投稿者「dipex-j」のアーカイブ

英国人の乳がんの語り

アリミデックスを服用した経験を述べている

私は肺動脈塞栓症を患っていたので、腫瘍チームは術後の治療薬としてタモキシフェンはおそらく適応ではないと考え、アリミデックスに決めました。タモキシフェンについては多くを聞いていたし、実際、乳癌患者を延命させることが出来る奇跡の薬と聞いていたので、(それが使われないということに)初めは少しうろたえました。しかし、このアリミデックスも同じように有効だと説明されなっとくしました。
時々一過性のほてりがあってそれはかなり気持ちが悪いものです。それを抑えるのに少しいらいらするするかも知れません。でも時が経つに連れ、一旦それがどういうものであるか分かれば気が楽になり、気にしなくなります。

英国人の乳がんの語り

なぜタモキシフェンとゾラデックスを投与されたかについて述べている

私はすぐに手術を受けることに積極的ではなかったので、主治医は「まず、腫瘍を小さくできるかどうか試してみましょう」とおっしゃいました。私の腫瘍はエストロゲン受容体への感受性が非常に高かったので、タモキシフェンの投与を受けました。また、その翌週には癌専門医の診察を受け、ゾラデックスの投与も始まりました。
医師の説明によると、「薬を投与して、効くかどうか様子を見ます。腫瘍の観察を続けて、薬で腫瘍が小さくなれば経過は良好です。その場合は、腫瘍が十分に小さくなるのを待ちます。もし小さくならず、効果がみられないようなら、化学療法に切り替えましょう」とのことでした。2年間投与を受けましたが、今でも非常に疲れやすいのを感じます。その原因がゾラデックスとタモキシフェンなのかはわかりません。

英国人の乳がんの語り

なぜタモキシフェンを拒否したかを述べている

私はタモキシフェンを服用したことがありません。私が最初に治療を受けた頃は、タモキシフェンはまだ新薬としえ売り出されたばかりでしたから。去年タモキシフェンをすすめられましたけれど、これまでもタモキシフェンを飲まなくても生きのびてきましたし、最初のガンがエストロゲン受容体に感受性があるかどうかについても検査を受けていなかったからです。いずれにしてもこれまで生き伸びてきましたので、タモキシフェンの服用は断りました。

英国人の乳がんの語り

検査でおそらく自分の場合はタモキシフェンの効果は少ないとわかっているが、服用したい

――タモキシフェンの処方を受けたことがないので、タモキシフェンを続けたいということですが、どうしてそのように強く感じるのですか?

今流行っていることなら、やってみなくちゃね(笑い)効くかどうかは五分五分だとしても、やってみるべきだと思うの。たぶん次の週くらいなのかな、どうして私にこの薬を使ってもらえなかったのか理由を尋ねて、この薬を使ってもらえるかを知るつもりよ。効果に疑いがあったとして、まず使って使って見るべきだったと思うわ。それに薬は一種の支えみたいなものだと思うの?自分が効くと思えばたぶん良い効果をもたらすものなのよ。だから心理的な面もあるのね。

――今のところ他に治療法がないからですか?

はい。 

――この話、もうきめちゃったんですか?

えぇ。私、10年間くらいずっと飲み続けていた人を知っているんですけど、その薬を中止されたときはほとんど精神的に参ってしまったそうです。一種の保険みたいなものだったからだと言ってました。だから、そうなの。他に使える薬がそれしかないのだから、答えは「イエス」よ。

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ホルモン療法を完了したあとの離脱症状について話している

その結果、私は1月まではタモキシフェンを飲んでいました。担当医はそう思っていないみたいですけど、タモキシフェンをやめて以来、タモキシフェンに対する離脱症状が少し出ていると私は思っています。服用期間が長かった上に、急にピタリと服用を止めてしまったのですから。あんまりひどくはないのですけど、多少ほてりのような症状が続いていて、また離脱症状がおこるのではないかと思っています。

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なぜタモキシフェンからゾラデックスに変更したかについて述べている

私は4ヶ月間ほどタモキシフェンによる治療を受けていました。それが合わなかったため、今はゾラデックスの注射を28日ごとにお腹に打っています。行きつけの病院の看護師にしてもらっています。この治療をはじめてから3年間一度も再発していません。

――タモキシフェンでは副作用があったと言いましたね。どんな副作用でしたか?

