投稿者「dipex-j」のアーカイブ

乳がんの語り

抗がん剤の副作用と知らず、はじめは異常だと思わなかったが、点滴中に腕が突っ張るような気がして看護師に言ったら、血管痛ということだった

副作用でいろんな吐き気だとか、倦怠(けんたい)感ですとか、発熱ですとか、いろんな副作用がありますよね。その中の1つで、その当初説明は受けていなかったんですけど、血管が抗がん剤によってダメージを受けてしまって血管が炎症を起こしてしまう、血管痛を起こしてしまうっていう副作用が出てしまったんです。
それが、2クール目に入るときに「何か異常がありますか?」って聞かれて、最初は特に異常だと思わなかったんですけども、副作用だと思ってなかったんですけど、「何かちょっとこの腕が、腕の中が突っ張るような感じがするんです」っていうふうに、私は最初感じて、まあそれが報告すべきものなのかどうかも最初は分からなかったんですけど、「取りあえず何か変わったことがあれば何でもおっしゃってください」って、看護師さんがおっしゃるので、それをお伝えしたら、「ああ、血管痛が起きてしまったのかしら」っていうふうに、看護師さんがおっしゃって。
で、そのとき初めて抗がん剤による副作用で血管の炎症、血管痛ですね、というものがあるっていうことを知ったんですね。その血管痛を起こしている薬は、FEC(*)療法の3種類の薬の中のファルモルビシンっていうものらしいんですけれども。それによる血管痛の副作用が出てしまうっていうことが分かって。で、2クール目はちょっと場所を変えて点滴を打って、それで様子を見ようっていうことだったんですが、結果的には血管痛がどんどんひどくなってしまって、それで、ちょっともう3クール目の点滴を打ったときには、とても耐えられない状態っていいましょうか、全くこの腕を伸ばしたりすることができなくなるぐらいの痛みが出てしまったので、これ以上やるとますますひどくなる、血管がダメージを受けてしまうということで、「FEC療法は4クールで終わりにして、薬を換えましょう」ということでタキソール療法を4クールやって計8クールというふうな化学療法、抗がん剤の治療をすることになったんですね。

*FECとは抗がん剤の多剤併用療法で、5-FUの一般名フルオロウラシル(F)とファルモルビシンの一般名塩酸エピルビシン(E)とエンドキサンの一般名シクロホスファミド(C)の頭文字をとった略称です。

乳がんの語り

リンパ節郭清をしたところは熱感があり、そちらの脇の下で測った場合とそうでない場合で体温に1度くらいの差がある

あと、温度が違うんですね。まだ、熱感があるんです。もう7ヶ月もたっているんですけど。で、私、毎朝、体温を測る、測っているんですけども、左で測った、傷も何もない、左で測った体温と右で測る体温とでは全然違うんですね、温度が。で、今は、やっと温度差が0.3度ぐらいになりましたけど、手術後は1度ぐらいの差があって、またこっちが35.8だったとしたら、こっちは36.5とか、それぐらいの熱感の差があって、その熱感の差がやっと、大分こう近くなってきて、それでもまだ差があるんですね。なので、外からは、傷からは見えないんですけど、内部をえぐる、リンパ節をこう取り去るっていうのは、ちょっとやっぱり時間がかかるものだなあというふうに。

乳がんの語り

乳房は残せたが、スポーツが一番の趣味なので、リンパ節を取って運動機能に障害が出たことがとてもつらかった

実は、私は乳房のほうは温存でも全摘でも正直言って、どちらでも良かったんです。あまり、あの、このおっぱいを全部切るとか、残すっていうことに関しては、執着はなくって、なくなってもいいと。それで、危険が、リスクが少なくなるのであれば、どういう選択であっても構わないというふうに思っていました。ただ、リンパ節は、あの、どうにか転移をしていないでほしいと、リンパ節は取りたくないというふうに強く思っていたんですね。
で、それは、あの、いろんな、まあ本を読んだり、あと、インターネット上の情報を見たときに、このリンパ節を取ると、どうしても、運動機能に障害が出る場合があると。もちろんリハビリをすれば、まあもとに戻る、戻れる、戻ることもできるっていうこともありましたけれども。元に戻るまでに、まあ相当な時間がかかる場合が多いっていうことが、いろんな情報として書かれていましたので、実はそれが一番嫌だったんですね。それは本当に残念な結果になってしまったんですけれども、そのリンパ節を取ってしまうと、もちろん乳房を取ってしまっても、運動機能に障害が残っている方はいらっしゃるかとも思いますし。
あの、まあ温存でも、まだ、今でも手術をして7ヶ月たちましたけれども、まだ手術前の状態には戻っていないので、今、リハビリとかもしている最中ですけども、やはり運動、まあ自分の、私の場合は、あの、スポーツをするっていうのが自分の趣味の、一番大きな趣味の1つでもあるので、この運動機能に障害が残るっていうことは、本当に、きついものがありました。なので、本当に人によってだと思うんですね。女性だから、乳房を取るっていうことが、一番、あの、嫌なことで、それ以外のことはそうでもないっていうふうに捉えられるのもすごく心外で、あの、人によっては、別に私は、あの、乳房がなくなってもいい、その代わり、リスクがなくなるのであれば、乳房はあんまり執着しないっていう人もいるっていうことも知ってもらいたいなというふうには思います。

