投稿者「dipex-j」のアーカイブ

大腸がん検診の語り

仕事を辞めて出産してから健診はずっとやってこなかった。夫の職場の主婦検診を40歳過ぎて、ここ3~4年で受け始めた(音声のみ)

大腸がん検診というふうに、特に意識はしてはなかったんですけれども。えーと、主人が会社で毎年、人間ドックを受けるようにっていうことで言われていて、彼は毎年きちんと受けていたんですけれども。わたしは、もう自分が仕事を辞めて出産をしてから、その検診というものを、ま、人間ドックも含めて、もうほとんど、ほとんどっていうか、全然やったことがなくって。で、…あのー、そろそろ年齢も年齢だし、会社のほうの補助も出るからっていうことで、あのー、予約してっていうので。それでも、ほんとにもう面倒くさいっていうのが多くて。ま、忙しいっていうのもあるんですけれども、逃げていたんですけれども、やっぱり、40過ぎて、そろそろやっぱりきちんと受けたほうがいいかなっていうことで、受け始めたのが、ほんとに3~4年ぐらい前からなんですね。

大腸がん検診の語り

子育て期間15~6年は健診を受けられず、一番下の子どもが中学に入って職場復帰してから健診を受け始めた。その間出血があったが痔だと思って気にしなかった(テキストのみ)

―― 今のお話ですと、結婚されて、お子さんが4人、こう、お生まれになって、そのころは保険は、多分、そういう方は国民健康保険かもしくは、えー、配偶者の会社の社保。

配偶者の会社(社保)でした。

―― あ、そうですか。

はい。

―― と、社会保険ですね。

はい。

―― 主婦検診っていう名前ですかね。何かそういったものがくると思うんですけど、それはご覧にはなっていたんですか。

はい。

―― でも、まあ、受けよう。

行かれなかったですね。

―― ああ、行かれなかったね。それを誰か、こう、「行ったら」というふうに勧める人も…どうでしょうね。

周りにはいましたけど、無理だったので、子どもをとにかく何人も預けるのは、ちょっと、うん、周りもみんな家族も働いていましたし。

―― なるほどね、で、えーと、また、その職場に戻られたというのは、えーと、お子さん、ま、一番下のお子さんがおいくつぐらいのときに戻られたんですか。

えーと、そうですね、えー、一番下の子が中学生、…中学生ぐらいのときです。中学に入ってから戻りました。

―― ああー、ということは、何年ぐらい受けてないときってあったんでしょうね。

……15年ぐらいですかね。15、16年。

―― 15、16年は確実に受けてないですね。

はい。

―― はい……はあー、で、その間に、えーと、例えば、その…出血するとかそういったことはどうでしたか、ありました?

あのー、痔があったので、で、ちょっと便秘ぎみだったので、出血するようなことはあったんですけど、ま、希望的観測で多分痔だからだろうというふうに思って、すこぶる元気だったので、何か、……その自分のことをする暇がなかったんですね。……。だから、健診で、あのー、子どもも預けられますよっていうのがあると、あの、本当に助かったかなと思うんですけど。

大腸がん検診の語り

男性の医師に診察されるのは恥ずかしかったので、女医がいる肛門科をネットで探して受診した

―― で、ご自身はそれは痔だと思ったんですか? 下血をしたとき。

ううん。そのときはもう、あ、おか…何かあるんだろうなって。うん。何かお腹あるんだろうなって思いました。

―― で、すぐに行かれたっておっしゃってましたけど。

はい。

―― じゃあ、すぐにネットで調べて。

ネットで調べて、女医さんのところを調べて。

―― それはほかに、誰が行ってらっしゃるとか。

全くないです。

―― じゃあ、もう、自分で、もうとにかく……

女医さんだけ(笑)。

―― 行ってみてどうでした? やっぱりちょっと珍しい、あの、そういう方きっと多いと思うんですね。やっぱり、普通の痔の専門病院に行きにくくて、女医さんがいいっていう方。いらっしゃると思うんですけど、行ってみて、やっぱり女医さんでよかったと思いました?

