投稿者「dipex-j」のアーカイブ

大腸がん検診の語り

便潜血検査はずっと受けてきて、プラスが三つ(+++)もついていたが、それが何を意味するのか全く分からず、むしろ血糖値やコレステロールばかり気にしていた

―― ご病気がわかったきっかけは、どういうことだったんでしょうか。

きっかけは、面白いことなんですけども、健診は、毎年受けていたんですけども、潜血検査で、数値が最大値をずうっと示していたんですね。

―― ああ、それは、…現役のときではなくて、退職されてから……その前。

その前のはちょっと記憶ないんですけども、はっきり言って、潜血のところは気にしてなくて、現役の50歳ぐらいもうちょっと前あたりから、血糖値が高いということで、コレステロールが高いということで、そっちばっかり気にして、潜血というのは、大腸がんというのは、全然、わたしは気にしていなかったんですね。
今から6年前に退職したんですけども、そのあとに、えー、腸の健診を引き続き受けて、それで、メタボみたいな状態なんで、そのチェックは受けて、その段階で健診の結果、やっぱり潜血が800(ng/mI)、数値的に800(ng/mI)以上ということで、(陽性を意味する)プラス三つついていたんですけども、それ全然、わたしは、何を意味しているか分からなかったんです、はっきり言って。ですから、あそこは、痛くもかゆくもないし、体調も悪くないんで、全然無視していたんですね。……で、まあ、毎年行っていて、そこをチェックしてもらえば、内視鏡で検査したかもしれないんですけども。そういうアドバイスが、どっからも出てこなくて、わたし自身もその辺は全然無知で…ずっときていたんで。
プラスがいっぱいあれば、マイナスいっぱいあるとおっかないんですけど、プラスなんかは、いいほうじゃないか、三つが最大っていうのは、800(ng/mI)、数値が800(ng/mI)以上ってね、なっていたんで、えー、これ以上なのかって、まあ、あとで。先生にその診断書を持って行ったときも、別に気にしないで持って行ったわけですから、あとで、み、見ると、ああ、大変だったのかなあと思いましたけどもね。

―― じゃ、プラスかマイナスかっていう、そのイメージもプラスのほうが、まあ、普通はいいですもんね。

全然無視ですね。

大腸がん検診の語り

人間ドックの結果は郵送で送られてくる。それをもって妻とともにかかりつけ医に行き、内容を説明してもらっている(音声のみ)

―― 結果の説明っていうのは、どういうふうにされてますか?

実は、結果はペーパーで郵送されてくるんですけど、同じ病院でずっとやってますから。前回、前々回とかいって、その、比較表が出てくるんですけど。それをかかりつけのお医者さんとこに持って行きまして。最終的にですね、チェックしてもらってます。

―― いつもかかられてる総合病院から、送られてきたものをかかりつけのご近所のお医者さんに持って行くと、そこでは、すごく丁寧に説明され…。

ええ、そうですね。ずっと、現役時代からお付き合いのあった産業医の先生でもあったんで。そういう意味では、ずっと。本当の町医者なんですけどね(笑)。フォローしてくれてまして。ありがたく思ってます。

―― そこで、何か、こう、その項目を見ながら、こうしたほうがいいとか、ああしたほうがいいってことを言われるわけですか?

そうですね。特に、女房のほうも心配してまして、一緒に付いて行くんですけど(笑)。そこで、色々、医者が代わりに説明してくれますんで。私のほうも、逆に助かってですね(笑)。女房のほうが、重いほう、重いほうに考えていきますんで。それを、まぁ、冷静にお医者さんが判断してくれるんで。そういう意味では、お互いに、あの、助かってますね。

大腸がん検診の語り

便が出る日と出ない日があるので、検診の日に合わせて(便を)採取することがネックになる。もっと唾液検査みたいに簡単にわかる方法があればいい

―― えっと、あのとき再検査っていう連絡をもらって、今どうですかね、どんな気持ちで。

あ、やっぱり、事務所にも同じように、再検査するようにって言われた人がいて、で、その人も、実はきっと踏ん張ったからだっていう感じで言ってたので……、何か自分では、うん、大丈夫と。