乳がんの語り

術後7ヶ月経って傷そのものの痛みはないが、乳房自体には触ると痛い場所が残っている

――あのう、手術をされた、その、乳房のほうの、おっぱいのほうの傷っていうのはその後、痛みとか何か違和感とかそういったものはあるんでしょうか。先ほど、腕の話を大分されてましたが。

ええ、はい。9ヶ月、あの、手術を終えて、7ヶ月たった今は、傷そのものに関しても、強い痛みっていうのは、もう傷にはありません。ただ、乳房には、まだ触ると痛い場所が残っています。多分、これは、7ヶ月も経って痛みがあるっていうのは、最初、私おかしいんじゃないかと思ったんですけれども、逆に温存したがために残ってしまう痛みっていうのがあるそうで、全摘してしまうと、本当に全摘してしまって、まあ縫って終わりという、まあ単純に言えばね、あれですよね。
ただ、温存の場合は、おっぱいの一部をくりぬいて、で、あっちこっちちょっとこう肉を寄せ集めて縫合するわけですから、この胸の中が、まあ火山のマグマのような状態なわけですよね、手術した直後っていうのは、脂肪がこう寄せ集められて、で、穴を埋めると。だから、これがきちんと一つの、まあそれぞれの脂肪がきちんとこう形になって、こうくっつくっていうんですか、そういうふうになるまでには、全摘よりも時間がかかる場合があるということなので、やはり痛みが残ってしまって、それが完全になくなるまでには、全摘よりも下手したら長くかかってしまうことはあるそうで、それで、ちょっとまだ一部、まだ痛い場所が残っています。

――それは生活に差し障るほどの痛みではないですか。

やっと生活に差し障りがなくなりました。けど、かなり長い間、痛みは残っていましたので、それがかえって不安の一つでもあったんですね。まだ、痛みがあるけど大丈夫なんだろうかと、そういうのがかなりずっとありました。

乳がんの語り

インターネットなどから情報を得て、提示された治療で間違いないと確信が得られたので、セカンド・オピニオンは選ばなかった

検査をしていって、それから検査結果が出て、「で、こういう手術をしますよ」「全摘ではなくって温存手術をします」、「温存プラスこういう化学療法をしていきます」っていう治療方針が出て。で、それで、本当にその方針が間違いないものかどうかっていうのも、ドクターの話を鵜呑みにするのではなくて、そういうインターネット上の情報を調べたり、それから本を調べたりして、まず、間違いがないっていうことの確信が得られたので、セカンド・オピニオンっていうのは選ぶことはありませんでしたけれども、でも、まあ場合によっては、セカンド・オピニオンもあり得るっていうつもりで検査結果は聞きました。

乳がんの語り

抗がん剤のように短期間なら副作用も我慢できるが、日常生活に影響のある副作用が長期に続くようであれば、ホルモン療法をどうするか考えると思う

「ホルモン療法をやりましょう」っていうふうに、ドクターからは言われているんですけれども。私の場合は、そのホルモン療法が効く検査結果が出ているんですね。でも、じゃあ、そのホルモン療法をこれから5年間ですか、継続的に、受けることによる、また、副作用も、またいろんな症状もあるというふうに聞いているものですから、それが本当に自分にとって、こう日常生活がつつがなくできるものなのかどうか。で、もし万が一日常生活がそのホルモン療法を受けることで日常生活が送れなくなったり、非常に大きな障害が残るような療法になってしまうのであれば、そうじゃない選択もするかもしれないというふうに、今、思っていて。これもやってみないと分からないんですけれども、情報によれば、うーん、更年期障害に近いような症状が継続的に出てしまうっていうことも、まあ一つの可能性としてあるというふうに聞いてますし。人によっては、それが本当にひどく、ひどい症状が出て、楽しい生活が送れないっていうふうになる人もいるとも、聞いているんですね。
で、その長期にわたって、そういう生活をするということは、本当に自分の人生においていいのかどうか、ホルモン療法を受けることが、で、絶対にがんにならない、再発しない、転移しないっていうふうに言えるのであれば、もうそれはうーん、甘んじて受けるかもしれませんが、そうは言えないわけですよね。そうは言えないのに、そういう治療を受け入れて、自分の生活が、レベルが著しく落ちてしまう。もう全然楽しいこともできない。で、自分の一番楽しみにしているスポーツなんかとんでもない、という生活を継続的に送る意味があるのかどうかっていうのを強く思っているので、もし、そういう状態になってしまった場合には、そうならない、あの、いろんな療法がありますね。食事に関しての食事を中心にいろいろ変える療法ですとか、まあ漢方系の療法ですとか、そういうものを選択する可能性は十分あるなあというふうに思っています。

