診断時:77歳
インタビュー時:80歳

1997年に診断を受け、同年TURPを受け、診断後はホルモン療法を受けた

語りの内容

――ホルモン注射で他に副作用はありましたか?

分かりません。あったとは思うのですが。今では言葉にできません。ずっと倦怠感があり、何もする気になれないのです。もし妻のためだと思わなかったら、朝必ず起きる気にもならないでしょうし、まったくの怠け者になっていましたよ。

――そのことが注射の副作用かもしれないと思いますか?

ええ、思いますとも。以前はこんなではなかったのです。常勤じゃなかったけど、教鞭をとっていて、これが私にとって誇りでした。あれは72歳のころで、楽しくやっていました。今やオームの法則を思い出すこともができません。飛べないのと同じ位、教えられないのです。でもこれは恐ろしいことですよ。貴方たちが帰ったら、私は外に出てちょっとした掘り返し作業を終わらせなきゃいけないんだけど、気が進まないんですよ。

――掘り返し?

ただ、耕してアラセイトウを植えるだけなんだけど、何するのも気が向かないんです。昔は大好きだったのだけど、今は楽しめないんです。前は、朝早く起き、寝るまで働き続けたものです。私はとても活動的な生活を送っていました。すごく活動的で、物知りでもあったのです。私は絶対に働くことを止められないと思っていました。

――これすべて注射が原因となっていると思っていますか?

そう思いますが、分かりません。私の苦しみの種は何なのかと、年老いていることか、心理的なものか、癌のせいかと私は先生に聞きました。そしたら彼は「そうです」と言ったのです。

私は: です。

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