ええ、とてもいい先生だったので。はい。

―― ほかに女性の患者さんとかも。

ええ。たくさんいらっしゃいましたね。うん。

大腸がん検診の語り

生理の時には不安だが、また1年持ち超すのも嫌なので、そのことを言って提出している(音声のみ)

―― そうすると、まあ、女性の場合だったら生理がもしあったとしたらば、それに合わせてやって、で、そこで、ほかの健診も受ければいいんですかね。

うーん、うまくいけばいいんですけど、あのー、申し込むと、じゃ、あなたはこの日に来てくださいねっていうのも含めて、そのお知らせキットが来るんですね。なので、重なっちゃったら、まあ、ちょっと、今回は、止めておきますとか、一応採ってきましたけど、こういう状態でしたっていうのは、自己申告で言うようにしています、はい。

―― なるほど、

まあ、でも、「陽性出ちゃうと思いますよ」って言われて「ああ、そうですね」っていう会話もしましたけれども。

―― じゃ、ご自身の場合には例え、その生理のとき、ひっかかっていたかもしれないときには、それでも、出していたということですかね。

まっただ中は、さすがに、あのー、遠慮しますけれども、まあ、終わりかけぐらいだったら大丈夫かなと思って出したことはありました。

―― で、そのとき、まあ、こん、こんな感じで、こう、まあ、生理の最期の日ということもおっしゃった。

ええ、たいてい、陽性じゃなかった、陰性だったこともあったので、はい。

―― そうすればいいんですね。

ああー、はい。

―― きっと、ね、それはね、女性の方だと、どの辺まで、こう、生理とか。

そうなんですよ、はい。

―― かぶっていいのだろうか、完全に、こう、出血がないっていうのって、ちょっと待たなくちゃいけないかなって。

はい、そうですね。で、基本、年に1回の健診なので、次はまた1年後で、何か1年間、このもやもやを持ちこすのも嫌だなあと思って。じゃ、とっちゃえとかそういう勢いがありました。ただ、ま、こういうことは、窓口にいるのは大概女性だからですけど、まあ、周りには男の方もいるので言いにくい人もいるんだろうなあとは思います。わたしは、何か気にせずにどんどん言っちゃってあれなんで、はい、なんですけど。

―― ああ、なるほど、じゃ、まあ、あのー、やるときには送ってくるけれども、出すときには、その決められた健診の日に。

はい、健診の日に提出ですね。

大腸がん検診の語り

生理になると嫌だなという思いはあったが、あまりがん検診と重く受け止めてはいなかった(音声のみ)

人間ドックに行く前に、便を2回採ってっていう検査をしていて、それが大腸がん検診っていうことだったんですよね。あの、全然意識はなく、どっちかっていうと、その便を採るときとか、ま、尿検査も含めてですけど、例えば、生理とかなってしまうと、その、…何、何のためにその検査をしているのかっていうのあんまり考えたことはなかったんですけど。あの、血が入ると潜血反応とかで出てしまいますよね。それが、…嫌だなっていうぐらいで、…はい、なので、なるべく、その、ま、生理に当たらないように、で、例え、少しプラスが出ても、「あ、そのとき生理でした」っとかって言うと、ま、大体、「あ、そう、それじゃ平気ですね」ぐらいの感じだったので、そんなに、そのがんの検診とかいう意識で、重い感じで受け止めたことは、もうほんとになかったです…ね。はい。

大腸がん検診の語り

お腹に違和感を感じていた時期に、母が内視鏡検査で切除した組織が初期の大腸がんだったとわかり、自分にも大腸がんの可能性がないわけではないと思った(音声のみ)