体重がかなり増えましたね。そしてこれは当時も、今でもそうなのですが、のぼせがあります。私は「熱い汗(hot sweat)」って呼んでいるのですけど、汗がまさにあふれ出てくるのです。今でも多少ありますが、不快には思っていません。
そのうえ胃痙攣も起こしていました。それでタモキシフェンの投与をやめ、ゾラデックスの注射に変えました。
それも同じような薬だと思っています、白いものをお腹(皮下)に注入するんです。それが身体の中で利用しつくされるまでに28日かかるのです。

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タモキシフェン服用後の(不正出血など)子宮がらみの副作用について話し、子宮がんのリスクが高まることにも触れている

――副作用のようなものがあったそうですが、それについて教えていただけますか。

ええ、副作用はあります。一番影響を受けたのは子宮でした。私が知るところでは、子宮内壁から絶えず分泌物があり、しばしばひどい出血があります。それで更年期と出血の専門医のところを受診したら産婦人科医に紹介してくれました。この先生は、私がガンの検査する必要があると思ったので、そのような場合を考慮して子宮壁の一部を掻爬し検査してくださいました。タモキシフェンの副作用のひとつ、というか、招かれざる副作用のひとつが子宮癌じゃないかと思っていましたから。でも、これはきれいさっぱり解決しました。癌の可能性はすっかりなくなりました。ガンは無かったのです

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タモキシフェンを服用した結果、体重が増加した

――化学療法と放射線治療を受けている間中(タモキシフェンを)飲んでおられたのですね。

受けました。ずっと受けていました。いまでも受けています。今では、(抗がん剤や放射線の)治療が終ってから、早いもので2年近くになりますが、今でも薬を飲み続けていて、これまでで飲まなかったのは1晩だけです。これって、すごく優秀だと思いますよ(笑)。 だから、質問への答えは、はい、治療を受けましたですね。

――長期間、いつ終るかもわからずに、薬を毎日飲み続けるというのは、どんな気分でしょう?

全然気になりません。私は(薬について)それこそたくさん読んで調べました。とてもありがたい薬だと思います。一定の有効性が認められた薬の一つだと思いますから、満足しています。確かに薬のせいで少しばかり太ってしまいましたけどね。確かに少し体重は増えますが、そんなこと大したことではありません。それで、生きていられるし、今やりたいことが何でもできるのですから。

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タモキシフェンによるのぼせへの対処をどうやって学んだか述べている

退院してから、いや、病院にいた時、すぐにタモキシフェンを処方されたわ。その後、更年期障害のあらゆる症状が現われたの。ものすごい量の汗が出たわ。化学療法を受けるとその症状はますます悪くなった。化学療法を受け始めてからの約2週間、夜中におそらく4、5回は目が覚めたわ。そして、バスルームに行ってただ横になるの。すると体中の汗が吹き出し始めるの。だけど、そんなことにも慣れなければならないのよ。今では大分慣れてきたけどね。笑わないで。今では顔をゆがめるほどではなくなったのよ。「おっ。また来たか。」って感じよ。必ず繰り返される日課みたいなものね。だから、うまく付き合っていくしかないと思ったの。目が覚めて汗をかいていたら、目を閉じたままただじっとして、リラックスするように努めるの。神経質にならないようにね。ほてりがおさまって落ち着いたら、また眠りに戻れるんだから。だからそんなに悪いものでもないのよ。

英国人の乳がんの語り

タモキシフェンについて抱いている懸念について話している

私はこの薬を飲むのがいやだった。全然飲みたくなかった。なぜって、生活を変えるのはいやだったし、副作用が起こるのもいやだったから。そして毎日毎日、薬を飲まなければいけない生活がいやだった。そんなのは、私が望んでいたものじゃなかった。そしてもちろん、私は身体のほてりや、その他すべての副作用を経験しなければならなかったわ。