―― と、まあ、キットを使ったときの感想であるとか、ここが良かった、もっとこうしたらいいのにというようなことが何かございましたら。

うーん、やっぱり、その検診の日に合わせて採取しなきゃいけないっていうところが一番こう、何ていうんですか、ネックになって……、なかなかこうスムーズに、あのー、うん、便が出る日と出ない日があるので、それがちょっと困りますよね。
うん、もっと、そういう検査をしなくても、何かこう判断できる…ような、こう……、簡単なキットみたいなのがあれば。例えばなめただけで分かるみたいな…のがあれば。

―― より簡単な検査で分かる。

はい。何か唾液検査で分かるみたいな。何かそういうのがこう市販に売ってて、それで気になる人は、それ買えば、まあ、自己チェックができるみたいな、そういうものが普及すればきっとみんな、もう少しこう、がん…についてもうちょっとこう、自分から知ろうって思うんじゃないかなとか思うんですけど。

―― 妊娠検査薬みたいなやつが。

そうそうそうそう。

大腸がん検診の語り

便潜血が1回陽性、2回陽性で大腸がんになる確率は違うのか。便秘でいきんだために陽性になったと思うときには、時間をおいてもう一度採便できないのか疑問だ(音声のみ)

例えば、その年齢によって、あの、潜血の場合は、あの、この年齢で潜血があったらどんくらいの確率で大腸がんになるのかとかね。あの、それとか、1回陽性だった場合と2回陽性だった場合でどのくらい、その確率が違うかとか。

―― なるほど。

そうですね、そういった情報があったらいいのかもしれないですね。で、例えばね、その、もし仮に、ま、そんときね、便秘だったとか、そういうのだったら、もう1回サンプル採って調べてみりゃいいじゃないですか。絶対にそんなこと言わないですよ。

―― そうです、そうですね。

あの、大腸がんだったら何回採ったって(陽性になる)、まあ、それは分かんないですよ、がんが活発に活動しているときなのかそうじゃないのかってあるかもしれませんけども。あの、(1回では)分かんないですよね。確か、その1回にその、ね、サンプル2個採るっていうのも、ま、それも大体の人は、その、ね、そんなに、あの、2週間も3週間もっていうか(便秘は続かない)。ま、3~4日間のうちに採れっていうんですかね、あの、サンプルをね。だから、その間に採りますけど、じゃ、それで仮に何か2個のうち1個出たとしたら、例えばその2~3週間をおいて、また同じような検査をやってみようとか、そういった話っていうのはなんないんですかね。例えば、その、それで、あの、すごく、かん、患者にこう負担を強いるような検査を受けさせるんであれば、あの、それで、あの、はずれだというね、その無駄を考えると、もう1回サンプルを採ってやり直してみたっていいじゃないですか。

―― そうですよね。

ねえ(笑)。そういう良心的な人間ドックがあったら、まあ、3~4万円高くても、必ずそこへ行きますね。

―― ああ、そうですね。

それは、それだけのことじゃなくて、そういうことをやるポリシーであるというところが信頼できますから。その、医は算術でない仁術であるというようなポリシーでやっているようなところがあれば、確実にそこに行きますね。

大腸がん検診の語り

大腸がん検診の方は2日法だが、2回とる理由はよく覚えていない

―― あの、毎月のほうが、えーと、1回ですか。

え、月に1回です。

―― 1回で、えーと、1日分です。

1日分、その期間のいつでもその間に採れるときに採って出すっていう感じですね。

―― ああ……今、その、ま、2日法といって、えーと、2日間、こう、あのー、出すっていうのがあって、ま、どちらかでひっかかるともう、あのー、精密検査って言われるんですけど。まあ、年に1回の健康診断でも、1日。

