投稿者「dipex-j」のアーカイブ

英国人の乳がんの語り

放射線療法を受けた経験について説明している

放射線治療を受ける経過は、実際はとても短いんです。最初はちょっと窮屈な格好で動かないで少し冷たくて居心地の悪い治療台に横になります.私の場合は結構素敵な木製パネルの壁で囲まれた部屋で 温かみのある感じの診療室でした。
寝台にはまっすぐに寝かせられて測定されているのは奇妙ですね。まるで解剖台に載せられたような気分でした.でも中々経験できないことではありますね。
放射線治療器にかかる前に予定照射点にマークを付けられます。計測で照射点が決まった後でX線室屋で確認されます。また計測してからフェルトペンなどで標を書きます。そうやって全身を全身を診断されるのはなんだか興味深いし、ちっとも痛くありません。快適な感じではないけど。
数分間ちょっと窮屈な格好でじっと横になっている間装置が一回転して測定します。最初の治療では、測定するのに十分くらいかかって、それからいろいろ整えて、その後の治療処置は大変素早く終わりました。部屋が暗くなると赤い光線や照らされるマークがよく見えます。
私は快適でないことはなかったけど もし少し落ち込んでいる状態なら 部屋にいる人たちが一斉に外に出て行って光が点滅すると、ひとりぼっちだと感じてしまうと思う。
これが多分、誰か一緒にいてくれたらいいなと私が思った理由ね。でも、こんな状況でみんなが欲することや、取る行動は、それぞれに違うわね。

英国人の乳がんの語り

放射線療法を受けた理由について説明している

 でも放射線治療を受ける時は、この恐ろしい機械みたいなものに入らないといけません。
 私はその中に横たわって、そうですね、ちょっとはだけた状態になるんですが、それで全員が部屋を出て行き、自分だけが残されるんです。体を行ったり来たりするレーザーがあるだけの、真っ暗なところに。
 ええ、ものすごく変な気分になるから本当にぞっとしますよ。だって傍には誰もいないんですよ。横に座って「大丈夫ですよ」って言ってくれるような人もいないんですから。
 いつも違和感がありました。皆はどこにいるんだって。こんな風に思いました。「皆がどうして部屋から出ていくのかは分かってるわ。だけど他のみんなは部屋の外に出て、閉まったドアの向こう側にいないといけないようなことなんだったら、私だけここに居てこのレーザーを体に受けないといけないなんて、どうしたって私にとって『いいこと』だなんて思えないんだけど」って。
 それに、私の身体のあちこちを引っ張ったり押したりで、まるで自分が一切れの肉になったような気分になるんです。治療のためとは分かっているけど、あの人達もひょっとしたらこれを一日中やっていて、イライラしているのかもしれない。でもやっぱり一切れの肉になったような気分になるんです。それに…そうですね、たぶん彼らが何もしゃべらないからかもしれません。化学療法の看護師みたいに、話しかけてきたりしないからでしょう。それが私にはあまりに人間味がないように感じられたんです。あんまりサポートされていないように感じてしまったのは、多分この時だけじゃないかと思いますね。

英国人の乳がんの語り

タモキシフェンからアリミデックス(一般名アナストロゾール)へ変更したことについて説明している

当時“wonder drug(特効薬)”と呼ばれていたタモキシフェンの服用が中止になり、アリミデックスに変わりました。

――タモキシフェンはいつから始めたのですか?

手術の後、すぐからです。

――タモキシフェンで何か副作用があったのですか?

自分の知る限りでは、ありませんでした。でも、薬の作用なのか、背がとても高くなったような感じがすることがあります。身長が2m以上にもなったような感覚で、地面がとても遠くにあるように感じられるんです。そして階段を下りるとき、「んん、何だか長いなあ」と思ったりするんですよ。でもこれは、単に現在服用している薬の組み合わせのせいではないかと思います。

――めまいのような感じですか?

いいえ、そうではなくて、ただ背が高くなった感じがして、それだけなんですよ。本当に不思議な気分ですけれどね。

――アリミデックスに変わったのはいつですか?

以前、放射線療法を受ける必要があると言われました。薬が変わったのはその時だったと思います。

――何か違いに気付きましたか?

いいえ何も。タモキシフェンで副作用がありませんでしたから。

――では、アリミデックスではどうですか?

アリミデックスでも副作用はありません。

英国人の乳がんの語り

アリミデックス(一般名アナストロゾール)の経験を述べている

私は肺動脈塞栓症を患っていたので、腫瘍チームは術後の治療薬としてタモキシフェンはおそらく適応ではないと考え、アリミデックスに決めました。タモキシフェンについては多くを聞いていたし、実際、乳癌患者を延命させることが出来る奇跡の薬と聞いていたので、(それが使われないということに)初めは少しうろたえました。しかし、このアリミデックスも同じように有効だと説明されなっとくしました。
時々一過性のほてりがあってそれはかなり気持ちが悪いものです。それを抑えるのに少しいらいらするするかも知れません。でも時が経つに連れ、一旦それがどういうものであるか分かれば気が楽になり、気にしなくなります。