乳がんの語り

検査結果が出るまでに時間がかかり、待っている間は非常に不安が強かった

どの病院でも、今、同じ状態だと思うんですけれども、私が通っている病院でもすごく乳がんの患者さんが増えていて、最初に初診で行ってから検査を受けて、最終的な検査結果が出るまでの時間っていうのが、すごく長くかかるようになっているようなんですね。長くかかれば、かかるほど、すごく不安になります。で、右胸だけだと思ってかかったら、いろいろ検査をしてみたら、左胸にもあるかもしれないっていうようなことが途中で分かったりとかいうこともありましたので。それから、その程度ですね、どれぐらいのステージに自分があるのかっていうことも、逆に私は8年前に子宮頸がんにかかっているだけに、そのがんにはステージがあるということを既に知識として知ってしまっていたので、0(ゼロ)期でわかればいいけれども、Ⅱ期だったらどうしよう、Ⅲ期だったらどうしようっていう、逆に知識があったがために、自分がどのレベルなのかっていうのをすごく不安に感じました。
これが初診を受けてすぐに、1週間、2週間で最終的な結果が出れば、その分不安に感じる時間は短かったわけですけど、残念ながらいろいろ混んでいる状況があったものですから、1ヶ月、最初にかかってから、ひと月半ぐらいかかったように記憶しているんですけれども、その間は自分がどういう状態にあるのかっていうので、悶々としてしまって非常に不安な状態が続きました。

乳がんの語り

生検で痛みはないですと言われたが、痛くて麻酔を追加してもらったり、終わった後痛み止めを飲んだりした

痛みに関しては個人差があるということらしいんですけれども、インターネットで調べたり、あと事前に説明を受けていたのと、実際に受けて自分が感じる痛みと差がある人がやはり結構いるそうなんですね。で、私の場合もちょっとそうで、右胸で受けた針生検というのは、医師が直接胸に、針を、針っていうか、まあ注射器みたいな、大きな注射器で刺して、で、組織を取り出すという検査なんですけれども、こちらのほうは、私は、まあ麻酔の注射もしてもらうので、「痛みはないです」というふうに言われて、で、検査を受けたんですが、これは、私はかなり痛みました。
で、最初1本麻酔を打っていただいて、で、針を刺したんですけれども、ちょっと相当きつい痛みだったので、麻酔を追加していただいて、結局計4回麻酔を打っていただいて、「もうこれ以上打てません」っていうところまで麻酔を打っていただいたんですけれども、それでもやはり痛みまして。で、痛み止めも、検査が終わった後、すぐに追加で痛み止めを飲まないとちょっときつい、厳しい状態でした。ただ、痛み自体はその日我慢をすれば、もう夜には引いていたので、まあ夜寝るときまでは引きずらないで、済みました。

乳がんの語り

右乳房のしこりは針生検、画像上で見つかった左乳房の石灰化は小さいのでマンモトーム生検が行われた

右の胸にはもう最初から、触ってわかるしこりを感じたので、超音波(エコー)を受けて。で、右の胸には、しこりがあるっていうことはすぐに分かりました。で、まあ、ただ、このしこりが本当にどういうものかっていうのをきちんと見極めるために、針を刺して、細胞を採るという検査を、その後受けたのと。あとは、左胸のほうにも石灰化が診られたので、その石灰化の状態がどういうものかというのを検査するために、こちらもやはり針を刺して細胞を採るというものを受けました。
最初の右胸のほうは、割ともう初期の早い段階で針生検を受けて、それで細胞を採って検査をしていただいて、左のほうはマンモトーム、その石灰化がすごくちっちゃいので、マンモトーム(生検)でないと検査ができないということで、マンモトーム(生検)を受けました。

乳がんの語り

自分で異常を感じたらすぐに受診した方がよいと思う

自分の異変に気が付いたときのことで、特に今後の患者さんのためにっていうことを考えたときには、やはり少しでも異常だなって思ったら、診ていただく、検査に行くっていうことが、やはりとても大切だなっていうふうに思いました。私も気が付いたのが、最初に気が付いたのが5月で。で、もし、その友達が乳がんにかかっていなかったら、もしかしたら、もっと放置していたかもしれないですよね。で、まあ相談する人がいたので相談ができて、すぐ検査に行けたので、まあ全身に転移する前に分かったわけで、むしろこれをもっと放置していれば、もっともっと発見は遅れて、遅れたはずですので、やっぱり何か異常があったら検査に行くっていうのが大事だなっていうふうに思いました。