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大腸がん検診の語り

障害などで病院に行けない人の検診や検査のために医療者が来ても良いと思う(テキストのみ)

そうですね。やっぱ、あの、その、実際に病院に行かない人、人のためにね、やっぱ、病院のほうから来てもらって、とか、そういうのも多分大事だと思いますね。……やっぱ、身体がやっぱ重度であれば、あればあるほど、やっぱ、寝たきり状態の障害者の人もいると思うので、そういう人がちょっと病院に行くのは結構大変だと思うので。

―― も、だと、やっぱり全く動けなくなるような状態。

そうですね。筋ジス、筋ジスでもいろんな型があって、一番重い型の場合は、あの、まあ、早く歩けなくなったりとか、あとは長生きができないっていうか、そういったのは聞いてますけど、まあ、そういう人たちでも、ほかの病気になると、なる場合もあるので、やっぱ…そういう人たちのケアをね、どうするかっていうことは考えてほしいですよね。それは、医学が進歩するとかそういう問題じゃなくて。医学が進歩して、その検査がしやすくなるとか。

大腸がん検診の語り

自治体健診の場合、すべての検査が一度にできる医療機関は総合病院のみ。人気のあるところはいっぱいになって断られることもある(音声のみ)

―― いつも決まったところに行かれています?

はい、そうですね、わりと。

―― ああ、どこでもいいっていう感じではない。

ではないですね。

―― はあ、どうしてですか。

特定健診の場合は、えーと、目の検診がメニューには入っているんですけど、例えば、近所の、ま、子どもなんかのかかりつけのお医者さんだと、内科とかですので、眼科はやってくれないんですよ。だから、眼科のある病院っていうことで、総合病院を選びます。…そうすると、そこの近くにあるところだったり、ちょっと離れているけど、わりと総合病院なんですね。だから、そこに行くと目の検査をやってもらえるんですよ。で、うちの親なんかは、ま、今は後期高齢者ですけども、似たような多分メニューのを…近所の…わりと小さい町医者さんでやるから、眼科の検査ができないんですよね。ていうのを知っていたので、知ってたっていうのは、だから、メニューに目が、あ、目があるのに、最初、わたしも、かかりつけに行って、「これはやってもらえないんですか」って言ったら、「うちは眼科はないので」って言われたので。あ、それじゃっていうんで総合病院を選んでいます。で、乳がん検診の場合は、あの、やっぱりマンモグラフィーは、あの、とっても、えー、結構、抵抗があるっていうかね、あの、痛いとかいろいろ聞いてましたので、それこそ、耳年増で、あのー、なるべくやっぱり女性のスタッフのいるところにしようと思って。幸い、わりと近所に、女性、スタッフが女性だけの女性専門クリニックが、あの、小ちゃいんですけどあるので、結構お友達とかも、そこを選んで、…やっているので、そこを選びますね。子宮がんは、大きい病院ですね。はい。あ、でも、両方、それはそのときそのときで、予約がとれなかったりすることもあるので、結局、定員に、各病院で、検査できる人数が決まっているらしくて、あの、「もういっぱいです」って言われちゃうこともありますので。うん。

―― やっぱり、こう、人気のあるところっていうのは、集中する。

するみたいですね。ま、そういうことは、あんまり、気になさらない方もいるんでしょうけども。

大腸がん検診の語り

退職後は市町村から半年に一度検診の案内が来ていた。自分で期限までに申し込んで受けることになっているが、人数制限があるようだ

―― お仕事されてるときは、あの、会社の健診を受けつつ定期的にまあご自身で人間ドックを。で、会社を退職された後は、市町村のほうに。

市町村のほうですね。

―― それは、先ほどあの、市報で案内があって。

そうです。

―― それでまあ、必要と考えれば。

自分で申し込むということですね。

―― やっぱり、周りの方も結構あの、同年代の方々というのは、結構、市の検診なんかは積極的に利用されているような感じですか。

どうですかね。あんまり、そういうことは、検診を受けたかどうかというのは、あまり話したことはないんですけれど。

―― そうですか。なんかでも、私も家に、そういう市からの案内とか来ますけれども、あんまり、ちゃんと見ないで捨てたりしちゃうんですけど、やっぱりでも、結構注意深く見ていないと。

あ、見てるとね、申し込み期限、何日までにはがきで申し込んでくださいというのは書いてありますから、やっぱり市報のお知らせ、ちっちゃい記事ですけどね、気を付けて見ると、年に2回ぐらいは、だいたいどの市町村も申し込みあるんじゃないですかね、はい。