も、あ、それは、そういえば2回です、2回です。そうです、そうです。2回採るんだなって、あのー、みんなで話したことがあります。あ、2回採っていますね。ええ。

―― それどうして2回採るのかなと思いますか。

ああ……、その、そこに説明が多分あったと思うんですけど、あのー、何のためにって、多分、2回採る方法の記載があって、あのー、読んだかもしれないんですけど、ああ、ちょっと今よく覚えてないですね。

大腸がん検診の語り

2日法でやっている。採便に抵抗があってもやるべきだと思う

―― あの、検便のやり方なんですけれども、えー、何回取りますか。

2回なんですね。毎回2回取るので、それもまあ一番、その、人間ドック当日の2日前のものをちゃんと2日間、同じ大体時刻に排便があるので、それを取ってますし、それの取り方としても、書いてあるとおりに割とこう広範囲にみたいな感じではやっているので、うーん、それがまずいっていうことはないと思うんですけども。で、実は私もあと、今3月ですけど、来月また、あの、定期的なもので人間ドックをやることになっているんですね。だから、今回は、このインタビューをきっかけにちょっと、もうちょっと真面目に、もちろん真面目にやってきたんですけれども、あの、ちょっと気、ちょっと注意を払ってみようかなとも思ってます。

―― あ、そうですか。あの、まあ女性の方でね、検便のこう、やり方がね、抵抗があって、で、やらないっていう方も、まあたまですけど、いらっしゃいますけど、それはどうですか。

でも、やっぱりそれは自分に跳ね返ってくるものなので、本当に健康というのがベースケース(基盤)、生きていく上でのね、力になるものだから、それをあえて自分、そういうものを求められたら、やはり嫌とかっていうのは、ちょっと論外に…するべきじゃないかなとは思います。

大腸がん検診の語り

少量で大丈夫と便潜血検査の説明には書いてあるが、本当にこんなに少なくて大丈夫なのか心配で、つい多めに採ってしまう(音声のみ)

昔は、わりとこう便を採って、あの、出していた。それは、子どものときの検便なので、またちょっと違う検査なのかもしれないんですけれども。大人になって、その2回人間ドックを受ける病院から送られてきたキットを見たときに、こんな…少量で…わかるのかなっていうのが、まずちょっとびっくりしました。で、つけすぎっていう、何か言い方がちょっとあれなんですけど、便のつけすぎには、あのー、気をつけてくださいみたいな説明が入っているんですけれども。自分で、こう、けん、検体っていうんですかね、採るときに、これでちゃんと分かるのかなっていうのが、やっぱりちょっと心配で、……臨床検査技師の方には、申し訳ないんですけど、結構、やっぱりつけたくなってしまいましたね。

―― はい。

…あの、採り方とかやり方とかは、あの、そんなに難しいことではないので、ま、今、あのー、洋式がほとんどなので、そういった意味では、あのー、ちょっとこう水に流れてしまったりとかっていう心配はありますけど。でも、シートとかもすごく水に濡れないようなタイプになっているので、あの、検査自体は、そんなに、……やること自体は大変ではなかったんですけれども、その、これで大丈夫なのかなっていう……ことですね。あの、血とか、あの、そういうものと違って人に採ってもらうものではないので、そのあたりがちょっと心配ありました。はい。

―― じゃ、もう少し何か説明とか…丁寧に書かれていればいいんでしょうかね。

そうですね。

―― どうなんでしょう。

うーん、少量で分かるものだっていう…ことが、おそらく、あの、写真とかもあって、このぐらいで大丈夫ですよっていうのは、あるんですけれども、多分、自分の中の意識で(笑)、あのー、ほんとに、あの、ちょっとしか採れないものを、やっと採って、その出す、検便として出すっていうのだったらあれなんですけれども、やっぱりそれぞれ便って量が出るじゃないですか、その中で、ほんとにこれで、……そのほんとの一部なので、分かるのかなっていうところは、はい、感じました。

大腸がん検診の語り

視覚障害はあるが、便は自分で取る。少しはみ出すこともあるが特に困ったりしたことはない

―― ちょっと、個別な話なんですけれども。基本的なことなんですけども、便潜血検査は、えーと、どういう風にされてます?ご自分で便を取られる。

そうです。

―― それとも、奥様、誰かに。

いえ。私が自分で取ります。

―― あ、そうですか。

はい。

―― あ、で、あの、キャップの中身とか。

そうです。

―― あの、ご自分で、ご不自由でないですか?

