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インタビュー時年齢:30歳(2020年10月)
障害の内容:聴覚障害(中途難聴)
学校と専攻:大学・工学部(2008年度入学) 大学院・情報工学(2012年度入学)

関西地方在住の男性。10歳のときに難病と診断され、目や手に若干の不自由はあったものの、大学までは日常生活に障害を感じることなく過ごしていた。しかし、22、3歳の頃から聴力が低下し始め、ここ3年ほどで聴力低下が進み、対面で話すことが難しくなってきた。大学時代から情報工学を学んでいたが、病気の進行を食い止めるような医学的な研究に情報工学を生かしたいと考えるようになって、大学院に進んで、現在は研究所でヒトや細胞に関する研究を続けている。

語りの内容

いわゆるその実験といったことも、全くしてなくはないんですけども、多くの研究、多くの作業ってか、多くの時間は、基本的にコンピューターの前で、プログラムを書いたりとか、その解析をするといった作業がメインですので、あんまりそんな実験室でどうこうっていったことには問題がないですけど。ま、でも当然、聴力障害というか、聴力の問題になるのは、やっぱり1人でやる作業はそんなに問題にならないので、どちらかというと、やっぱコミュニケーションが問題になってくるので、作業って意味ではあんまり、困ることは多くはないと。

ただ、それこそ実験室とかにいると、あのー、アラーム音が聞こえないっていうのが少し困ったことで、例えばあのー、えっと、冷蔵庫のふたが開いたとしたら、すごい大変なことになるとは思うんですけど、それでも普通はアラームがピピピって鳴るんですけど、ま、聞こえない。で、まあ、冷蔵庫開けっ放しだったら、すごい中身が溶けて大損害が食らうところで済むんですけど、例えば今度はそのCO2濃度が高く、えーと、二酸化炭素濃度が高くなった、で、アラームが鳴った、それが聞こえないのは、ほんとに、死亡事故とかにつながってしまうので、そういったのはちょっと困る点ではあります。はい、困る点ではあるとは思います。

――そのために何かこう、そのアラームだけじゃなくて、ライトで分かるとか、そういうようなこと、必要なんじゃないんでしょうかね、変えることが。その辺はお話し合いとかは、なさってらっしゃいますか。

そのCO2濃度とかってレベルになってくると、結構ほんとに死亡事故につながってしまうので、あのー、ライトでの、ライトっていうか、その部屋中、部屋ごと、ライトが点滅するみたいな対応はあると思うんですけど、冷蔵庫とか開けっ放しぐらいになってくると、ま、当然、ライトは光ってますけど、見てなきゃ見えないので、そこがちょっとやっぱり難しいですね。もう、機器も1個じゃないので、たくさん、例えば冷蔵庫があるとか、たくさんそういったなんか、アラームが鳴るものがあって。で、まあ、見れば分かりますけど、見ないと分からないっていう。音の場合は見てなくても分かるじゃないですか。で、目で見ないといけないと、見ないと分かんないので、そこがちょっと気になりますね。だから結構、だから例えば、1人で実験して、終わったときとかは、そういった何かエラーが出てないかとかって、もう1個1個その実験機器の前をちょっとぐるっと回って、特に何もエラー出てないなってことを確認しないと、ちょっと不安になってしまったりとか、そういうことはあります。

私は: です。

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