診断時:66歳
インタビュー時:68歳

1999年に診断を受け、同年組織内照射療法、短期ホルモン療法

語りの内容

患者情報フォルダを渡されました。その中には、前立腺小線源療法の専門的論評のコピーも含まれていました。これには「前立腺小線源療法は局所的な前立腺ガンにたいしては少なくとも手術もしくは放射線外部照射と同様の効果がある。」と結論されていました。実際の小線源療法では1日入院しなければならないのですが、私の場合は2日入院しました。手術後の回復にさらに1日必要だったんです。
手術中、直腸に超音波端子を挿入するので、前夜に下剤処置をもう一度行わなければなりません。それ以外は、通常の全身麻酔が行われて、後は術後の回復のことを知るだけです。私の場合酸素吸入器を使ったのですが、心地のいいものではありませんでした。手術後、通常の尿流量への回復を促すために、大量の水を飲まされます。病院のパンフレットには、この処置と通常施術直後に現れる後遺症が書かれてありました。私の家庭医への手術報告書には、小線源から出る放射線は2から3週間かけて蓄積していくから、排尿障害、頻尿、尿意ひっ迫、排尿困難、夜間頻尿を伴った尿道炎を引き起こす可能性がある、と書かれてありました。排尿障害は通常10日から14日で治まりますが、排尿困難や尿意ひっ迫、夜間頻尿は3か月から4か月継続する可能性もあります。

――だけどそういった症状は、徐々に治まっていくんですよね。

そうです。前に言ったように放射線が蓄積していくのですが、1年後にはシードは効力を減らし始めます。そんな訳で、シードはそこに残りますが、無害です。周囲の人にも危険はありませんが、手術後1か月経つまでは小さな子供達を抱き上げないほうがいいと言われました。

――先程おっしゃられたかもしれませんが、手術が終わってから少しの間、カテーテルを入れられていましたか?

ええ。手術の一環として数時間の間カテーテルを入れられました。通常次の日には、はずされます。カテーテルを外すときが、一番痛かったです。もちろん一瞬のことですが。

私は: です。

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