いや、たまに、ちょっと、こう、はみ出たり。

―― そうですよね。

…は、ありますけども。

―― ええ。あれ、見えててもね、なかなかはまらなかったりするんですけど。それは、特に、困ったりっていうことはなかった。

そうですね。あの、案外、器用なほうなんで(笑)

大腸がん検診の語り

最近の温水洗浄便座の中には、便潜血検査に対応するため低水位モードを付けているものもあるので、それを利用すれば便利だと思う(音声のみ)

―― その時の、ちょっと昔の話で覚えていらっしゃらないかもしれないのですが、その便潜血検査を受けていた頃、えー、採便はどのようにしていましたでしょうか。

家は洋式トイレだったので、そのままですと当然水に沈んでしまいますよね。ですから、トイレットペーパーを大量にドドドドドッと入れて、それでまぁ和式と同じような雰囲気にして、それで便の採取をしていました。すごく面倒くさかったですね。
非常にあの面倒くさかったんですけど、その後、結局内視鏡の検査をするようになったので、それからは、便の採取をする必要はなくなりました。でも、妻は便潜血検査を受けていたので、妻もすごくやりにくいやりいくいと言っていました。ちょうどその頃トイレを改修したんですね。リフォームして新しくして。で、最新のトイレを入れたんですけども、色々と説明書を見ていたら、便のそういう採、まあ取潜血検査のための便の採取ですね、検便ですね、のためのモードがあって、水の水位が下がる機能がついているんです。ですから、面倒くさいと言っていた妻にそういう機能があるよ、と言って、で妻はそれを使ったようです。そうすると、あの水がど~っと下がって、それで便の採取が簡単にできたと喜んでいました。まあ、最新のトイレはそういうことを意識して設計されているようですね。

大腸がん検診の語り

給食関係の会社に勤めているので、月に1回必ず検便をしている。採便には慣れてきたので、ティッシュを使うなどして工夫している。今は苦労していない

検便は会社に勤めていますので、そこで、給食会社の委託の会社に勤めておりますので、検便を定期的にするのはして、いたしております。

―― はい、どのくらいの頻度で。

頻度は月に1回必ず行っておりますし、食中毒が繁殖する4月から9月ぐらいまでは、月に2回は行っていますね。はい。

―― それとは別に、健康診断の中ではやっていますか。

健康診断は、年に1回の会社の定期健康診断がありますので、その中で、検便の検査もあります。はい。

―― ああ……よく水洗トイレだと、こう、流れていっちゃう。

うーん、ですね、水洗トイレで採るときに、慣れない時代はそうだったんですけど。今は、あのー、うちウォシュレットなんですね、で、ウォシュレットなので、ウォシュレット使ったあとに、いやあ、採りにくいなと思って、すごい最初悩んだんですけど。でも、あのー、ウォシュレットでも、全部流れはしないので、平気だというのが、徐々にわかってきましたので、採るのに苦労はあまりないですね、今は。

―― 水の中に、こう水没してしまうっていう。

のはないですね。

―― あ、じゃ、もう、まえに。

うん、うん、で、もし、そういうのが心配なときは、ちょっと最初にティシュを少しおいといて、するっともうなくなってしまわないように、するように、今はしています。

―― もう、じゃ、もう慣れてらっしゃるから、毎月、やっぱり、お宅のほうで採って。

そうですね。

―― 持って行く。

うん、そうですね、ええ。