英国人の乳がんの語り

なぜタモキシフェンとゾラデックス(一般名ゴセレリン)を投与されたかについて述べている

私はすぐに手術を受けることに積極的ではなかったので、主治医は「まず、腫瘍を小さくできるかどうか試してみましょう」とおっしゃいました。私の腫瘍はエストロゲン受容体への感受性が非常に高かったので、タモキシフェンの投与を受けました。また、その翌週には癌専門医の診察を受け、ゾラデックスの投与も始まりました。
医師の説明によると、「薬を投与して、効くかどうか様子を見ます。腫瘍の観察を続けて、薬で腫瘍が小さくなれば経過は良好です。その場合は、腫瘍が十分に小さくなるのを待ちます。もし小さくならず、効果がみられないようなら、化学療法に切り替えましょう」とのことでした。2年間投与を受けましたが、今でも非常に疲れやすいのを感じます。その原因がゾラデックスとタモキシフェンなのかはわかりません。

英国人の乳がんの語り

なぜタモキシフェンを拒否したかを述べている

私はタモキシフェンを服用したことがありません。私が最初に治療を受けた頃は、タモキシフェンはまだ新薬としえ売り出されたばかりでしたから。去年タモキシフェンをすすめられましたけれど、これまでもタモキシフェンを飲まなくても生きのびてきましたし、最初のガンがエストロゲン受容体に感受性があるかどうかについても検査を受けていなかったからです。いずれにしてもこれまで生き伸びてきましたので、タモキシフェンの服用は断りました。

英国人の乳がんの語り

検査でおそらく自分の場合はタモキシフェンの効果は少ないとわかっているが、服用したい

――タモキシフェンの処方を受けたことがないので、タモキシフェンを続けたいということですが、どうしてそのように強く感じるのですか?

今流行っていることなら、やってみなくちゃね(笑い)効くかどうかは五分五分だとしても、やってみるべきだと思うの。たぶん次の週くらいなのかな、どうして私にこの薬を使ってもらえなかったのか理由を尋ねて、この薬を使ってもらえるかを知るつもりよ。効果に疑いがあったとして、まず使って使って見るべきだったと思うわ。それに薬は一種の支えみたいなものだと思うの?自分が効くと思えばたぶん良い効果をもたらすものなのよ。だから心理的な面もあるのね。

――今のところ他に治療法がないからですか?

はい。 

――この話、もうきめちゃったんですか?

えぇ。私、10年間くらいずっと飲み続けていた人を知っているんですけど、その薬を中止されたときはほとんど精神的に参ってしまったそうです。一種の保険みたいなものだったからだと言ってました。だから、そうなの。他に使える薬がそれしかないのだから、答えは「イエス」よ。

英国人の乳がんの語り

ホルモン療法を完了したあとの離脱症状について話している

その結果、私は1月まではタモキシフェンを飲んでいました。担当医はそう思っていないみたいですけど、タモキシフェンをやめて以来、タモキシフェンに対する離脱症状が少し出ていると私は思っています。服用期間が長かった上に、急にピタリと服用を止めてしまったのですから。あんまりひどくはないのですけど、多少ほてりのような症状が続いていて、また離脱症状がおこるのではないかと思っています。

英国人の乳がんの語り

なぜタモキシフェンからゾラデックス(一般名ゴセレリン)に変更したかについて述べている

私は4ヶ月間ほどタモキシフェンによる治療を受けていました。それが合わなかったため、今はゾラデックスの注射を28日ごとにお腹に打っています。行きつけの病院の看護師にしてもらっています。この治療をはじめてから3年間一度も再発していません。

――タモキシフェンでは副作用があったと言いましたね。どんな副作用でしたか?

体重がかなり増えましたね。そしてこれは当時も、今でもそうなのですが、のぼせがあります。私は「熱い汗(hot sweat)」って呼んでいるのですけど、汗がまさにあふれ出てくるのです。今でも多少ありますが、不快には思っていません。
そのうえ胃痙攣も起こしていました。それでタモキシフェンの投与をやめ、ゾラデックスの注射に変えました。
それも同じような薬だと思っています、白いものをお腹(皮下)に注入するんです。それが身体の中で利用しつくされるまでに28日かかるのです。

英国人の乳がんの語り

タモキシフェン服用後の(不正出血など)子宮がらみの副作用について話し、子宮がんのリスクが高まることにも触れている

――副作用のようなものがあったそうですが、それについて教えていただけますか。

ええ、副作用はあります。一番影響を受けたのは子宮でした。私が知るところでは、子宮内壁から絶えず分泌物があり、しばしばひどい出血があります。それで更年期と出血の専門医のところを受診したら産婦人科医に紹介してくれました。この先生は、私がガンの検査する必要があると思ったので、そのような場合を考慮して子宮壁の一部を掻爬し検査してくださいました。タモキシフェンの副作用のひとつ、というか、招かれざる副作用のひとつが子宮癌じゃないかと思っていましたから。でも、これはきれいさっぱり解決しました。癌の可能性はすっかりなくなりました。ガンは無かったのです