―― 先ほど、人数に制限があるみたいなことをおっしゃっていましたけど。

いえ。何日までにというのがありますね。

―― あ、じゃあ、その期限までに申し込めば、基本的には。

たぶん大丈夫だと思うんですけども、あれは、やっぱり金の関係があるので、やはり、受診するのに人数制限があるんじゃないかと思いますけれど。年間の。

大腸がん検診の語り

検診は、権利とか義務ではなく、健康をもらうためのチャンスだと考えて受けたほうが良いと思う

―― 健診を受けたがらない人でも、でも、やっぱり受けたほうがいいんでしょうかね。それとも、受けないのもありなんですかね。

いやあ、僕は、受けたほうがいいと思うんですよ。なぜかいうと、皆さん、あのー、権利とか義務とか言うけども、受けられるそういうチャンスっていうか、逆に自分に上手く取り込んだほうがいいやと。うん……。

―― ま、先ほどもチャンスってね、言葉使われていたと思うんですけど、ま、一つのチャンスをもらっているっていうことですかね。

そうですよ。……宝くじでも買わなきゃチャンスないんやから。……健康をもらうためのチャンスですからね。

大腸がん検診の語り

地域検診ではがん検診も含めてトータルに検査していた。メタボに関するチェックは厳しいが、便潜血検査の結果についてアドバイスは全然なかった

まあ、今から6年前に退職したんですけども、そのあとに、えー、町の健診を引き続き受けて、それで、メタボみたいな状態なんで、そのチェックは受けて、その段階で健診の結果、やっぱり潜血が800数値的に800以上ということで、プラス三つついていたんですけども、それ全然、わたしは、何を意味しているか分からなかったんです、はっきり言って。ですから、あそこは、痛くもかゆくもないし、体調も悪くないんで、全然無視していたんですね。

―― ね、でも、一応、全部がん検診も一緒にメタボと、えー、お住まいの地域ではやってらっしゃる。

はい、トータル全体ですからね。胃がん、大腸がん、それから、細かい検査、ま、一通り、全部毎年やっていますので、それでチェックされているんだけども、大腸がんの、潜血に関するアドバイスは、全然なかった。わたし自身も全然そこは、…む、むし、あのー、無視していましたけども(笑)。
毎月、あのー、指導してくれて、電話がかかってきたり、今どうしていますとか、食事とか運動どうですかとか、あのー、メタボに関するチェックはかなり厳しいですね、あのー、運動を直接その場で、えー、保健センターで運動したり、食べ物のカロリーのこととか、いろんな指導をしてくれて、すごく、あのー、細かく教えてくれるんですけども、大腸がんなん、あるいはがんというものは全然ノータッチだったですね。

大腸がん検診の語り

切り捨てられる人はそのままになっている。がん検診を実施しているということがアリバイ的になっているのではないか (テキストのみ)

検診弱者っていうのって、結構いるんですよね。

―― ええ。それは、け、検診弱者って、例えばどういう方だったりするんですか。

だから、ま、一番世間的に注目されてるのが、要するに山間部なんかに住んでて、検診どころか、医者に行くのも大変だっていう人がいますよね。

―― はい、そうですね。

あの、買い物弱者と一緒で。

―― ええ、医療機関にもたどりつけない。

だから要するに、中山間部の高齢者っていうんですか、これが第一に言われてるんですよね。それからそれ以外に、例えば、あの、特定健診に外れる人がいますよね。要するに、あの、特定健診に外れるっていうよりも、要するに、その、例えば、極端な話、要するに、ホームレスがそうですよね。それから、あの、特定健診を受ける以前の年齢の、あの、人で、例えば会社の一般的な検診を受けられない、フリーターとか、あの、派遣とか、派遣は受けられるかどうか分かんないですけど、アルバイトの人とか、たくさんいますよね。この辺は、たぶんその検診弱者じゃないかと、昔から思ってたんですけども。もう一つ、自分もその病気になって、要するに、あの、病気で、と、都心のど真ん中に住んでながら、病気で検診が受けられないやっていう人が、結構いるんじゃないかと思うんですよ。
それをいえば、この予算がないとかねいう話になるんでしょうけれども。要するに、だ、まあ、さっき言った、その、検診全体がアリバイで、あの、切り捨てられてる人は、要するに、あの、そのままになってるっていうスタイルですよね。国はやれ、やれって言ってるから、自治体もやれ、やれって言ってるから、あの、決して、その、サボってるわけじゃないっていうのは、言い訳になる可能性がありますよね。

―― うーん。だけど実際には受けやすいシステムにはなってない。

ええ、なってないですよね。

大腸がん検診の語り

がん検診は有給休暇を使ってでも受けるべきだと思う。国や地方自治体はもっとがん検診について面倒をみるべきだと思う

だから、たとえ、その経済がきつくて苦しい人であっても、やはり無料の、検診っていうんですかね、それは、必ず受けるべきですし、もう、そこから一歩が始まると、その健診を受けたことによって、その人の一歩が始まるという、そういう認識で、もう、受けるべきですね。もう、わたしは、もう、お勧めします、ええ。……。