―― じゃ、その便が、出きっていない、あのー、やっぱり中の中がすっきりしないっていうときに、何か、まあ、がんじゃないかもしれないけど、ポリープかなとか。

はい、何かあるのかなっていう想像はしました。あ、えーと、ですね、また思い出した。実の母が、去年、もうおととしですね、おととしの末に、えーと、大腸の内視鏡を受けて、そこで初期のがんが見つかって取っているんですよ、はい。ほんとにごくごく初期で、ま、多分、母、母から直接聞いたわけじゃないんですけど、ま、えーと、陰性が出たから、あ、陽性が出たから、精密検査しましょうって言ってした市の総合病院か何かで、で、見て見たら…あったので取って、細胞検査をしたら悪性でしたみたいな、はい。でも、もう、きれいに取っちゃったから心配いりませんよって…いうことだったんですけどね。

―― ああ、なるほど、と、まあ、そこで、えーと、どういうふうに感じられました、それを聞いて。

うーん、それを聞いて、やっぱりおなかに違和感があったりなかったりする時期とかぶったので、じゃ、まあ、遺伝的にわたしに可能性がないわけじゃないなというのは感じましたね。

大腸がん検診の語り

自分の場合はきょうだいや近所の人がたまたま婦人科系のがんになったので受けたが、人によっては体全体について心配をしている人もいる。(音声のみ)

姉が婦人科系の……あの、病をしたので、……そうですね。そこに関しては、積極的に受けようかなとやっと思い始めた。それもやっとです(笑)はい。お友達とか、知り合いの中には、もうほんとに、やっぱり、その…病気に対するその心配がとっても…ま、関心があると言ったほうがいいのかもしれないんですけれども。必ず、毎年、全部がん検診は受けているっていう。もう、わたしなんかより若い方でもいるので、やっぱり、意識の問題なのかなっていう気はするんですけれども、はい。

―― そういうこう必ず毎年受けていらっしゃるっていう方は。

はい。

―― 何でだと思いますか、やっぱり。

えーと、お話しうかがっていると、やっぱり、すごく、こう、心配っていうのはおっしゃいますね、何か。乳がんにしても、子宮とかそういったもの、ほかのことに関しても。その病気に対する心配が何かとてもある……感じはします。あとは、ほんとに関心がある…あの、自分の体に対しての、例えば、ある方は、あのー、自分の親を早く亡くされているので自分も子どもがいるので、自分の体をほんとにしっかりと、守っていくというか大事にしていくっていう意識のもとでされている方もおられれば、ほんとにこう自分が心配でっていう方も、ま、どっちも同じことだと思うんですけれども。はい……。

大腸がん検診の語り

乳がんは企業がキャンペーンをやっていて病院以外でも目にする機会が多いが、大腸がんや胃がんはパッとわかるような説明資料を見たことはない

乳がんに関しては、こうやって検査を受けるっていう、その何て言うんでしょう、分かりやすくパンフレットが配られていたり。あのー、うん、検診の流れみたいなものが、こう絵を見て、こう文章を読まなくても大体何か把握できるっていうのがあるんですけど。大腸がんに関して、自分で自らその資料をとったことがないのからかもしれないんですけども、全く無知でした。

―― 乳がんは、あの、ほかの方もよくご存知なんですけど、どこから知ったんでしょう?

多分、ピンクリボンだとか、ああいう…キャン、キャンペーンというか、やっぱり力を入れておられる企業がたくさんあるからでしょうね。やっぱり、目にする機会も多いんだと思います。

―― どういうところでって言われたら。

え、あ、企業さんですか。

―― はい、企業というか、ま、普通のね、生活の中で、ピンクリボンは、病院で見られます。それとも、そうじゃないところでも……。

そうですね、ソロプチの会だとか、ソロプチミストっていう、あのー、女性の、何ていうんでしょう、いわゆる何かJCのような、こう、あの、団体であったり。あのー、最近、あのー、ピンクリボンのイベントをするようになったんですね。うん…なので…それで目にしたり。あとは、ま、女性の下着メーカー、ワコールさんとかも、何か、こう、熱心にされているので、うーん。何でしょうね、あの、パンフ、パンフレットっていうか、自然に、こう、目に触れる機会が多いですね。

―― じゃ、病院じゃなくて、えー、普通の生活の中で、乳がんの場合は、情報が入ってくるっていうことでしょうかね。

うん、うん、そうですね。

―― えーと、大腸がんのほうは、えー、どちらかというと、もうそういったかたちでは、もうほとんど情報が入ってこない。

うーん、そうですね。

―― はい、えーと、胃がんについては何かご存知のことありますか?

