はそうだと言っています。そうだろうと考えています。でも彼らはそれ(その副作用)が治るはずだと考えてはいるようです。私はCCTと呼ばれるスキャンを受け、呼吸検査を受けたのですが、異常は無かった。だからもう一度化学療法を受けるかどうかを医師たちが決めるため、また来週まで待たなければならないのです。

――完全に化学療法のせいで気分が悪くなったのですか、それとも制吐剤が効いたからですか?

制吐剤のせいではありません。あとで同様の錠剤を処方されてまったく気持ち悪くなりませんでしたから。呼吸困難にくわえて、ひどい胃痛と頭痛があるので消化機能にも影響が出ていると思います。頭痛はいつも腹痛と同時に起きますが、頭痛の多くは胃からくるように思います。なにしろ同時にきますから。でも腹痛で死ぬこともありますから、それはよくないことですね。そしてその痛みは2時間ほど続いてピークに達します。化学療法を受けること自体について私に関する限り、現実の実際的な面で言えば何の問題もないし、痛みも何も伴わないですよ。

――化学療法の副作用は想像していたものと同じようでしたか?

いいえ、思っていたものほど悪くはありませんでした。

私は: です。

(アンケート結果の扱いについては個人情報の取り扱いについてをご覧ください。)

認定 NPO 法人「健康と病いの語りディペックス・ジャパン」では、一緒に活動をしてくださる方
寄付という形で活動をご支援くださる方を常時大募集しています。

ご支援
ご協力ください

モジュール一覧