―― まあ、時間がね、ちょっととられてしまうっていうことは。

そうですね、それだけのことですね。
でも、だけど、それをやったがために、将来の安全が約束されるっていうことを考えれば、自分でうまく有給休暇を使ったり、何かできるんですよね。だから、それを、したほうがいいとは思いますけれどもね。それは、勧めます。自分の多少の、時間を使うけれども、そのために安心を得られるんであれば、絶対にこれは受けるべきです。だと思いますね。ただ、うーん、やっぱり、いろいろ身体的に疲れたり、生活に疲れたりする、していると、なかなか難しいんだろうなってことが分かります。ええ、ですが、国や地方自治体っていうのは、そ、それ程度しかやっていないんですよね。だから、それは、ちょっと結構大きな、うーん、悪く言えばちょっと犯罪的だなとは思いますけどね。ま、理不尽だったり犯罪的。もう、そういう国、国家なり、地方自治体をある意味ではこう加担者っていうかね、と思います。まあ、何よりもですね。要するに2人に1人ががんになり3人に1人ががんで命を落とすと、もうこういう時代なわけですから、もう、がんというものをちゃんと、こう、きちんと…面倒みていかないと、ますますがん患者さん増えるし、で、仮にもし進行してしまうと、非常に、こう、治療も難解ですし、命だって危うい可能性だってあるわけですよね。その進行度によっては。

大腸がん検診の語り

検診車が来ていた頃は受けたこともあったが、自営業で毎日忙しかったので、積極的に受けてこなかった。元気だけが取り柄だった

―― 自営業で、ずっとお仕事されていて、で、そのときのその健康診断っていうのはどういうふうに。

全くしてないです。

―― あのー、市から…。

ええ、市から来ていても。…あの、胸すらみて、やっていないの。

―― それは。

若いころにちょっとやったかなあ、検診のバスでね。胸の検診ぐらい、結核検診ぐらいは受けていますけど。あとは、ほとんど、毎日、もう、そういう追っかけられるような仕事していましたから、まあー、やっていないんですよね。だから、いや、なったときはなったときだぐらいのね、もう、…強気一点張りで来ていましたから。それで、ほんとに元気が取り柄だったんで、何一つそういう悩みは持ったことないんですよね。……何でこういうときにぼーんとこんな大きな病気になるのかしらって自分でびっくりしましたけどね。だから、皆さんに、やっぱり検診は受けるべきよって言いたいのが(笑)、ほんとはね。うーん、まあ、反省ですよね。

大腸がん検診の語り

年齢的なことからがん検診は自分には関係ないと思っていた。主婦健診は夫から受けるように言われたが、あまり強く勧められるわけではないし、健康状態も良かった(音声のみ)

検診、市のほうの、検診っていうのは、よく回覧とかでも回ってきますし、保健所のお便りとかでも…くるんですけれども、年齢とか、あとは、……何、何だろう、何か自分が……関係ないような(笑)感じがして、…あんまり気に止めてなかったですね。…全ての検診、検便とかそういったもの以外の肺がんだとか乳がんとかも含めて、胃がんとかも含めて、…多分、年齢のこともあったのかもしれないけれども。あとは、その主人のほうの人間ドックは、主人には言われ、「受けて」って言われていたんですけれども、それ以上のこう強い勧めとかいうのがなかったので。

―― あっ。

はい。

―― じゃ、まあ、それを、まあ、ほっておけば、また1年何もせずに。

そうですね。

―― 次のまたお知らせがくるっていう、そういう感じ。

そうですね。そんな感じだったので、はい。特に積極的に…ていうのはなかったっていうのと、あと、多分、自分の体の調子が…悪かったりすると気になったりするんだろう…なと思うんですけれども。……うーん、多少、悪かったとしても、…そうですね、何か、そんなに気になるほどではなかったっていうのがあるかもしれないですね、はい。

大腸がん検診の語り

前に勤めていた会社では、再検査の通知があっても行く/行かないは自己判断という感覚だった。大きい会社になればなるほど健康のことについて話は出ないように思う

だから、前の会社っていうのも、全国にある、それなりの会社なんですけども、はっきり言って、その健康診断とか、そういうがんの検診等は何も指示はなかったですね。受けろとも、何も、ええ。だから、各営業所っていうところに、ただ、任せているだけ。だから、会社…からは何も指示ない、ええ。で、例えば、今回みたいに再検査って来ても誰も分からないし、誰も、要するに行く/行かないは自己判断っていう感覚でしかないもんでね、ええ。だから、そういう部分では、やはり、個人企業っていうか、周りを、とね、いろんなことやっているほうが、そういう話は出ますよね、ええ。大きい会社になればなるほど、そこまでの話、要するに健康のことについての話は、はっきり言って何もでないですね、ええ。