いや、もう、まったく無知ですね。

大腸がん検診の語り

子宮頸がんになった友達もいるので、乳がんと子宮がんの話はわりとよく聞く。自分が罹るという意識はないが、気にはなっている

―― 今、よく、何かこう、身近に感じるがんとしては、じゃ、乳がんと。

子宮がん。

―― あ、子宮がん。

あのー、友人でも罹っている率が、やっぱり頸がんがとっても、多く話を聞くので、うーん……。

―― 頸がんのほうは、えー、検診、ま、今受ける…ような体制になっていますかね、こちらの市は。

いや、なっていないですね。なっていないです。あ、そのクーポンは、あ、対象年齢が、多分あります、自治体で。きっとわたしがまだ回ってきていないだけで、うん、確かあると思います。はい、あ、あります、あります、すみません。去年、おととしかなんかあった。ちょうど妊娠時期で、したばっかりだったので、しなかったんです。ていうことは、37歳かな、のときに、あります、確か、はい。

―― そうですか。とまあ、あれですかね、結構、若いときから、子宮がんと乳がんは意識していますか。

心のどこかでみたいな感じですね。何か、こう自分が罹るっていう意識が、その、……誰も皆さんそうだと思うんですけども。ないので、最近はね、あの、予防医学で、あのー、女優さんが、こう、乳房を切ったとかそういうのがニュースになっているので、また、何か、こう、あの、……何でしょう……気になるキーワードにはなっているんでしょうけど。

大腸がん検診の語り

大腸がんについては友達からあまり聞かない。乳がんや子宮がんは命にかかわる病気だが、大腸がんは自覚症状が出てから病院に行っても間に合うような気がする(音声のみ)

―― ご近所の方で、その同年代とかの方でも、あんまり女性の方で大腸がん検診の話って出ませんか。

そう、…しませんね。

―― 乳がんの。

乳がんの話ばっかりですね。みんなやっぱり、マンモグラフィーのことと。…子宮がんもまあちょっと話しますけどね。何かそういう人ばっかりの友達になるのかしら、そんなことはないと思うけど。……不思議ですね。胃がんは、あの、バリウムの話とか、胃カメラの話は、ね、日常会話でもよく出てきますけどね。……まあでも、わたしが聞いていても、何ていうのかな、あんまり自分が関心がないから、聞きのがしているっていう、ことも考えられますよね。

―― じゃ、ま、基本的には、もうそっちの関係の病気は、おそらくない。

うーん。

―― ないかな。

あと、事実とは、間違っているかもしれませんけど、大腸がんとかって何かポリープで、…わりとこう、肛門から近いとこだと、その内視鏡でやってピュッて取れば、わりとそれで大丈夫みたいな、…ことを聞いたことがあるような気がして。で、胃がんの場合も、その旦那の母親がやったんですけど。で、胃の3分の1だか半分ぐらい取っちゃったんだけど、ま、わりとそのあとも、…あの、ま、途中は大変だったにしても、普通に食事できるように回複しているので、何かその、乳がんとか子宮がんだと、命にかかわるっていう、あのー、恐怖、恐怖っていうかね、怖いものだぞっていうのがあるけど、何か、大腸がんとか胃がんは、ま、でも、亡くなっている方もいらっしゃるんでしょうから、あの、わたしのイメージですけども。…何か自覚症状が出てから行っても、何か間に合うのかなっていう、事前にその、検査を受けることの、それこそメリットが…そんなにあるのかしらっていう……気がしますね。