投稿者「hanaoka」のアーカイブ

前立腺がんの語り

営業職だったので尿漏れが治らない限り職場復帰は難しいと感じていたが、結果的に術後1か月で職場復帰できた

はい 。えー、手術の1週間ぐらい前からお休みをいただきまして、 ま、病院からもぎりぎりまで働くことはやめてほしいというふうに言われましたので、ま、あの、体の、手術前のコンディションを整えるということで、手術の1週間以上前から会社のほうには、え、お休みをいただきました。で、結果的に手術が終わって、1カ月後には復職いたしましたので、まあ、大体1カ月半ぐらいの、えー、お休みをいただいたということでございます。
 まああの、最初は休んでることに対して非常に心配もしておりましたが、まあ、もう2~3週間たてば、あんまり仕事のことも考えなくなってきまして、えー、どちらかというと前立腺がんの全摘手術をしたために、尿漏れがいつ治るのかな?という心配のほうが大きかったです。
 で、ま、仮に体調が治ったとしても、尿漏れが治らない限りは、なかなかやっぱり会社に行きにくいなというのが正直ありました。で、ま、いろんな方のお話を聞くと、尿パッドも付けて、尿漏れを…あー、しながら仕事をしてるという方もたくさんお話は聞いてたんですけれども、まあ私、営業職ということもあって、それはできないなということで、やはり完全に治らなくとも、まあ、かなり改善しないと出勤はできないな…要は入院中、あとは、えー、退院後、自宅療養のときにも、尿漏れを、ほんとにどうやって改善させたらいいのかということばかりに、えー、神経がいってたように思います。

前立腺がんの語り

病気になって自分の寿命や健康であることのありがたみがよくわかって、毎日を悔いのないように生きたいと思うようになった

そうですね 、その、自分が病気になるかもしれない、今もしくは自分が死ぬかもしれないっていうことは、普段あまり意識せずに生きていたと思います。ま、もちろん私だけではなくて全員がそうだと思います。
今回の病気になって、ま、良かったというとちょっと語弊があるかもしれませんけれども、やはり自分の寿命が何歳までなのか、健康であることのありがたみというところは、ほんとに病気になってよく分かりました。で、ま、もちろん、えー、今の状態でも激しい運動などするとまだ多少尿漏れがあったりとか、完全に元に戻ってるわけではありませんので、常に実感はするんですが、ま、今、私、50なんですけども、定年が、ま、60ということです。
 で、また、がんの再発で、ま、あと10年ぐらいは 生きれるつもりでいるんですけども、ま、むしろ20年は生きれないかもしれない。そういうふうな思いで生きていると、この10年間を悔いのないように生きたい、そういうふうに、え、考え方が、え、変わりました。ま、ほんとに一日一日を充実さして悔いのないように生きたいと思って日々を過ごすというのは、ま、今まではもうほんとに惰性で生きてるという感じだったと思います。今はほんとに、うーん、大げさじゃなく、朝目覚めた瞬間に、あ、今日も生きてると思って朝起きて、えー、ま、今日一日何をしようというようなことで、えー、考えて、えー、一日を生きてますとね、結構充実します、いろんな意味で。
 これは、うーん、ま、病気にならないとなかなかこういう考えには至らないと思いますが、がんなどになられた方は、こういうふうな考え方で生きていけるということなので、

前立腺がんの語り

ぺニクランプという医療機器を使ったら尿漏れが全く起こらなくなったので安心感が高まり、術後1ヶ月で職場に復帰できた

あ、それでもまだ、えー、会社に復帰できるところまではいかなかったので、えー、以前診察していただきました 、え、かかりつけ医、まあ、町の開業医さんのところに相談に行きました。で、そこで、やはり、あの、そういう先生というのは割かし親身に相談に乗ってくださるんですね。えー、「ペニクランプを使ったらどうか」ということで、えー、医療器具なんですけども、ペニクランプというものをご紹介いただきました。「先生、それは何ですか?」と言いましたら、え、まあ、ペニスをぐっとこう、挟むような器具でして、それで挟むと尿漏れは改善できるんじゃないかな、というようなアドバイスをいただきまして、もう早速その日に購入さしていただきました。
 で、それがですね、非常に良くて、それを挟むと尿漏れが全く起こらなかったです、私の場合は。で、まあ、そのときにはそれほどまだ改善してなかったんですけども、え、ペニクランプを挟むことによって尿漏れがコントロールできるということで、非常に安心感が高まりましたので、まあ思い切って、えー、手術から1カ月後には復職することができました。
 ただ、そのペニクランプも、えー、万能ではなくてですね、えー、2~3時間に1回必ず外さないといけないという決まりがあります。えー、締め付けるので、うっ血してしまうらしいので、まあ、それを開放してあげないといけないということと、やはり挟んだ状態で生活しますので、少し違和感があるということもありましたので、まあ、あの、一時的な救済処置ということになるんでしょうけれども、まあ、それでも非常に良かったと思います。

そのペニクランプというのがこちらでございます(※手に取ってみせる)。で、こちらはこのように、(※留め具を外し、二つ折りのクランプを伸ばす)えー、シリコンでできておりまして、えー、これ装着してても全く痛くないんです。まあ、ただ、多少の違和感がもちろん、えー、ございますが、まあ、これを装着することによって、実は尿漏れというのは装着時は私の場合は全くゼロでしたので、えー、これを装着してこの10ccの、えー、尿パッドを装着すれば、ほんとに安心して仕事ができました。

前立腺がんの語り

インターネットで前立腺がんの予防には運動がいいと書いてあったので、ルームランナーを買って毎日1時間スロージョギングをしている

で、あと 、運動につきましては、えー、最近インターネットとか書物で見てまして、あの、運動自身が、えー、がんにいいんじゃないかというような、え、学説も、えー、アメリカ辺りでも出ておりまして、ま、これはほんとにそうじゃないかなと直感的に思ってます。
 で、特に前立腺がんっていうのは、男性ホルモンのテストステロンっていうものが餌になりましてがんが増殖していくんですが、えー、その理論によりますと、運動することによりまして、えー、筋肉などがテストステロンを、え、吸収しますので、前立腺がんが食べるものがなくなってしまうというような、そういう理屈なんですね。
 実際に、えー、運動をされた方とされてない方の、え、がんになられて、なられた後での生存率などを出しますと、もう格段に運動してる方のほうが生存率が伸びてるというようなデータも実際には出ていらっしゃるようです。
 で、私、その方の本も読みまして、えー、前立腺がんに対しては、えー、ちょっと大変なんですけども、1日に1時間、えー、スロージョギングもしくは早歩きをすれば、え、格段に効果があるんじゃないかというようなお話がありましたので、今はそれを実践、えー、毎日しております。

―――じゃ、その、歩いたり、ジョギングはどういうタイミングでなさってるんですか、1日の。

えっとですね、これちょっとお恥ずかしいんですけども、ま、外を歩くとなるとやっぱり朝早いと寒いとか、暑いとかいろいろあると思いましたので、思い切って、えー、トレッドミル、ま、ルームランナーですね。これを購入いたしまして、えー、ま、室内にもそれを置いて、もうあの、雨が降ろうが(笑)、寒かろうが、必ず歩けるような環境というのを思い切って自宅につくりました。